さつまの重賞ステップ「エリザベス女王杯」
目立つ競馬で人気の3歳馬
皆さんこんちゃ!
さつまです!
今週は2019年以来と久々に京都に戻して行われるエリザベス女王杯が日曜日発走を予定しております。
昨年はライラック、一昨年はアカイイト、ステラリア、クラヴェルと3頭が波乱を演出。以前に比べると古馬牝馬の一線級が天皇賞やジャパンCを目標にローテを組むことも目立ってきており、中距離路線のGIの中でも一定の能力を保有して重賞を握わせている組や春から夏にかけての上がり馬が目立つGIに移行してきたのかなと。
関東圏の馬にとっても賞金さえ足りてるのであれば、総額賞金の面でも無理してエリザベス女王杯を目標にしないで、素直に関東圏の天皇賞やジャパンCをローテの大目標に組み込んだ方が効率的な部分もありますし、個人的にはガチガチなメンバーからは1枚落ちるGI。
その分この条件に適したタイプの馬にとっては紛れ込みを狙える所にはなりやすいので、引き続き波乱傾向を含むGIにはなるかなと。
今回のコラムでは人気馬や注目馬の考察を書いていきますので良かったらお付き合いください。
【エリザベス女王杯 出走馬考察】
ブレイディヴェーグ
前走 ローズS 2着
新馬戦から4戦続けて上がり最速をマークしている馬で、トップスピードの質に関してはメンバーでも1番手の1頭。前走のローズSではスタートで後手を踏んでしまい、4角手前からも進路を探しながらの強襲と一定の不利を受けつつの2着。レコード決着の中、秋華賞リバティアイランドに迫った2着のマスクトディーヴァに詰め寄ったことからも終いの脚力の高さは抜けている印象。
ただこの手の競馬を続けている馬は如何せん目立ってしまいますし、実績の割には過剰人気を背負いつつの1番人気想定なのはマイナス要素。それでもルメール騎手が前走同様に後手を踏み続ける競馬をするとは考えにくいのも確かですし、秋華賞をこの馬がパスした時のトーンの低さ、今回桜花賞、オークス、秋華賞とコンビを組んだハーパーもいる中で、主な勝ち鞍が1勝クラスのこの馬を迷わず選択して来るあたりは余程素質があると見込んでいる気はします。正確な所は関係者の方しか分かりませんが、勝てる自信はあると考えて乗ってくるのかなと。
府中の方が向いているとは思うけど、乗り手込みで下り坂生かして加速も踏みつつ上がっていく競馬をスムーズにこなしてくるのであれば、京都を舞台にしても弾ける可能性は十分ありますし、能力自体は想定オッズほどではないけど評価。
相手に穴馬並べつつ狙ったり、軸に一定の好走率求めるのであれば乗り手込みで選択肢の1つにはなるかなと。ただここまでのパフォーマンスを見た後でも、本来なら6倍程度は欲しい馬。結果的に勝ったとしても単体で優先的に買いたいって気持ちは無いかなと。単体で買うつもりはないので現状でも1.2列目の評価はしてます。
ハーパー
前走 秋華賞 3着
桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着と世代の牝馬クラシックを皆勤した上で大崩れなく走れている点は評価出来るものの、この3つのレース全てを出し切る競馬をしてのものと位置付けているだけに、今回他に買う馬が居なくて押し出された印象の強い人気の集め方はあまり買い要素には繋がらず。
優れた持続性能を武器に立ち回るキャラで、オークスを控えての2着はその時期に見合ったレースの質をルメール騎手がこの馬の特徴を生かして立ち回ってのもの。オークス自体は差しての2着ではありますが、本来切れる馬では無く、能力の違いを完全に見せた勝ち馬のリバティアイランドを除く他馬が止まったからこそ、バテない強みを生かしたこの馬に向いたレースがオークスなので、時期や上限あってこそ。借りに来年同条件を同メンバーで走った場合は着順落とす可能性こそ高いものの、前進は考えにくいくらいには考えているので、3コーナーから4コーナーに掛けての加速質を含む必要のあるこの舞台はどちらかと言うと不向き。
秋華賞でも凡そロスなく立ち回った中でドゥーラやモリアーナに最後は迫られての3着ですし、ゴール板前の優勢状況を見ればドゥーラには交わされているようにも見えたので、今年の3歳牝馬世代が現状だとリバティアイランド>マスクトディーヴァ>>>その他の馬くらいの感覚で見てる自分としては想定人気や条件含めると評価しにくい1頭です。
