さつまの重賞ステップ「菊花賞」

絶対能力の高いガイアフォース




皆さんこんちゃ!

さつまです!

今週は牡馬クラシック最後の1冠となる菊花賞が日曜日に阪神の内回りコース3000mを舞台に発走を迎えます。

毎年言ってることですが、この時期の3000mと言えば3歳馬にとっては過酷なレースに挙げられますし、昨年のタイトルホルダーの様に適性部分で明確に秀でているタイプ、一昨年のコントレイルみたいにメンバーの中で能力的に抜けて優れているタイプが不在な印象なので、先週の秋華賞以上に混戦ムード。

その点も念頭に置きながら出走馬18頭の全頭見解を今週のコラムでは書かせて頂きますのでよろしくお願いします。



1ガイアフォース
弱点少なく妥当な人気

新馬戦をドウデュース相手に僅差の2着と結果的に能力の高さを証明した形でしたが、膝の骨折明けの未勝利戦でもさすがに能力の違いを見せての快勝。

あずさ賞では逃げたセントカメリアを捕まえることが出来なかったけど、この辺は慎重に調整しつつ無理をさせていない中で横の比較が変わった影響もあったように見えたので、そこまで気にする事はなさそう。

その後に1勝クラス→セントライト記念と連勝してこの舞台に駒を進めてきましたが、これまで同様に脚元を気にしつつの調整で、長めに追われることの少ない点で息が持つかは不安点になりそうだけど、前走でアスクビクターモア相手に最後まで競りあって落としている点を考えると気にし過ぎても。

出走馬の中で能力的な観点で見れば1.2番手に入る訳ですし、極端な枠ではあるけど大外に放り込まれるよりはロスが軽減されるメリットの方が多い最内枠は引けたので、基本的に上位評価は入れたい1頭かなと。

初の中4週で2戦続けて横の比較が苦しいレースを走る部分で極端なパフォ下げが無ければここでも。

本命候補の1頭にはなりますが、3000mがベストなイメージは無いので、選択するとしたら能力に対しての絶対評価になりそう。

2シェルビーズアイ
最上位組メンバー不在もさすがに見劣り

自己条件の2勝クラスを勝ち切れずの抽選突破での参戦になりますが、相手なりに走れるキャラだとは思うので人気以上の着順確保はありそう。

鞍上の松田騎手も自らと言うよりは展開がハマった時に力を出すタイプの騎手なので、過剰なバテ差し戦などまで傾いた時に内枠で溜める競馬をじっくりと運んだ時にワンチャンくらいの見積もりで乗ってきそう。

基本的に足りない部分の方が多いとは思いますし、バテない強みを活かして掲示板までかなと。

3プラダリア
巻き返せるターンも前走負け過ぎが気になる

青葉賞1着→ダービー5着って部分が良い意味で意外だっただけに、前走の神戸新聞杯での負け方が違和感。

直線でややごちゃついた不利もありましたが、どちらかというと勝負所でもう少し動けて良いキャラだと思っていたので、この辺は仕上がり不足が思った以上に響いたのかなと。勿論能力的に足りなかったと言えばそれまでだけど、アスクワイルドモア辺りと比べれば能力担保ありますし、穴人気しないのであれば相手くらいには数えても。

ただダービーや青葉賞の競馬だと早目に抜け出せるタイプのガイアフォースやアスクビクターモアを捉えるために相当上がりを使って来なければいけないので、ここに対しての比較を考えると仕掛けをワンテンポ早めるなどの工夫は必要な気も。イン付き出来る1頭だと思うので、内枠引きは歓迎○。

4ボルドグフーシュ
延長で得を出来るタイプ

TLでは前走に比べて~みたいな話をちょこちょこ見掛けたけど、仕上がりを見る限りそこまで懸念材料として考えたくは無いかなってのが自分の考え。

今年の出走馬の中では距離が伸びて良さそうなタイプに映りますし、前走は内枠で出遅れてしまいほぼ損しか無いような立ち回りで3着ならば評価を落とす必要はなさそう。勿論再度ポジション取れない可能性もあるので、そこの部分は不安材料。

近5走で上がり最速の脚力を持っている点はなんだかんだと強みには出来るので、前が見れる位置で物理的に届くようなポジションをまずは取ってこれるのかが鍵。その点距離が伸びるのは不安要素を埋めやすい条件だと思っているので、相対的にはプラスになりやすい条件替わりのイメージで入りたいです。

