さつまの重賞ステップ「マイルCS」

アカイイト取捨の分岐点




皆さんこんちゃ!




さつまです!



まず先週のエリザベス女王杯は波乱の決着でしたが、個人的には差しに振った形で◎ステラリア▲クラヴェルと見えていただけにアカイイトまで手を伸ばさなかったのは痛恨でした。苦笑

今週は反省の意味も含めてどうしてアカイイトまで印を回せなかったのかを解説してみようかなと思います。そんなことよりもマイルCSの話をしてくれた方が有難いって方もいると思いますけど、馬券構築をする上でのリスクとリターンの線引きの話になるので、応用が効くってことも含めて大切かなと思っています。

自分の中で大事にしている感覚の部分でもあるのでそんなに話したくな無いのですが、今回みたいな取捨に悩んだ上で似たような決着になるレースも今後あると思いますし、参考にして頂ければ幸いです。


【エリザベス女王杯振り返り】

まずレースの質は予想通り差し、追い込み馬が大挙する形で先行争いを繰り広げたシャムロックヒル、ロザムール、ウインマリリンは離された最後方まで脱落しての15-17着。

1歩下がった形でルメさんが我慢させたレイパパレも道中インベタで脚を溜める形に持ち込んだとはいえ、終いの部分までは残せずに早めに仕掛けて勝ちに行こうとはしたけど最後は馬群にのまれて6着。

結果的に序盤は中団~後方集団を形勢していたアカイイト、ステラリア、クラヴェルがゴール板までキッカリといった具合に脚を伸ばしての1.2.3着でした。ここに続いたのが能力的には足らないけど展開部分はハマりそうだなと考えていたソフトフルートやイズジョーノキセキだった事を考えても相当前にいった馬には負荷の大きかったレース(条件)だった事が分かります。

じゃあ今回はこの様なレース質になると予測した上で何故アカイイトまで印を回すことが出来なかったのかを考えると、自分のアプローチの上では差し馬が馬券内を確保する割合が席3つに対して2.5くらいと見積もっていました。

ここの0.5枠を見積もった所にここまでのレースレベルやパフォーマンスからレイパパレ、ウインマリリン、ウインキートスの3頭が能力的な部分で前に行っても相対的に残せる可能性があるのかなと判断したからです。

この辺はオッズと好走出来る確率などを考慮しつつ馬券のバランスも考えているので結果的には後悔は無いんですけど、アカイイトまでフォローしに行くとなると、能力面を加味しても完全に前を捨てる形で上記の3頭に危険な人気馬想定をする所から入らないとだったので、自分の頭の中で思っていた可能性の部分と天秤に掛けると3枠とも差しで埋まる可能性は人気サイドの能力的にはちょっと薄いかなと判断してしまったのが原因です。

今回はGIでたまたま目立った配当になったことで注目度がありますが、この様に天秤にかけて当たることもあれば、外れることもあるのは日常茶飯事みたいなものですけど、明確に前が崩れると予測出来たことは収穫ではあったと思います。アプローチの部分でレイパパレ含めた先行勢に本命を打つ可能性はその時点で0でしたし、結果的に△扱いまで評価を下げることが出来たので。

GI含めて重賞の予想に時間を掛けることが多いので、分析自体を平場のレースよりも多くとっていることから結果も出したい所ではありますが、やはりアプローチで展開部分の予想がしやすいGIで荒れそうな時は点数的な取っ掛りをある程度排除して狙うのも正解なのかなと。

各々予算などの関係もありますが、荒れそうだと思った重賞やGIで分析までの手応えが◎だったら、その他のレースで使うべき配分をここに集約して狙ったりするのも悪くないと思いますし、今回はたまたまそれが顕著に出たレースだとは思ったので反省がてら文章におこしてみた感じです。

今回3連系まで綺麗にとってる方はグルーピングの上で差し、追い込み馬をほぼ強めの評価を入れていると思いますが、その中での序列などはここまでのレースでの不利や展開など含めた能力比較もベースになっている筈なので、今後もこの辺りの分析はしっかりと出来るように精進していきたいですね。

長々となりましたが、今回のように人気馬が先行勢に偏っているレースで、そのレースの質が馬場や距離など含めて差し、追い込み勢に傾く場合は配当面や確率の部分で狙い目になり得るなって所を頭の片隅に置いておければなと。ただあくまでも前の馬がノーチャンスって冒頭から結論づけるのではなくて、能力的なアドバンテージを持っている馬は残せる可能性も模索しながら買い目など構築していけるようになるのがベストだと思います。

振り返りはこのくらいにして、今週発走を迎えるマイルCSのお話もしておきますね!