休み明けでも注目したい穴馬
ジェラルディーナ
前走 オールカマー 6着
昨年のこのレースの勝ち馬で乗り手にはムーア騎手を予定。これだけ見たら特に文句の付けようは無い気もするけど、適性部分にハマった上に恵まれたレースを好走、その他のレースを綺麗に凡走している辺りは課題とも取れる内容。
特に昨年のエリザベス女王杯が強かっただけに、ここをこの馬が最もパフォーマンスを発揮した条件と置き換えると、消耗質のレースよりも一定の加速性能を問われる京都舞台でのエリザベス女王杯はドンピシャまでの評価は入れられず。ただムーア騎手の分だけでその辺はリカバリー効く範囲内には収まるとは言えるので、BCの制裁がなく問題なく乗ってくるようであれば嫌う必要は無いけど、結局ムーア人気で2番人気が着地だろうなって印象。昨年のエリザベス女王杯以降、国内のレースはすべて遅刻しているだけに思わぬ取りこぼしはあっても。
ディヴィーナ
前走 府中牝馬S 1着
レースやその直前のテンションに課題のあった馬が軌道に乗ってきての重賞初制覇。元々馬個体のポテンシャルは高く、デビューこそ遅かったものの、順当にキャリアを積んで3勝クラスを勝ち上がるまでに1年掛からずな訳ですし、能力を出し切る形ならばGIでも通用する所にはいるのかなと。
実際の所も乗り難しい面を出し始めてからは凡走続きだったけど、Mデムーロ騎手とコンビを組むようになってからは徐々に特徴掴んで戦績を纏めてきていますし、4走前のVMではソングライン、ソダシ、スターズオンアースと僅差の4着のGI好走レベルのパフォーマンスを披露。ただ前走の府中牝馬Sを暴走気味の運びでこれまで控えた形から制御を手放したのは大きな課題。掛かった逃げを打った後の2F延長ローテと不安しかない臨戦過程にはなりますし、余程上手く乗らない限りは終いの脚が残らない気も。
前走は掛かった分があるにしてもラストは脚が止まっていましたし、距離延長で得をする感覚はほぼ皆無。後はこの馬の能力が見積もっている以上にあった時に漸くチャンスはあると思うけど、馬混みに入れてジッとさせる形が現状ベターかなと思います。
先行策を切っても良いくらいには先行勢が手薄なメンバー構成ではあるけど、この馬がSペースに落とした時に折り合う世界線を想像出来ないので、相当乗り難しいターン。Mデムーロ騎手としては腕の見せ所にはなりそう。
アートハウス
前走 中山牝馬S 4着
故障明けで久々にはなりますが、休み明けに滅法強いタイプの馬で、休み明けとなった忘れな草賞、ローズS、愛知杯は全て勝ち切っており3戦3勝。
特に先行勢手薄のメンバー構成の中で早目の加速を踏める脚質は下り坂を利用して3.4コーナーから仕掛けていく条件としてはハマりやすい舞台になりますし、前走の中山牝馬Sでは折角の好位後ろのポジション確保も詰まってしまい、進路を外に切り替えてからでは間に合わず。
純粋な決め手比べをする馬と言うよりは流れの中で早めに抜け出したアドバンテージをゴールまで持ち込む馬なので、詰まるなど物理的な不利への弱さは見せたものの、この手の馬が骨折明けにより舐められてくれるのであれば本来の能力換算のオッズよりは相当甘めになるのかなと。
当日馬体重はおそらく大幅増になると思うけど、それを含めて嫌われるのであれば個人的には中穴~穴馬として注目している1頭です。
今回は全頭見解を書き切る時間作れなかったので人気馬と注目しているアートハウスを切り抜いてみました。正直人気を集めるであろう馬は自分の感覚だと殆どが見積もった好走率よりは過剰人気にはなると思います。その中で取捨選択を考えつつ最終的な結論を出せれば。波乱傾向含めた配当部分に関しても楽しみなレースになりますし、上手く当てることできれば嬉しいです。
今回は短くなりましたが、読んで頂いた方の参考になれば幸いです!
今週も競馬頑張りましょー!
さつまはここからいったいどんな本命にたどり着き、そしてどんな買い目を導き出すのか!?
買い目入りの予想はこちらから!
レース前日の夜に配信!