後はガイアフォース、アスクビクターモア、ジャスティンパレス以外に戦績的な意味で目立ってくれる馬がいないことから、次点って部分で過剰に人気してしまうのはちょっと嫌かも。本命は打たないと思うけど、現時点では相手には入れる思考で傾いてるかな。

5ヤマニンゼスト
再度の人気薄ならば一考も

準ハイレベル戦をちょこちょこ経由していたとはいえ、前走の神戸新聞杯2着は立派。

内容としてはジャスティンパレスに完敗だったけど、スルスルと馬群を捌いて長いこと脚を使っており、長距離重賞で穴をあけることの出来る資質はありそう。

切れ味抜群って馬じゃないけど、どんなレースでも堅実に脚を使えているので、今回も立ち回り1つでチャンスはあるはず。鞍上に武さんってのも長丁場の舞台では加点要素の1つだと思っているので、引き続き舐められたオッズになるのであれば穴馬として一考はしたいです。

6ビーアストニッシド
充実失っている中で延長ローテは苦戦も

京都2歳S、共同通信杯、スプリングSと期待値持ち続けた馬が春のクラシック2戦では跳ね返され、前走の神戸新聞杯でも見せ場なく9着と敗れていることからも、大幅な距離延長は現状のパフォーマンスからは割引き。

先行してどうこうの馬だと思うので、それが近走は出来ていないからこそ先行できた時の上げ幅の部分は残しているとはいえ、やはり3000mの馬ではなさそうってイメージが拭えないので、自分の中ではこの馬が来たらさすがにお手上げになりそうです。

予想段階の入りの部分で切っちゃってるので、この辺の好走パターンまでは見積もらずに諦めます。

7アスクワイルドモア
強調材料に欠けるキャラ

勝った京都新聞杯ですら強い競馬と思えなかった上で横の比較が厳しくなった近走を惨敗。

前走は大外枠も響いた感じもしたけど、やはり純粋な能力的にも1枚落ちる印象が強くて、その上でGIの舞台で岩田騎手(息子)となると足りない部分を補える要素はあまり持っていないかなと。

シンプルにこの馬を買うならば理論で他に買いたい馬がいるので、点数の使い所を自分はこの馬に割けないからパスします。

出走馬の中でもトップクラスに掴み所の無い馬だと思っているので、今後も明確な意志を持って本命打つことはなさそう。相対的に足りそうな場面で相手に加えるくらいの立ち位置って評価の1頭です。

8マイネルトルファン
延長自体は○ 後は横の比較でどこまで

1勝クラス勝ちから抽選突破しての参戦。踏んでいるレースレベルを加味すると自己条件であればまだまだ好走出来そうなタイプには映りますが、いきなりのGIでどこまでやれるのか。

キャリアも薄くまだ可能性を残している1頭にはなるのですが、少なくとも中距離戦をこのメンバー相手に走った場合は相当厳しいと言えるので、距離延長で大幅にパフォーマンスを上げてくるなどの材料は必要だと見てます。

まあ人気もしないので紐荒れ狙いたい時に点数あんまり気にしないのであれば3列目にだけ入れておくとかはあっても。判断材料が少ないので消しとかも入れないかなと。

9シホノスペランツァ
相手強化でさすがに手が出ない

こちらも1勝クラス勝ち上がりからの抽選突破での参戦。

前走は小倉の芝2600を内からスルスルとポジション上げて直線では綺麗に進路を外に切り替える完璧な競馬で完勝。ただこのクラスのレースでもやや追走部分に苦労していた感はあったので、GIと格の上がる場面で57キロ背負っての地力比べは分が悪そう。

この馬の視点からすれば距離が伸びる部分はその足りない面を埋める要素の1つだと思うけど、それにしてもってイメージです。

10セイウンハーデス
三冠レースの中で1番見たかった皐月賞以外出走悲しい

不器用なタイプで重賞でも通用するだけの能力水準は持ち合わせていると思うけど、前走のセントライト記念でもやる事はやっての4着で、前とは差があったと思いますし、それを補えるだけの加点要素をこの場面で求めるのも酷な印象です。

元々春の時期は適性部分を探しつつだった感も見受けられますが、菊花賞に関しても出走出来るのであればくらいの感覚に見えてしまうので、来年以降の飛躍に期待したい1頭かなと。

輸送面の負担が減るなどこの馬にとって悪くない点もありますが、前走比較でガイアフォースとアスクビクターモアとの格付けが現時点ではキレイになったと思うので、今回はパスしたいです。先行して相当恵まれる中での前決着でワンチャンあればくらい。






