キムラヨウヘイ エプソムCの有力馬診断の総まとめ(後編)

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

―シャイニープリンス 牡8 勝浦 56 美北 栗田博
まずは3走前新潟大賞典後の次走チェック馬見解を参照↓
『雨馬場はカラッキシというタイプ…過去の雨馬場→良馬場の条件替わりでは[10着→4着][4着→2着][13着→6着(0.3秒差)]と軒並み着順を上げている。
また、使える脚が長くないタイプで、今回も直線入口付近の反応は悪くなかったが後半に急失速という内容…3走前2走前には内回り極端内枠条件で連続好走したが、良馬場且つそういう条件替わりならば変わっても良い。』
・・・
そこから約1年の休養を挟んだ前々走福島民報杯は、不得手とする休み明け初戦と少々雨含み馬場での敗戦。前走新潟大賞典は外回りコースでの敗戦。
3歳時まで遡らないと好走歴ない東京コースで、今週末の雨予報では…。


★ダイワキャグニー 牡4 横山典 56 美南 菊沢
[キャピタルS1着→中山金杯5着→東京新聞杯3着→メイS1着]
崩れた中山金杯については不得手とする右回りが大いに響いたモノであり、また次走以降東京マイル路線が決まっている中での試走感MAXのレース参戦だった分もあったでしょう。
その次走東京新聞杯でリスグラシュー・サトノアレスというG2級馬に次ぐ3着好走、そしてOP特別ではライバル馬をキチンと下す力の違いの勝利…やはりこの左回り条件ならばキチンと重賞級馬だと言えます。

昨年毎日王冠でも◎打ったのですが、当時は北村宏Jが明らかに後続を待ち過ぎた分での4着でした…前々走東京新聞杯も同様にキレ負けの嫌いある3着でした…ただしその癖を掴んだ横山典J継続騎乗ならばそんな安易な負け方はしない場面だと考えられます。

懸念点としては中2週ローテがどうか…ここまでは一戦毎に敢えて間隔を空けるローテが組まれていたのに対して、今回エプソムC参戦は馬優先というよりは番組優先に思えますので、それに耐えられる今のダイワキャグニーであるのか否かです。


▽トーセンマタコイヤ 牡7 柴田善 56 美北 加藤征
昨秋までは[2戦→休養→2戦…]の繰り返しで、それも初戦は好走傾向で2戦目が凡走傾向という虚弱馬戦績でした。
前シーズンは連戦ローテが組まれましたが、そこでも連続好走はできていないのは少し引っ掛かる点です。
前々走中山金杯では不向き小回りコースでの6着善戦、ただ前走新潟大賞典では他上位馬は平均2キロ近く斤量背負っている中で5着止まりは少し限界が見えたパフォーマンスでした。
この東京千八条件は向いていると思いますが、今や年間7勝ペースの柴田善臣Jで別定戦の重賞で…更なる好結果は少し見込み辛いです。


★ハクサンルドルフ 牡5 川田 56 栗東 西園
まずは4走前重賞6着後の次走チェック馬見解を参照↓
『大外をブン回して上がり最速も届かず…という如何にもコノ馬らしい競馬でした。
スロー寄りのペースだった分で届かずとの見方もできますが、逆にもっとペースが流れて時計が問われていたとしたら…そしたらもっと間に合わない可能性が高かったというのはコノ馬の準OP時代の戦績を見れば指摘できるコトです。
準OP時代にそのジレンマを克服してパフォーマンスを伸ばしたのは距離延長の戦略でした…準OP時代よりも追走力問われるクラスに昇格したのですから、尚更距離マイルよりももう少し長い距離条件で勝負すべき馬だと思います。』
・・・
その次は距離延長もバルジュー騎乗で折り合い△不発、その次は距離マイル戻りで間に合わず、その次は距離延長も「スローペース前残り展開と、各馬が内よりも外に集結したせいで外ロス&外窮屈事象が発生したレースでした…そんな中で外追い込み競馬をして展開不利も距離ロスも直線窮屈も全て被る」という不完全燃焼凡走。
つまりは、距離千八付近で・まともな騎手で(折り合いクリアで)・展開不利&物理的不利が無ければ足りるだろうと見ている馬です…それが揃いそうな今回は狙いたい一頭です。


▽ブラックスピネル 牡5 石川裕 56 栗東 音無
攻め時計と実戦が直結する傾向…前走メイSでは長期休み明け初戦で、いつもとは違う上がり13秒台を続けている低調調教過程で凡走。
今回は中2週ローテで1週前には時計を出さず…最終追い切りでガラリがあれば一考したいですがどうも本調子には遠そうな印象で…。


★ベルキャニオン 牡7 石橋脩 56 美北 堀
OP昇級後の4走前米子Sは道中掛かり追走も4着、3走前ディセンバーSは長欠明け初戦で4着、2走前東京新聞杯は相手関係揃っていた中での4着まで0.0秒差7着、前走も相手関係揃っていた中でHペース先行競馬で掲示板入り…順調に使えない弱みはあるが、能力的には重賞でも面白いトコロある馬だと言えます。

前2連対は共に内枠を引いてそれを生かす競馬で成し遂げた好走で、前走もそれで強いパフォーマンスを繰り出しました…ココでも内枠先行競馬ならば一発あっても驚けません。


▽マイネルフロスト 牡7 柴田大 56 美北 高木登
近走はブリンカー着用と積極策によって再上昇中の戦績を続けていたが、前走は柴田大知Jによるやや消極目の騎乗振りによって差し届かずの負け方。
とは言えども、前々走七夕賞であれだけ好戦的な競馬をした馬が新潟外回りでこれだけ落ち着いた競馬をしたのは柴田大Jの意図というよりも馬の気を引き出せていなかった印象。
コノ馬は叩き良化の戦績の持ち主で、放牧明け初戦となるとソレみたく気の入っていない追走でのアッサリ負け例が多々あるという馬です…戦績的にはココではトップクラスですが休み明け初戦どころか長欠明け初戦のココは半信半疑は拭えません。



━━━(前編)はこちらに掲載しています。

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