さつまの重賞ステップ「阪急杯」

1番人気は過去20年で半分が馬券外




皆さんこんちゃ!




さつまです!




先週は今年初の中央GIとなるフェブラリーSがあったのですが、本命を打ったエアスピネルは大外枠から後方待機策でどうにもならずに凡走。見解でも書いていたけど鮫島くんの方が良かったとは思っていたので、結果論ではあるけど、あの馬場でのんびりと運ぶ事を選んだデムさんとはまあまあ手が合わなかったのは残念でしたかね。

ただまあ正直見えてない決着ではあったので、仮にどこから入っても自分は当たらなかったと考えれば◎はエアスピネルに打って後悔しないで終われたので、ブレなかったことだけは良かったです。これで2022年1つ目のGIから気持ちよく的中とはいきませんでしたが、これから春のGIシーズンにも突入していきますし、気持ちを切り替えて分析、予想等に挑んで行けたらなと思います!


今週から東京に変わって中山の開催がスタートしますが、そんな中山では日曜日に中山記念が、2週前から開催している阪神では阪急杯が発走予定となってますね。

今週はどっちをコラムの題材にしようか悩んだのですが、4週と間隔は少ないけど空けてきた開幕週の中山の馬場よりは既に取っ付き易さのある阪神を舞台とした阪急杯のことに付いて少しですが書いてみようかなと。

それでは早速になりますが波乱含みの重賞となる阪急杯に関して考えて行きましょうか。

良かったら最後までお付き合い下さいませ。



【阪急杯】

1着馬には高松宮記念の優先出走権が与えられるステップレースの1つで、今年も最大目標は次走に置きつつも前哨戦としてどんな走りをしてくるのか注目馬が集まっている重賞となります。

GIIIって枠組みの中では昨年に引き続き良い感じのメンバーが集まったと言えそうですね。

昨年はレシステンシアがこのレースを勝っており、次走の高松宮記念では短縮のローテを作り上げて2着と好走。この時のメンバーにはジャンダルム、インディチャンプ、ダノンファンタジー、クリノガウディーなども揃っていましたし、前哨戦にしてはかなり豪華な顔ブレだったかなと思います。ここで注目したいのが本質が1400寄りの馬の好走よりも、1200寄りのタイプで好走した馬が次走で更にパフォーマンスを上げやすいって部分だと思うので、今年もこのレースの結果だけに左右されずに高松宮記念まで繋げた形で考えを伸ばしていけたらなと考えてます。

【コース条件】

阪急杯は阪神の芝1400m内回りコースを使用して行われる高松宮記念の前哨戦で、2コーナー付近のポケットからスタートする形で、3コーナーまでの距離はおよそ450m。スタートしてからの直線が長く、序盤からペースが流れやすいのが特徴です。3コーナー~4コーナーまでも緩やかに下っているので、スタートしてからレース終盤まで中々ペースが緩みにくく、スプリント戦を本質としているタイプにはややタフなレースの流れとなる事が考えられます。

なので昨年のレシステンシアやインディチャンプは基礎能力の高さも相まってここでも纏めて来ていますけど、基本的にはスプリント路線よりもマイル路線に寄せたアプローチが予想段階での鍵になってくるのかなと。

ただでさえ緩みにくい条件に快速馬が含まれることで、展開としてはMペース~Hペース寄りの前傾質なレースとなりやすいです。



【人気別の成績】

1番人気 4-3-3-10
勝率20% 連対率35% 複勝率50%
2番人気 4-2-5-9
勝率20% 連対率30% 複勝率55%
3番人気 3-5-0-12
勝率15% 連対率40% 複勝率40%
4番人気 3-4-2-11
勝率15% 連対率35% 複勝率45%
5番人気 0-2-4-14
勝率0% 連対率10% 複勝率30%
6~9番人気 5-1-3-71
勝率6.3% 連対率7.5%複勝率11%
10番人気以降 2-2-3-136
勝率1.4%連対率2.8%複勝率4.9%


