さつまの重賞ステップ「天皇賞(春)」

アリストテレスはなぜ負けたのか?




皆さんこんちゃ!



さつまです!




今週は例年とは違い、阪神を舞台として天皇賞・春が17頭の夢を乗せて発走を迎えますね。





毎年この時期になると、普段2000-2400辺りを主戦場としている有力馬もステイヤー型にシフトするような調整などが年明けくらいから続いて徐々に完成されてくるのを楽しみにしたりしていたのですけど、今年はどちらかと言うと元々長めの距離を主戦場としている馬の方が多く、ある意味天皇賞らしい馬柱と言っても良いのかなと考えています。





おそらく阪神大賞典を終えるまではアリステテレスの1強ムードが強かったのでしょうけど、そのアリストテレスが阪神大賞典が割りと早い段階から手応えが悪くなり7着と負けたことで、一気に混戦ムードが漂って来たかなと。






ただ傍から見ると混戦ムードかもしれないのですが、本当にそうなのかって所を考えてみるのも面白そうな気がします。



結論から先に言っちゃいますと、自分の中でアリストテレスの評価は馬場が極端に悪くならないならば普通に買いたい1頭になりそうですかね。







1度負けた事で色んな不安が囁かれていますがその辺も含めてどういった理由で推したいのかも含めてお話させて頂けたらなと考えています。






では早速ですが阪神の芝3200m外内回りコースを使用して行われる天皇賞・春の分析をしていきますね!







天皇賞・春


コース形態

“バックストレッチ半ばからのスタートで1周目は外回り、2周目は内回り。外回り4コーナー途中からゴール前の直線半ばまでは下り。ゴール前に上り坂、それを過ぎると1コーナー、2コーナー、バックストレッチまでほぼ平坦。2周目内回りの3コーナー半ばから直線半ばまで緩やかに下り、ゴール前で再度急坂。最後の直線距離は約359.1メートル(Bコース使用時)。同競馬場の3000メートルに比べると1周目に外回りを通るぶん、前半の負荷は軽減されてスタミナや末脚の要求度は下がる。平均ペースのスピードをどこまでも持久する能力の方が要求される。”

出典:JRA公式ホームページ

このように今年の天皇賞は外回りコース→から内回りコースへとシフトする形を取っての舞台設定となるため、終いの脚よりもポジション取りと持続性のある脚を使えるか否かがポイントになりそうな印象です。




おそらく序盤はそれなりに流れるペースになるかもしれないのですけど、中盤で目に見えて1度緩むような格好になるため、操縦性の高さや鞍上の手腕なんかもアプローチの中では重要性が増してくるかなと。






タフな流れになった場合は純粋なステイヤー型の馬が優位に立ちやすい長距離重賞ですが、今年は中盤で脚を溜められる馬も多くなりそうですし、前走2500-2600組にもチャンスはある様な流れになると見ています。





あくまでも目安にしかなりませんが、バチバチの高速ラップになる可能性は低いと見積もって考えていきたいですね。








そんな中で上位人気の支持を集めそうなのが前走阪神大賞典を快勝したディープボンド、阪神大賞典ではガス欠で負けはしたものの同様に支持率が高そうなアリストテレス、日経賞3着で復調気配を見せているワールドプレミア辺りが上位人気にはなるのかなと考えられます。






ではその中からまずは先程も議題に上がったアリストテレスから考えてみましょうか。


その前に前哨戦としての認識の強い阪神大賞典のラップを確認しておきます。





阪神大賞典のレースラップ

12.9-11.7-12.7-12.4-12.7
12.4-12.6-13.3-12.8-12.1
12.2-12.1-12.2-12.3-12.9

1000m 62.4
2000m 63.2(2.05.6)
3000m 61.7(3.07.3)



前走阪神大賞典組も多かった訳ですけど、前日から降り続いた雨で馬場が悪くなった当日の阪神大賞典なんですが、このようにラップで見るとMペースくらいに見受けられますが、馬場状態を考えると中盤でそこまで緩むことなく刻んだって事も含めると、中々タフな流れであったかなと結論付けておきたいです。




ここを快勝したディープボンド向けのラップであったことは確かかなと。





それも踏まえてアリストテレスは何故負けたのかも考えながら話していきますね。





アリストテレス


前走の阪神大賞典は7着と負けたため、おそらく長い距離への不安も見え隠れする状況での出走になるのかなと。


この敗戦の部分をどのように置くのかで評価は変わってくるんじゃないかなと考えているのですが、自分としては先程も述べたように前走は馬場を考慮した上ではかなりタフな馬向けの流れだった様に考えていて、その中でアリストテレスは終始馬場を気にするような素振りも見せていた上で掛かっていた分消耗も激しく、パドックからテンションが高かったのも尾を引いたかなと思います。





