キムラヨウヘイ シルクロードSの有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

▽クリノガウディー 牡5 鮫島駿 58 藤沢則(栗東)

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父スクリーンヒーローの産駒について、牡馬は[昇級〇⇔降級△]で勢いある時には格上相手での大物喰いの魅力あるという傾向。逆に格下げ戦では、格上げ戦よりも回収率はもとより好走率までも下がるというのは顕著な数字で。
クリノガウディー自身も過去にG3凡走からG1激走が2度という一発タイプで、昨秋以降の戦績は「G3よりもG2よりもG1」で走っているという歪な傾向となっています。
G2から格下げ戦(相手弱化戦)のG3出走の今回は買い時ではない。


―コントラチェック 牝5 池添 55 藤沢和(美浦)
これまでも逃げなら4戦4勝、逃げ以外なら9戦9敗という、どうしても逃げでないと落ち着いて走れない面があるという馬です。
それならば、逃げれば良いのではというお話ですが、馬優先主義の藤沢和雄厩舎だけにそういう馬を終わらせる方向の舵取りはなくて、毎度の様に「2~3番手でも大丈夫」との談話を出して逃げない競馬の訓練調教を行って…ふたを開けてみればそれでは駄目だったという永遠ループというこれまでになっています。
前走ラピスラズリSは距離短縮千二で折り合わせる策略も不発だっただけに、どう考えても逃げの手に出られないココでの一変は望み薄。


▽ザイツィンガー 牡5 和田竜 55 牧田(栗東)
前走淀短距離S時の中京芝は内がグリーンベルト状態で土日は極端な内有利傾向が発生。そこで不利な大外枠から大外追い込み競馬で8着した同馬のパフォーマンスは存外悪くありませんでした。
2走前オーロCも同じく伸びない内を選択するバイアス不利競馬が響いた敗戦でした。
このクラスでも得意渋化馬場で展開やバイアスが向ければ食い込みがあっても良さそうですが、良馬場の重賞レースではやや能力不足か。


▽シヴァージ 牡6 福永 56 野中(栗東)
まずは3走前セントウルS4人10着時の有力馬診断を参照↓
『4走前淀短距離Sは道中は不利を受けて後退、直線でもラスト1Fまで進路取れずも内前有利展開を急追4着で…まともならば勝っていたはずと言える競馬でした。
その後の3走前北九州記念は外差し有利レースでの勝利、2走前高松宮記念は前残り展開での5着止まり、前走函館SSも同じく前残り展開での5着止まりという近況、
2走前高松宮記念は見方によっては展開不利にもかかわらず強い競馬とも言えるでしょうが、その末脚以上にそもそもスローペースでスプリント競走であの位置取りにまで置かれた点が気がかりで。同じく後方に置かれてから速い上がりを使って上位に迫ったのはグランアレグリアとグルーヴィットですが、共にスプリント志向馬ではなくて次走距離延長で好走した馬でした。
シヴァージのこれまでのレース振りはスプリント競走ではややスピード不足も感じさせるモノで…ここでも中団以降からの競馬になるはずですが、それで開幕週の内有利可能性馬場で間に合わせるのは簡単ではないはずで。』
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スローペースの高松宮記念でも後方位置取りにまで置かれた様な馬で、それも含めて一貫して距離千二は短いと見解している通りです。
2走前スワンSまでは全て展開不利もありましたが、そうでなかった前走京阪杯でも同様の着順止まりだったのは距離適性の限界で…引き続きスプリント起用では同じような結果が続くのではないか。


▽タイセイアベニール 牡6 松山 56 西村(栗東)
コノ馬は折り合い面に難しい所がある馬で、内枠良績⇔外枠不振という傾向の持ち主。
2走前オパールSは休み明け初戦と大外枠からの大外追走だった分で、中々スムーズな追走ができなかったのが響いた印象の負け方。
4走前北九州記念も大外枠での敗戦でした。
ただ、内目枠順を引いた前走淀短距離Sでも折り合い怪しくて伸び切れなかった辺りは心配な負け方で…その前走から変わってくる根拠は見出し辛い。


―ダイメイフジ 牡7 ○○ 57 森田(栗東)
一昨年の高松宮記念回顧『折合が鍵・集中して走れるか否かが何よりも重要という馬で、それは連闘内枠替わりで激走の前走オーシャンSの通り。今回は大外枠替わりで外に振られる競馬にもなって参考外の敗戦。内枠替わりで買い』の通りで、ようは折り合いを付けて行ける場面だと走れるというキャラ。
OP昇級後の好走歴は「距離短縮」「外枠からの内枠替わり」「逃げの手」に分類でき、前走はその距離短縮の手札を切って一変好走しましたが、もう好走の決め手となる手札が残っていない今回の連チャンは難しいはずで。


△モズスーパーフレア 牝6 北村友 56.5 音無(栗東)
快速スパイツタウン産駒で、溜めて良い脚が使えるタイプではないので、Hペースでもスピードを前面に押し出す形でこそ高いパフォーマンスを出せるタイプ。
昨年高松宮記念は“相対的”に恵まれ過ぎたので勝利したワケですが、本来はガンガン飛ばしてこそ他馬に差を付けるパフォーマンスを繰り出せるという。
厩舎所属の若手松若風馬騎手騎乗ならばそれが高確率で計算できましたが、過去に3戦1勝で相性が悪い部類と言える北村友一騎手騎乗でその形が踏襲されるのかは疑問も少なからずあって…。


▽ライトオンキュー 牡6 古川吉 57.5 昆(栗東)
戦略性を持って馬を仕上げる昆貢厩舎馬で、前々シーズンは初戦では超低レベルだったUHB賞で取りこぼし2着からその後重賞勝利、前シーズンでも函館SSは2人6着止まりから北海道スプリント戦線を連戦して重賞2着に至りました。
今期の目標は斤量を背負わされるハンデ重賞のシルクロードSであるはずがなく、G1目標の始動鞍だとすれば必要以上に走らせて来ない可能性の方が高いです。

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