さつまの重賞ステップ「スプリンターズS」
前走重賞を逃げ切った2頭
皆さんこんちゃ!
さつまです!
今週は秋のGIシリーズ開幕を告げる電撃の6F戦となるスプリンターズSが中山芝の1200mを舞台に発走予定となっております。
高松宮記念、スプリンターズS共に毎年混戦模様の続くスプリント路線ではありますが、今年もナムラクレアが1歩抜け出している感はあるとはいえ、明確な主役が不在のGI。
スプリント戦らしく近走不利を受けている馬も多い中で巻き返しを狙う馬が台頭してくるのか、それとも近走勢いに乗っている馬がそのまま押し切るのか楽しみな1戦にはなりそう。
そんなスプリンターズSに出走する各馬の見解をこちらでは書いていきますので興味のある方はお付き合いください。
【スプリンターズ 出走馬見解】
アグリ
前哨戦となったセントウルSは2着と結果を残しての参戦。ポイントになるのはこれまでの積極的な競馬では無く、控える形から後半鋭く伸びて結果を出せた部分。これによって折り合い面の懸念が薄れてきますし、今回は前走よりもう少しポジションを取りに行った上でも後半脚を伸ばせる可能性が高くなったのは強み。
時計の出る馬場にはなりそうなので、前走同様の競馬をそのまました場合不発のリスクもありますが、脚質部分に自在性を1つ足せたことは武器になりますし、改めてこの条件に対しての適性は示した結果。
スムーズな形で運んでくるようならここも上位を狙える1頭だと思います。中山よりも阪神1200mの方が合っているかなとは見えたのでその部分はどうか。
ウインマーベル
前走のキーンランドCは他馬との接触もありほぼ最後方からの競馬で力を出し切れずの不完全燃焼。3.4コーナーでも各馬が内を空けて外に進路を求める中で、その外馬群の後ろを回される格好では物理的に勝ち筋も無く、松山騎手も早々に諦めたように見えました。
昨年のスプリンターズSでは完璧にスムーズとは言えない中でも勝ち馬のジャンダルムと僅差の2着に入るなど舞台適性の高さを見せており、前走何も出来ずに負けている部分で過剰に人気が落ちるのであれば期待値を取りやすくなる可能性が高いタイプ。
瞬間的な加速よりも多少なら外回しても良いから惰性の加速を持ったまま直線迎えた方が良さそうな馬だと思っているので、枠は真ん中辺りがベターかなと。
エイシンスポッター
セントウルSは7着とこの馬なりの結果は示したものの、賞金足らずでスプリンターズSは出走出来ないかなと思っていましたが、今回は繰り上がりでの出走が可能となり1発を狙うは変わらずかなと。
展開面の助けが必要な馬なので馬場質や決着時計など、幾つかの要素がこの馬に向く必要は最低限必要には見える感じ。なんだかんだと横の比較が変わってからは結果が付いてきていませんし、大崩れこそしてないけど、枠が足りない分がそのまま着順を落とすことに直結しているイメージなので、今回の1戦で一皮剥ける必要はありそう。
変わらず終いは鋭く伸びてくる脚は使えており、展開がバッチリ噛み合えばチャンスはあると思うけど、時計の出る馬場で逃げ馬がしっかりと引っ張る形の間延びした隊列を最後方からとなると物理的に厳しいものもあるので、乗り手込みで受けに回る競馬だと確率は相応に悪くなるかなと。ただ引き出しがこれしかないので、自らの持ち味を生かす競馬でひたすら待つ意外に手はない気もします。
オールアットワンス
1年ぶりの実戦となった前走のアイビスSDを1着と快勝してこの舞台に殴り込んできた1頭ですが、古馬相手且つ一線級のスプリント路線組を相手にするとなると超えなくてはいけない壁自体は相当な高さがある印象拭えず。
休養していた期間含めて成長見込みもあるので一概に能力比較が成り立たないのは難しい所ではあるけど、千直戦のパフォーマンスが非常に高い馬だけに急坂のある中山、更には1200mとなる条件自体は好転とは言い難い条件替わりになりますし、穴馬としての括りではあっても根拠を持って自分は狙うことが出来なそうってのが正直な所。