インディチャンプは仕上がりが鍵

【マイルCS展望】

今年のマイルCSは昨年と同様に阪神の外回りコース芝1600mを舞台に行われるのですが、阪神の開催も進んでおり、年末までのロング開催を見込んだ形で馬場などの設定とケアをしているけど、それでも中々にタフな状態に傾いてきているのかなと思います。

ラチ沿いが使えない訳ではありませんが、どうしても横並びに近しい形からの内外の直線勝負になった場合は外の進路を使った馬の方が有利になりやすい傾向が出やすいと見ています。

その辺のアプローチからここまでラチを使っていた馬にとってはややパフォーマンスを下げやすい条件まで進んでいること、距離そのものが違うのでエリザベス女王杯ほどタフな訳ではありませんが、今年も好位差しや外差しタイプの馬が好走しやすい条件と予測して入りたい所ではありますね。

まだ枠順も出ていない状態ではありますけど、自分の中では既に印を回す可能性のある馬は10頭くらいまで絞っています。枠が出た後に入れ替えもあるとは思いますが、エリザベス女王杯とは違って、あまりにも足りないタイプが馬場や条件を活かして逆転まで見込むには厳しいレースだとは考えているので、行き過ぎた穴狙いは禁物かなと。

先週の結果を見た後で今週もって感じはあるかもしれませんが、エリザベス女王杯の人気馬とマイルCSの人気馬では条件の合致具合は違うので、グランアレグリア、シュネルマイスター、インディチャンプ辺りの人気馬3頭が飛ぶとは考えにくいです。

今週はこの3頭の中からインディチャンプと穴人気しそうなカテドラルの考察でも載せておきますね。注目馬とかでは無いので、単純に枠順前の考察として捉えてください。

【マイルCS 考察(2頭)】


カテドラル

今年は重賞を5戦して1-3-0-1と昨年に比べても安定感を増している結果を出せていますが、横の比較の厳しくなった安田記念でラストに脚を使っているとはいえ、やはり結果が残せなかったことは受け止めるべきなのかなと。上がりは使えるタイプではあるので、今年のマイルCSのレース質には沿ってきそうではありますが、どうしてもこの馬以上に上がりを使えるタイプが複数いるレースでは横並びからの脚比べだと見劣りしてしまいます。

追い切りでは坂路で自己ベストを更新するなどまだまだ成長も見える5歳馬になりますけど、今回は戦績も綺麗な臨戦になることからも穴人気は避けられないでしょうし、鞍上は戸崎さんって所も不安があります。

買っても良いタイプだと思いますが、相対的に他に買いたい馬が多いことから自分はパスするかなと。この馬が好走している重賞がレベルを低いとは思わないですけど、カテドラル自体はかなり恵まれた展開なども味方はしてくれていたと思うので。

ベストパフォーマンスを示せる可能性は残していますが、それでもGIの舞台では跳ね返される確率などを考えるとオッズ的にもそこまで魅力は感じないと判断しました。



インディチャンプ

安田記念以来の実戦となる訳ですが、基本的にパフォーマンスの上がる休み明け1戦目では無い所は気になるのかなとは思います。

今年に入ってからはキャラ通りに勝ちきれないレースを続けているんですけど、このキャラ通りにしても若干能力的な衰えは見えて来たように映ります。馬体重は480キロ前後で出てくるとは思いますが、叩いた後との比較の付きやすいタイプで、おそらく今回もバチバチに仕上がっているまでは届かないのかなと思っています。

開催の進んだ馬場自体は歓迎なのかなと思いますが、今年もシビアなメンバーが揃いましたし、久々な実戦になる分ワンテンポ遅れた反応になるとは思うので、伸びてきて馬券内から掲示板辺りが限度として強めの評価は正直入れにくいです。鞍上の福永さんは心強いですが、今年はグランアレグリアとシュネルマイスターの2頭を力でねじ伏せるまでのイメージが取りにくい臨戦だとは思うので、ここまでの実績を評価してギリギリ△を入れるのかどうかくらいの立ち位置にはなりそうです。

乗り込みはいつもよりも強度を増している印象なんですけど、この路線では根強く人気をするタイプなだけに他の部分での加点要素が少ない今回は本命を回すまでのイメージが自分はとれないです。

外を回すよりもラチ頼りに追走して、直線でスっと抜け出すような競馬の方が鞍上と共に得意としているとは思うので、今の阪神の馬場などを考慮すると今回はいつも以上に超えるべき壁は多そうかなと考えています。






現状この2頭はこの様な評価です。少なくとも本命打つことは無さそうですかね。

ここから枠順や土曜の傾向見て色々と考えることも増えますが、基本のアプローチの中で1番上に持ってきているのが上がりを使えるって部分になる感じです。

トップスピードの質よりはそれこそ3-4F換算での持続も含めた所を重く考えたいかなと。

以上が今週の重賞コラム、エリザベス女王杯の振り返りとマイルCSの展望になります!

今のところ秋のGIは
◎シヴァージ
スプリンターズS 3着
◎アンドヴァラナウト
秋華賞 3着
◎オーソクレース
菊花賞2着
◎エフフォーリア
天皇賞・秋 1着
◎ステラリア
エリザベス女王杯 2着


人気馬から穴馬までその時の最適かなと判断した馬に本命打ってここまで馬券内継続できているので、このまま残りも継続出来るように分析など上手くしていけたらなと。

長くなりましたがお付き合い頂きましてありがとうございました!!

今週も皆様の馬券が当たりますように祈っております!


Good Luck



さつま

さつまはここからいったいどんな本命にたどり着き、そしてどんな買い目を導き出すのか!?
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