3走前の菊花賞でコントレイルを追い詰めた走り、明け初戦のAJCCで快勝したパフォーマンスなどを含めてもGIで通用するポテンシャルは秘めているかなと。





今年の天皇賞は外回りコースから内回りコースを走ることから、終いの末脚比べと言うよりは持続性の脚を問われるレースになると思うので、この馬があまり得意とはしていない基礎スピードの高さを競う形にはならないかなと。




スタミナ部分を比べるって所で前走の負け方に不安を覚える人も居るかもしれないですけど、前走は終始エキサイトしてしまった事が敗因として強く考えられること、例に出すと有馬記念で凡走したアーモンドアイがそれに近しい状況だったかなと自分は考えています。





多くの馬に言えることでもあるんですけど、普段走り慣れた距離からはみ出る舞台で折り合いを欠いてしまうとどうしてもガス欠するのが当たり前かなと思いますし、前走はそれが特に悪い方に出てしまった結果が早い段階で手応えが無くなってしまった所に繋がったのかなと。





前走同様にって考えもありますが、1度大きく失敗してしまったことで陣営としても対応策が出しやすい環境になりますし、準備期間もあったので不安は減った形での臨戦となると自分は思っています。







本番では無くて前哨戦で敗因を掴めたのは不幸中の幸いかなと。




昨年に比べて快勝したAJCCは仕上がりがイマイチだったとの事ですし、阪神大賞典の方が中間の動きも上がっていた為、状態面に関しては良い時に近づいてるイメージかなと個人的には考えています。





結論としては前走の負け方で抜けた1番人気になる事は無さそうですし、個人的には買い時となりそうな天皇賞・春ってのがアリストテレスの立ち位置ですかね。










アリストテレスに関してはこれくらいにしておきます。

一方勝ったディープボンドは?





同様に人気を集めそうなのが前走快勝したディープボンドなんですが、これは展開や渋った馬場が極端に味方したかなとも考えられますが、勝ち方も強かったですし不用意に切りたくない人気馬ではあります。



元々この馬も昨年の菊花賞を4着と長距離への適性を示していた1頭な訳ですし、距離が伸びることで他の馬よりも得する部分が多く、スピードの質を問うレースでは無くて、純粋なスタミナ比べに偏る部分が強く出れば好走してくる可能性は高いかなと。




前走の阪神大賞典程は展開面など向かないと思いますけど、あれだけの着差を付けての快勝だったことを踏まえると、ポジション前々からの早めに仕掛けて自ら振るいにかけるようなレース展開は作って来れそうですし、一定の評価を付けるべき立ち位置にはいそうですね。



ただ妙味に関しては前走から落ちるのは仕方ないので、それを踏まえた上で買いたいかなと思います。



自分は前走◎打てていないので本命には出来ないですけど、相手には入れるはずですね。








血統的に面白いなと考えているのが、父にオルフェーヴルを持つオセアグレイトオーソリティの2頭ですかね。


メロディレーンは使い詰めた臨戦では厳しいと思いますし、オルフェーヴルの血を色濃く受け継いでるってイメージは無いので。






オセアグレイトは昨年暮れのステイヤーズSを勝っており、やはり長距離部分に示している適性値は高いものがあるかなと。


有馬記念や日経賞などはこの馬にとってはどうしてもスピードの質が足りない上での格上挑戦になってしまって負けているものの、距離が伸びる事でこの部分を埋めてこれる可能性はあるかなと。





我慢しつつのロンスパでワンチャン狙える馬だと思っていますし、典さんが上手く導いてくれるようならってくらいには考えても良いかなと思います。



まあ上手く導いてくれる可能性よりも、何かしらやらかす可能性の方が高いのが典さんですが。笑





オーソリティも同様にオルフェーヴルの血を持ってるんですけど、この馬はオルフェーヴル産駒の中でもスピード部分の補完をそこまで気にしなくてはいいくらいに基礎スピードは持っていますし、古馬になって総合的に力を付けてくれれば芝の中距離戦でもやれるかなとは思います。



ただ今年はオルフェーヴル産駒の得意としている阪神を舞台に行われる天皇賞・春になることも前進材料の1つとなることや、オルフェの父ステイゴールド産駒が天皇賞・春を得意としていることからも、個人的には目の離せない血統かなと。



波乱を演出してくれる可能性を秘めてる2頭かなと思っています。








少なくとも今挙げた4頭は買い目の中に組み込んでおきたいと思っているので、良かったらご参考にして頂けたらなと。


一応注目馬として挙げておきますね。


アリストテレス
ディープボンド
オセアグレイト
オーソリティ




内容としてはアリストテレスのお話が中心になりましたが、今週の天皇賞・春のコラムはこの辺で終わりに致します!




最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!





今週も皆様の馬券が当たりますように祈っております!!




Good Luck





さつま




さつまはここからいったいどんな本命にたどり着き、そしてどんな買い目を導き出すのか!?
買い目入りの予想はこちらから!
レース前日の夜に配信!