能力的な担保を取るにもGIレベルのレースがありませんし、この馬が実はめちゃくちゃ強くて馬券内に絡む力があるってのは後付けでしか評価出来ない気がするので強気の評価は出来ずかな。
キミワクイーン
前走はキーンランドCを7着。3走前のマッドクールの2着など含めて順調に力は付けているものの、あくまでもOP~GIII程度がまだ守備範囲って部分は抜けていないと思いますし、前走のキーンランドCも各馬が外出して空いた内を惰性で回って来たからこその着差。純粋な能力比べではまだ一線級相手に見劣りする部分が多くあるのは否めないので、もう少し力を付けてからかなと。このレベルの1200m戦だと追走手一杯で後半に脚を残すのも厳しい立ち位置だと思うので、内枠必須の前後に馬入れてスッポリと流れに乗れるような位置取り確保は欲しいと見てます。
ジャスパークローネ
CBC賞、北九州記念と重賞を連勝。サマースプリントシリーズの王者として勢いに乗る形でのスプリンターズS参戦。
元々スプリンターズSを大目標として臨戦組んでいた馬に比べると、前提目標がサマースプリントシリーズだったのがこの馬だと思うので余力面に関しては幾分かの割引が必要にはなると思います。
ただ、以前に比べると速い時計の決着に関しては耐性も見せていることから、半年前とは別馬くらいの見立てをするのはアリかなとは見てます。今回は確実に行くであろうテイエムスパーダとの兼ね合いもありますし、近走ほど恵まれる展開にはなりにくい予想。それに合わせてオッズも想定通り穴馬くらいの括りにはなると考えられるので、個人的には可もなく不可もなくの立ち位置。前が有利な馬場ならばテイエムスパーダ辺りと同じ括りにして△での残り目をカバーするなどの工夫はあっても。
ジャングロ 除外対象
前走のセントウルSは6着と敗れたものの、大きな差があった訳ではありませんし、状態面含めてもう少し復調気配があるのであれば差は詰まってきても。
中京2歳Sではウインマーベル相手に楽勝などもあった馬ですし、能力的には非凡な部分もあるとは思うけど、純粋にトラブル無くキャリアを進めてきた馬に比べると以前にあったアドバンテージは既に使い果たしている印象が強く、現状夏の乾いた馬場では追走部分の負担が大きいのかなと。
そういった意味でも自ら差し切るようなタイプでは無い当馬にとって、先行ポジからスっと抜け出すような立ち回りを容易に出来ない様な相手関係のレースでは道中に苦を感じるレースが増えているのも間違っていないと思うので、多少の不利を加味したとしても今回は後手に回る可能性が高いかなと。
特にごちゃごちゃした展開の中でインを付いたりするのが苦手と思っている菅原騎手だと、詰まる可能性や追える区画の確保をしている内にゴールといった気が。もう少し大味な競馬が合う条件の時にこの手の騎手の方がってイメージです。
ジュビリーヘッド
前走はキーンランドC6着。人気の割りには自らの能力分を崩れずに出し切れるキャラではあるけど、あくまでも能力のはみ出ないレースに限ってと注釈は入れたくなりますし、レースを運ぶポジションが2桁くらいまで落ち込むと引き出し云々ではどうにもならなそう。
その辺を考慮して駆け引きしてくれる騎手ではありませんし、素直にここでは足りないと判断。馬場も良馬場だとめちゃくちゃ得をするって馬でもありませんし、仮に雨降って荒れた時に上位勢との差を埋めるほど相対的に悪くない馬って訳でもないので、手詰まり感はあると見て。
テイエムスパーダ
前走のセントウルSは1着。人気薄ながら勝ち切って波乱を演出したセントウルSはしてやったりの競馬ではあったけど、後半の減速幅も理想的なところに収めた上での逃走劇ではあったので、時計の出る馬場だったとはいえ、昨年のCBC賞を脅威的な時計で逃げ切った馬の面目躍如といった感じですかね。
