キムラヨウヘイ アルゼンチン共和国杯の有力馬診断

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します。

▽アイスバブル牡4浜中55池江寿(栗東)
まずは前走小倉記念時の有力馬診断見解を参照↓
『福永騎手は今もトップクラスの成績を挙げている日本人トップ騎手の一人ですが、その中でも成績を落とすのが前走短期免許外国人騎手騎乗馬です。
≪18年から19年夏までの芝[前走その他騎手の馬での複勝率45%>前走同騎手の馬での複勝率45%>前走短期免許外国人騎手の馬での複勝率16%]≫
このアイスバブルもモレイラ・アブドゥラ・マーフィーという剛腕中の剛腕外国人騎手5連続起用5連続好走してきた馬ですが、そういう当たりの強い騎乗・強引な騎乗に慣れた馬にとって、一転それとは方向性の異なる福永騎手騎乗というのは良い方向には転ばないのではないかと・・・。』
・・・
前走小倉記念は好位で流れに乗るも反応案外&伸び脚案外で7着凡走。
それは一般的には距離短縮二千と高速馬場が主因とみられるのでしょうが、少なくとも上記の騎手理論もその方向に寄与する類の話ですので…やはり外国人騎手でこそ輝く馬という見方もあながち誤りではないのではないかと。
今回は舞台条件好転と騎手タイプもやや好転の場面ですが、それでも海外騎手アヴドゥラJ騎乗&展開嵌まり&相手関係恵まれの目黒記念2着よりは走れないだろう。


△ルックトゥワイス牡6福永57藤原英(栗東)
4走前日経新春杯は消耗戦での好走。
3走前日経賞は折り合い△と上がり勝負に対応できずの敗戦。
2走前新潟大賞典はキレ負けしての敗戦。折り合い面と瞬発力の面からペースが流れて上がりが掛かる競馬がベスト…そういうストライクゾーンは意外と広くない馬なのですが、前走目黒記念では距離二五でハイペースで流れてのドンピシャ条件レースとなりました。
その前走は距離が長めのレースでHペースで流れるレースというレア条件合致での激走なので過信禁物なのと、そういう(前走外国人騎手騎乗で)強引に動かされてきた馬の軟球派福永J替わりというのは危険パターンですので…この人気程の信頼まではどうだろうか。


△アフリカンゴールドセン4ルメール55西園(栗東)
前回重賞挑戦時の日経新春杯は、以下ツイートの通り全くミスマッチの騎手人選もあっての大敗劇。

それ以降は日本人騎手起用で常識的な競馬で好走続き、そして去勢明け2戦目の前走六社Sで準OP突破という近況。
出世を妨げていた気性も去勢により改善が見られ、その上に今回は折り合い名人のルメールJ起用…人気し易い要素揃って妙味観点ではどうかですが、一発回答の可能性も十分ある上がり馬となるでしょう。


―ウインテンダネス牡6内田博56杉山(栗東)
生粋の叩き良化型で、休み明け初戦はカラッキシ走れない馬。
2走前目黒記念はそれに加えて一頓挫あっての復帰戦で仕上がり途上感ありありでした。前走七夕賞は連戦でも距離二千と右回りで敗戦。
今回は京都大賞典を踏み台にこの適鞍に挑む予定が、スタート直後に落馬という憂き目に。
相当展開に恵まれた昨年でも4着止まりで、それよりも相手関係揃い&臨戦過程狂いの本年はやや厳しい感。


★オジュウチョウサン牡8松岡53和田郎(美浦)
まずは昨年有馬記念時の見解抜粋を参照↓
『平地転向後の石神J降板の判断に対して一部でオーナーサイドを批判する向きもある様ですが、それは石神騎手は平地であまりに下手過ぎるから仕方ない話だと思います。
石神騎手はオーナーサイド(チョウサン)の二番馬に当たるコウキチョウサンの平地競走でも温情起用機会を与えられたにもかかわらず、再三駄騎乗で飛ばして戸崎J乗り替わりで一発回答を出されていました。
つまりは、すでに懐深いオーナーサイドからチャンスを3度も与えられて、それを見事なまでに応えられなかった経緯があるのです。
そりゃ、一戦一戦取りこぼせない戦いに挑むオジュウチョウサンに、武豊騎手が乗るよりも確実に数馬身は馬を後退させる且つ高確率で駄騎乗まで引き起こす石神J起用は…それは勝負度外視の選択でしかありえないでしょう。』
・・・
前走六社Sでは石神騎手は無難に乗ってきたと思いますが、よく「〇〇騎手は悪くない騎乗をしていた」等の論調もされますが、そういう外野から一目で分かる騎乗ミスや戦略ミスの有無云々とは別の次元で、そりゃ一流騎手とそうでない騎手とでは、乗っているだけで見えない所で差が生じるはずです。
前走六社Sについては持ち味を生かせぬペースメイクもありましたし、根本として石神騎手騎乗だったから…というのは非常に言い辛い話ですが真理としてあると思います。
昨年有馬記念は内が死んでいる馬場且つ前に厳しい展開を最内枠先行から9着は非常に見所ある競馬…あれから1年経過しての衰えには注意しなければですが、それだけの競馬をした馬が上位騎手騎乗でハンデ53ならば食指は動きます。


△ノーブルマーズ牡6高倉56宮本(栗東)
まずは4走前鳴尾記念後の次走チェック馬見解を参照↓
『コノ馬は先行馬でもテンは速くない馬なので、昨年福島民報杯などHペースや距離不足戦だと位置取りを落とすのが常(そこから差してくるキレる脚は無い)。
前走鳴尾記念はそれ以来の距離二千戦で案の定先行できずに5番手追走から位置取りを守るだけで5位入線という結果に。
また叩き良化型の休み明け初戦という面でも情状酌量できる敗戦で、この先に距離を延ばしての先行競馬実現時に活路アリ。』
・・・
2走前小倉記念はスタート直後では先行手前の情勢でしたが、序盤スローペース展開に乗じて早々に位置取りを上げるファインプレー。そこからは例の如くの“位置取りを守る走り”での好走。
逆に前走京都大賞典はスタート直後ではハナも奪える態勢でしたが、そこから消極的過ぎる馬ナリ姿勢で内枠を仇に包まれて位置取りを下げつつの追走。鞍上は「もう少し前で運べればいいのですが、最低限のポジションで競馬はできました」と振り返っていますが、その最低限よりも上の位置取りを取りに行く姿勢はゼロだったので…あとは例の如く位置取りを守る走りで先行できなかった分で届かずの競馬。
この舞台では昨年目黒記念が道中2番手追走から2着好走しており、当時みたく位置を取りに行く意思が強ければ圏内チャンスはあるはずですが…。


△パリンジェネシス牡5石橋脩54清水久(栗東)
渋った馬場だったり、スンナリ逃げる競馬で強さを発揮する馬。
2走前目黒記念は超高速馬場で、また他に同型が居て逃げられず且つ因縁のデムーロ騎乗ポポカテペトルの嫌がらせの様な競りかけもあって相当プレッシャー受けるHペース2番手競馬で…これでの大失速劇は致し方無しと言うべき。
前走京都大賞典では痛恨出負けして、好走歴ゼロの後手に回る競馬に…他馬を気にして位置取りを下げる面もあって総じて度外視できる敗戦でした。
昇級後2戦は上記の通り能力が見えないレース続きですが、積極策ならば展開次第で通用可能性はゼロではなく…。

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