この様に人気別の成績を見てみると、まず目に付くのが1番人気の支持を集めた馬が過去20年で半分が飛んでいること。2017年に3連単248万円と大きな波乱があった事で荒れやすいイメージを持っていることもありますけど、ここまでの大波乱は考えにくいけど、少なくとも1番人気が楽に馬券内を確保することができるレースでは無いって部分は頭に残しておきたいですね。

ただ飛んでいる1番人気のキャラとしては2013年のロードカナロアや昨年のレシステンシアのように絶対的な能力担保がある馬ではありませんし、押し出された感があった人気馬ではあったので、それも考慮すると1番人気のキャラではなかったとも言えます。そんな1番人気に付いてですが、想定オッズを見る限りだと今年もこの感じでは押し出された人気馬が1番人気の支持を集める可能性は高そうですし、個人的には軸向きにはなり得ないイメージで入っていけたらなって感じになります。


【脚質別の成績】

逃げ 6-2-0-12
勝率3-%0 連対率40% 複勝率40%
先行 5-6-7-59
勝率6.5% 連対率14% 複勝率23%
差し 8-8-7-100
勝率6.5% 連対率13% 複勝率19%
追い込み 2-3-6-92
勝率1.9% 連対率4.9% 複勝率11%

脚質別の成績を見ると母数的にも逃げ馬が少しですが抜けている印象。単勝回収率174%、複勝回収率89%と数字上でもとれているので、馬券構築の際は最低でも相手に組み込んでおきたいデータにはなるかなと。

今年はどの馬がここに該当するかを考えるのかによってアプローチの組み方にも影響はしてくる可能性があります。ただ差し馬まで範囲を拡げて見ても問題ないレースでもあるので、明確にこの脚質が有利って決め付けるまでのデータにはならないですかね。どちらかというと、気持ち逃げ馬がデータ上は期待値持っているけど、枠順の並びなどと組み合わせながら参考としたい括りのデータになるのではと思います。

コースの条件でも述べたようにスタートから流れやすい傾向のあるレースですし、展開次第では上がりを使ってこれる馬が台頭する流れまで全然偏り切るまで有り得ます。



【枠順別のデータ】

1枠 4-6-1-26
勝率11% 連対率27% 複勝率30%
2枠 6-2-6-25
勝率15% 連対率20% 複勝率36%
3枠 1-4-4-30
勝率2.6% 連対率13% 複勝率23%
4枠 2-1-2-34
勝率5.1% 連対率7.7% 複勝率13%
5枠 1-1-1-37
勝率2.5% 連対率5% 複勝率7.5%
6枠 1-1-2-36
勝率2.5% 連対率5% 複勝率10%
7枠 4-2-1-37
勝率9.1% 連対率14% 複勝率16%
8枠 2-2-3-38
勝率4.4% 連対率8.9% 複勝率16%


枠順別の成績を見ると内回りコースっぽさと、この時期の阪神の芝コースのイン前が使える傾向によって数字が出ているイメージが湧いてきますかね。ただ今年は京都競馬場の改修工事の影響もあり、例年に比べると若干ではありますが、痛みが抜けきってない影響もあるので、今までの顕著な数字よりは若干ダウンするのかなと思います。

それでも複勝回収率換算で見ても、1枠83.5%、2枠105%、3枠114%でこれに加えてスタートからスムーズな進路取りをした場合に数字を伸ばしやすい8枠の104%と複勝回収率が出ているので、データとしては参考にしやすいですね。

特に単勝回収率と複勝回収率が共に出ている2枠と8枠に自分が予想する上での注目馬が入った場合は脚質次第ではあるけど、期待値の部分では上方修正しても良さそうです。

オッズストックとは?





【総括とオッズストックの話】

データを見ながら自分なりに幾つかポイントを書かせて頂きましたが、イメージが湧いて来ましたかね?