鞍上強化で大注目の一頭





11ドゥラドーレス
字面の過剰人気を許容出来るのであれば

毎日杯3着などの実績もありますが、この馬のハイライトは4走前のセントポーリア賞。イン前有利の展開を持ったままの形から徐々に加速すると、終わってみれば外から差しての圧勝。

春の時期は順調さを欠いたものの、ここまで使っているレースでの不利などこの馬のポテンシャルは示せていたので、今後は重賞を取れるだけの器だとは思います。

ただ今回のメンバーで上位人気の3頭から引いた形のオッズになる中では1番期待値が取りにくそう。戦績からもそうだけど、見積もられ方がまだデビュー1.2戦目のそこから引っ張られてる感じですし、この馬を本命にして狙うくらいならばもう1つレンジを上げるか下げるかした方がって思考になっちゃうので。

穴馬から買った場合は相手に入れるかもだけど、上位人気の3頭のどれかを軸にした場合は割り切っちゃいそうな馬です。

鞍上の横山武史騎手の乗り口としても押さえてピカイチな騎乗をしてくるタイプ(前向きな面を持ってる馬を促してポジション取りつつがベストな印象)では無いので、この菊花賞に置いては普段から折り合い専念で遅刻するような騎手の方が良かったまである気もするので。

12ヴェローナシチー
三冠ラストで完全な勝負臨戦 どこまで人気を我慢してくれるか

鞍上強化の最たる例で注目されていますが、やはりこれまでエスコートの部分で足りない所が多く見受けられたことも含めて素直に歓迎と自分は考えてますかね。

その分オッズが極端になるのでしょうけど、ポジション意識や追われてからの伸び方など大幅に変わる可能性秘めてる1頭になりますし、距離延長に対しての耐性も持ち合わせていると見ているので。

勝ちに行くのであればこのタイミングでリスクも込みのもう少し内枠でも良かった気もするけど、不器用でズブい馬を正攻法の先行持続タイプに変えることの出来るジョッキーですし、負けるにしても前走の神戸新聞杯のような差し損ねパターンにはならないのではって見方です。

12~15倍くらい残ってくれれば本命候補の一角になりそう。

13ディナースタ
レースの鍵を握る1頭 荒れるとしたらこの馬の捲りから差し決着

3走前のプリンシパルSでは差し決着を誘発する様な捲りを入れて自滅。そこから自己条件に戻して1勝クラス→2勝クラスと連勝を決めて立て直して来ている点は好評価。

展開部分で言えば今回先行するタイプにとっては鍵を握ってくる潰し馬の1頭ではあると思うけど、捲りのタイミング次第では最後まで持ちそうな印象もあるだけに、横の比較をクリアしてきた場合は若干怖い1頭ですかね。

あまり高速決着過ぎると良さが出ないので、時計の必要ない決着まで傾いてくれるのがベターな感じ。動いていきたいキャラだと思いますし、鞍上の気質もそっちに寄っているので、外枠引きはマイナスにはならなそう。30倍前後残ってくれるのであれば相手に押さえる可能性はありそう。

14アスクビクターモア
課題の折り合い面をコントロール出来れば能力担保は1番手

瞬時のギアチェン戦よりも徐々にビルドアップしていくような展開に強いタイプで、前走のセントライト記念ではガイアフォースに敗れたとはいえ、ここもスムーズに流れに乗ってくるようであれば距離克服含めて見せ場は作って来れそう。

メンバーの中で1番順調にクラシック路線を踏んでいる1頭になりますし、勝ちに行った競馬で大きく崩れていないのがこの馬の特徴。路線自体は違いますが、先週行われた秋華賞に出走していたアートハウスなんかも牝馬の路線でこの勝ちに行く競馬をして終いが甘くなっていたけど、アスクビクターモアはその甘くなる幅が小さい点が強み。

今回は未知となる距離延長に加えて、展開の面では邪魔になりそうなディナースタなんかもいるけど、これまで苦しい展開を跳ね返しつつ実績を重ねてきた1頭になりますし、1本叩いて集中出来るローテを組めたこの菊花賞に関しては春よりもローテ部分の余裕はありそう。

その辺も考えると前走競り負けたガイアフォースに余計な800mの延長分を加えても逆転はあってもおかしくないかなと。オッズの隠れ蓑が無いのでちゃんと人気してしまう事だけが皐月賞やダービーと違い不満点ではあるけど、現状軽視する可能性は無い1頭です。