勿論狙えた人がこのタイミングで指定出来たのが正義だと思いますが、オッズ程の驚きは無かったのが前走と言う見解。今回も陣営としては同様の競馬を匂わせているけど、やはり競りかけてくる馬がいる中でどこまでペースを落ち着かせることが出来るのかはカギ。昨年は最内枠から出遅れてしまったことでハナを取りきるまでに1度脚を使わされてしまい、後半は完全に歩いていたので、ここの部分はしっかりと改善したいはず。ただスプリント戦を先行した後でも1度落ち着かせるとバタつかない馬だと思うので、絡まれ具合も軽く程度になれば前走の再現は可能。
ただ前走は負け続けてどうせ垂れるだろって舐められたからこその競りかけられない逃げだったので、今回潰し役が出てきた場合の大敗は割り切って狙うべき。
ドルチェモア
前走はセントウルS13着。以前に比べるとスタート出てないのも気掛かりだけど、本番で改善するとも断言出来ないですし、レースレベルが上がってからは何も出来ていないのも事実なので、今回いきなりやれるかと問われても疑問。今は経験積むしか無い時期と判断。
br />
スプリント適性は随一のナムラクレア
ナムラクレア
前走はキーンランドC1着。この馬に関しては馬券や印との組み合わせの話を中心に。今年のメンバーの中では勝率換算で見た場合は1番勝つ可能性が高いのはこの馬って考えは間違っていないと思います。
妙味に関しては見方次第だとは思うけど、仮にこの馬が3.5倍で2-5番人気辺りが5-8倍辺りに収まるのであれば好走率の部分でこっちを取っても良いのではくらいの認識。浜中騎手だから抜けた人気までは引き上がらない可能性もありますし。
中山適性が抜けている感じはしませんが、スプリント適性に関しては出走馬の中でも随一だとは思いますし、この馬を本命にして後悔しないのであれば逆らわない選択もアリかなと。要するに穴馬で本命にしたい気になっている馬がいるなどして、そっちを本命にせずにナムラクレアを軸に買って飛び、穴馬の方が来た時の後悔の度合いなどを天秤に掛ければ。
他に何がなんでも狙いたい馬がいない場合は好走率など含めて一定のバランスは取れてると思いますし、○にずらさずに◎として狙うのはどちらかといえば賛成派かなと。まあ今年のメンバー構成が穴馬で強めの期待値抱えてるのってナランフレグくらいしかいないって気もするので。
ナランフレグ
前走はキーンランドCを10着。高松宮記念1着、スプリンターズSを3着とした昨年に比べると明らかに今年は納得のいる走りが出来ていないものの、展開不向きな部分があったり、不利を受け続けたりと何かしらの言い訳はできる1頭ではあるのも確か。それでも以前なら展開不利辺りの逆行ならば跳ね返せるだけの脚力をコンスタントに見せていたので、幾ら言い訳が出来たとしても衰えに関しては見積もっておかないといけないとは思います。
その辺を加味した上で近走の凡走でストックしてくれたオッズが満足出来るくらいにあるのであれば狙う価値はありますし、実際そのくらいのオッズにはなるはず。
ただ得意な条件が明確な馬でもあるので、ある程度その辺からは引き続き逆行する形は変わらないので、一定の能力を出し切る必要もあるかなと。後はイン付き出来るキャラだし、丸田騎手も意固地になってるとは思いますが、レースの運び方を見る限りそれを狙ってやろうとしてる節があるので、内枠がベターでしょう。ほぼ確実に出遅れるのでロスなくインベタして詰まったらドンマイくらいの割り切りで。
ピクシーナイト
前走はセントウルSを8着。2年前のスプリンターズSの時が1番強かった印象が全く拭えない状況ですし、それに比べると骨折後はまだまだ近づけてない印象。そこに2年前の斤量が55キロだった点を踏まえるとここを選択肢に入れるメリットが見当たらず。来たらごめんなさいの筆頭です。
マッドクール