馬柱だけでは見えてこない所もあるので、ファクターとしては重要度が馬単体になってしまうことが多いかもしれませんが、幾つか参考に出来るデータと照らし合わせながら考えてみると、見えてこなかった穴馬や期待値の少ない人気馬なんかが見えてくると思うので、この辺は参考にして頂けたら嬉しいです。


これとは別にTwitterでも呟いていたオッズストックを吐き出してしまった馬に付いても軽くですが触れておきます。

まあ前走本命で悶絶したタイプの馬になりますので、個人的には複雑ではありますかね。


ダイアトニック

前走12番人気
今回3-5番人気想定

この様に函館SSを勝ってから、前走まで戦績の部分を汚していた馬が復調気配を見せての4着と踏ん張った後のレースで人気を回復させるパターン。先日のランフォザローゼス(ダイヤモンドS2着)とは違って、レースの中でいつもと違った復調気配を見せた上で、着順の部分でも目立たなかったことで次走も人気をしなかった馬とは違って、4着と絶妙に馬券にならなかったことで手が伸びてしまうオッズストック吐き出し馬です。

勿論復調しているって部分は間違った捉え方ではありませんし、個人的にも買うとは思いますが、想像しているよりも期待値の部分は残さないタイプの1頭になってしまうのが厳しいって見方ですかね。

何気なく買うのでは無くて、ストックが無くなってしまった事で配分などは下方修正することに意味があるって事だけ頭の片隅にでも入れておきたいです。この手のタイプは本当にシレッと勝ってしまうので流してしまいがちですが、あくまでも買い時は前走の方が強かった訳ですし、長い目で見た時にここでぶっ込んだりするのは違うとだけ残しておきます。

枠は外目の枠よりも闘争心の面も加味すると、ロスも少ない内目の枠が欲しいところ。詰まるリスクよりも、進路取りや気性面との差し引きでこちらの方が得になりやすい馬キャラ保有しているので。



エイティーンガール

前走10番人気
今回4.5番人気想定

1200m専用機が昨年の京阪杯を勝ったことで、休み明けの延長ローテで前走よりも人気するパターン。

例年だとシルクロードSを使ってくるローテですが、今年は初戦に阪急杯を選択。前走同様にゆっくりと出していって直線だけの競馬を選択して来るんでしょうけど、進路取りを1つ間違えたら一気の減速も強いられるキャラだけにここは期待値減少のターンだと思います。

前走の京阪杯ではファストフォースの様なペース吊り上げ型の逃げ馬がいた事もエイティーンガールには綺麗に向きましたし、致命的な位置取りと紙一重の最後方待機をどう評価するのかがポイントになりそうですかね。秋山ジョッキーなので無駄な事はせずにひたすらいつもの策で来る印象です。



クリノガウディー

前走14番人気
今回2.3番人気想定

これは折角ストックしていたオッズを乗り替わりで吐き出してしまうパターン。

元々右回りのパフォーマンスが低いって事を福永さんに乗り替わるって事でパス(忘れて)してしまい、過剰に売れてしまうので、この手のタイプは前述した2頭よりも更に期待値落としてくるかなと。特に狙っていたとか明確な理由がない限りは来ても仕方ないと割り切って手放すのもアリだと自分は思いますかね。フェブラリーSでは痛い目見ましたけど、長いスパンで見たらこの馬を本命にするメリットと積極的に買う理由が自分では見当たらないので、まあ買いにくい人気馬です。

買う理由としたら本当に前走の適性からはみ出たマイルCSからの短縮でのパフォーマンス向上と福永ジョッキーが乗るからくらいしか見当たらないです。苦笑







他にも何頭か気になる馬はいますけど、想定オッズの段階で明確に人気になってしまい期待値を下げてきそうなのはこの辺ですかね。

最後に書かせて頂いたオッズストックのお話はシンプルですけど結構重要な事だと思うので、阪急杯だけでなく今後とも応用してくれたらなと思います。長くなりましたが最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!

今週も皆さんの馬券が当たりますように祈っております!




Good Luck




さつま


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