15ポッドボレット
えったんのお気に入り馬

前向きさはあると思うので、今回の延長臨戦ではそれが能力部分を埋めるのに邪魔してしまいそう。

元々足りないからこそ強調材料で能力差を埋めてこないといけないのだけど、今回の条件では寧ろパフォーマンスを下げるまでありそうなことからも狙い目としては欠けてしまいそう。先行出来て前残りの展開になればガイアフォースやアスクビクターモアが終い込みで前にいそうなことからも、ここがすんなり馬券内にいるような展開は事故だと割り切ります。

16フェーングロッテン
アスク同様に折り合い鍵 外枠で難しい競馬も地力は上位

壁の作りにくい外枠でどこまで制御してレースを進めることが出来るのかが1つのポイントになりそう。

前走は新潟記念3着と古馬相手に結果を出している点は能力証明としては良くて、気難しいタイプをリズム良く松若騎手が導いて来れるのか。新馬戦をドウデュースの3着、次戦の未勝利戦をサトノヘリオス相手に僅差の2着。

白百合Sでもヴェローナシチーを退けていることからこのメンバー相手に通用するのでしょうけど、枠含めてそこまで強く買いたい馬ではない感じ。

これはピンク帽子に入った3頭が似たような評価なんですけど、内枠に入ってくれれば1.2列目くらいまでは普通に見たのになぁとイメージです。伝わるかな?笑

まあでも買いたい馬がめちゃくちゃ多いレースでも無いので、印余るようなら相手に持つかもです。

17ジャスティンパレス
内枠引きがベターも鞍上は引き続き魅力

前走の神戸新聞杯が内枠からロスの無い立ち回りで、枠とレースぶり含めてほぼ完璧な立ち回りをしての快勝。あれ以上恵まれる場面は想像しにくいですし、今回は期待値を下げるターン。

ただ鞍上が鮫島騎手だけにこの枠からでも勝負所に乗せてくると思いますし、差して来れるタイプの中では器用さも兼ね備えているので、差し馬の括りで本命を考えた場合はこの馬かヴェローナシチーの2択かなぁと。

ただこちらは前走でオッズストック吐き出した後の大外枠ってことで評価しにくいターンって印象。

18セレシオン
大外枠引きで今回じゃないよね感満載

多頭数の競馬で先行or好位差しのポジションを取る形を作れなかった時の道筋があまりみえないタイプになるので、真ん中~内寄りならば相手にとも思ってましたけど、大外枠に収まったなら点数削減の為にパスしようかなってのが現時点の扱いですかね。

2走前のプリンシパルSなんかは外外回されながらの厳しい競馬をしてましたが、その更に外を回したキングズパレスがもうひと伸びしている中で伸びきれなかったこと、ジワジワと加速を踏むレース質になりそうな菊花賞の条件で内で脚を溜められないとなると脚が残らなそうって観点から今回は泣く泣くパスしようかなと。

まだレース経験値自体が少ないので伸び代大きいタイプだと思いますし、買い時は来ると考えているのでここじゃなくてもって入りです。なので馬券内まで来れた時は若干後悔しそうですが、枠含めて他に買いたい馬を優先するタイミングと判断。

以上が今年の菊花賞に出走する18頭の見解になります。

まだ本命決めてないけど、オッズなどは概ね前評判通りになりそうですし、延長臨戦がどうかのリスクはあってもある程度ここまでのレースで能力を示している所を優先的に狙いたいです。

中穴馬~穴馬で買うならば基本は先行負荷パターンの入りに想定して、差し、追い込みタイプを優先度高めが良さそう。

それでも先行馬を総崩れまで追いやれる脚力ある馬が多い感じはしない為、ディナースタ辺りがここもしっかりと捲りを入れてくれることや折り合い懸念のアスクビクターモアやフェーングロッテンが掛かって阪神3000mでどこまで自分の走りが出来なくなるかなどの後押しは欲しいとこですかね。

ここは良いけど、それを求めると他の負荷がみたいな馬が結構多いので、ワイド、馬連のオッズ面は尊重しつつ買い目は組みそうです。

単勝で思いっきり勝負したい馬はいないかなー。それこそヴェローナシチーとかボルドグフーシュ辺りが中穴想定故に単勝で買いたいならって縛りを付けると妥協点になってしまいそう。苦笑




さつまはここからいったいどんな本命にたどり着き、そしてどんな買い目を導き出すのか!?
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