前走はCBC賞9着。芝のスプリント路線に転向してからは4連勝と勢いに乗る形で一気のOP入り。3走前のシルクロードSではナムラクレアと0.1差の競馬をしていることからも、一線級を相手にした時の能力がまったく足らないと言う不安も無く、ただただ前走の不本意な負け方1つでケチが付いてしまった1頭。その前走も負け方としては未だに明確な理由は出ていませんが、若干の追走負けと夏バテ気味だったなどの理由付けで済ませることが出来るならばキャリアも浅いだけに明確な格付けは済み切っていないかなと。
ただ前走負けたことで1度立て直しを図る形になった事も事実ではありますし、前哨戦を挟むこと出来ずの参戦になった点は△。1週前の段階だと太め感残った仕上がりに映りましたし、当日までに100点満点の仕上げまで持ち込めるかは疑問。それでも今年ぐらい買いたい馬が少ないレースであれば前走1回限りに目を瞑れば買えるのはある意味加点要素にはなるので、中穴程度は結果的に期待値あったのかもと後付けはありそうなタイプ。勿論引き続きの凡走も視野に入るので取捨は難しい馬。
ママコチャ
前走は北九州記念を2着。元々折り合い面に課題のある馬ではあったけど、スプリント戦への短縮が合うのかは疑問も持っていた1頭。結果的に前走を僅差の2着としたことでスプリンターズSを使う上での経験を踏めたのは大きかったとは言えるので、まあ正解だったのかなと。
その前走はこの馬にしては珍しく追走部分でやや追っ付け気味になっていたこと。普段ならば抑えることに意識を割いて乗らなきゃいけない馬が、忙しくなった点は意外ではありましたし、その点で折り合い面の負担が減ったのは大きいかなと。川田騎手なので必要以上に人気している分であまり妙味はない気もするけど、結果的に力を出し切れずの凡走の割合は減ることにはなりますし、そういった意味では能力評価を更新するターンには当てはまる1頭だと思います。
せめて12倍くらいは欲しいと思うので本命は打てないですが、今年のメンバーなら相手に置くのもやむ無しまで。
メイケイエール
前走は安田記念を15着。高松宮記念からの距離延長ローテを踏まされたことで前走の大敗は納得行く結果ではあるけど、さすがにここまでの凡走続きとなると、馬そのものが走るので精一杯の可能性が出てくる点は減点材料。馬具や調教過程など様々な点で工夫を凝らしていると言えば聞こえは良いですが、この時点で他の馬に比べるとレースに挑む上で必要のないハンデを背負わされてる感は否めないですし、能力のアドバンテージのあった2-3歳戦時期に比べてその貯金も無さそうではあるので、中穴程度のオッズに着地しそうなこの馬の復活にbetするくらいならその分の点数を穴馬に割いた方が効率的かなと。
モズメイメイ
前走は北九州記念を出遅れての10着。2走前の葵Sがフライングしたのかってくらいには好発だったので、初動が全てと言っていいくらいにはノーチャンスだったのが前走。ただ今回はこの馬を物差しにするのではなく、葵Sの2.3.4着馬辺りを物差しと考えるとこの馬が古馬相手のGIでいきなり好走する可能性は結構低いかなと見ているので、その点では想定の段階でも結構な過剰人気な気はします。結果的に60倍とかになる可能性もあるので、現段階ではなんとも言えませんが。まあ同型もいますし、それこそ先行馬の括りなら経験値のある所を上に取りたいのと、10-20倍程度であればわざわざ選択肢に入れるほどのレースレベルの担保もないので。これはスムーズに逃げたとしても能力足らずの可能性があるかなって意味合いです。
以上が今年のスプリンターズSに出走する馬の現段階での見解となります。勢いで書いていたので1頭除外馬混ざっていますがまあ気にしないでください。
混戦模様ではあるけど、そこまで買いたい馬が多い訳では無い感じもしますし、後は枠順や馬場想定など出てからもう1回考えようかなと思います。
こちらは無料コラムの括りになりますので、投稿のいいね&リポスト等して頂けると嬉しいです!
それでは秋のGIシリーズ初戦頑張りましょー!
さつまはここからいったいどんな本命にたどり着き、そしてどんな買い目を導き出すのか!?
買い目入りの予想はこちらから!
レース前日の夜に配信!