キムラヨウヘイ プロキオンSの有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

△ウェスタールンド セン9 藤岡佑 56 佐々晶(栗東)
妹のミクロコスモスも小回りコースで一瞬の脚を生かすタイプでしたが、ウェスタールンドもダート馬ながらも同じで、短い区間の瞬発力勝負でこそのタイプ。
ですので、19年みやこSみたくなし崩し的に脚を使わされるHペースよりも、18年チャンピオンズCみたく瞬発力が生かせるSペースで相対的にパフォーマンスを上げて来ます。
4走前アンタレスSの激走も正にソレで、これで中央での重賞連対時の上がり3Fは35.1・34.4・35.0・35.5という超速ラップであり、また全て日本人騎手(藤岡佑介J&北村友一J)が騎乗していたタイミングというのも注目点です。
この瞬発適性を生かせるレースであるのか、それを引き出せる騎手であるのかが取捨ポイントで…騎手観点では相性◎藤岡佑介J起用は良しで、あとはなし崩し的に脚を使わされるペースになるか次第。

日本人騎手〇の詳細については、18年の配信見解を再掲しておきます↓
『一流外国人騎手が多数参戦している今秋競馬に於いては、特に高額賞金レースはもはや外国人騎手を中心に回っていると言っても過言ではない状況ですが、とはいえども日本人騎手にはガラパゴス競馬とも呼ばれる特殊な日本競馬に於ける経験値の利があって、それに適応し切れない外国人騎手だと本来の能力を出し切れずに双方互角級~優劣逆転という場面や分野もあります…その代表的な条件の一つが「ダート」であり、その代表的な馬タイプの一つは「砂を被るのを嫌がる性格の馬や揉まれ弱い性格の馬など、ある特定の好走パターン競馬が定まっている馬・馬本位の繊細な競馬でしか力を発揮できない馬」です。
ウェスタールンドの前走武蔵野Sは正にその後者での敗因オドノヒューというワケ有り敗戦で、それに対してステレオタイプの日本人騎手である藤岡佑介J起用で激変という簡単なお話しでした。』

▽サンライズホープ 牡4 幸 56 羽月(栗東)
まずは前走三宮S1着時の◎見解を参照↓
『現状先行有利が続く中京ダートで、これだけ差し追い込み脚質馬に偏ったメンバー構成戦ならば…高確率で恵まれるだろう限りなく逃げに近い位置から競馬をしてくる馬を狙いたい。
その最適任はサンライズホープと見ます。
3歳秋以降に崩れたのは極端な内枠を引いて前に行けなかった2戦だけ。それ以外は積極策で4戦4連対。ここ2走は僅差の競馬でしたが、ソラを遣う面を見せた分でパフォーマンスを伸ばせずの経緯でした。
つまりは相手関係強化に伴って、自身のパフォーマンスを伸ばせる可能性も大いに見込めるだけに…好枠を引いて&この低調な相手関係に&展開利あれば十分チャンスある一頭と見ます。』
・・・
その前走三宮Sは初ブリンカーが効いてソラを遣わずに最後まで伸びての完勝劇。
今回も前走同様の競馬ができれば当然通用するはずですが、これまでに唯一先行できなかったのがこの小倉1700mのレースだった通りそこまで俊敏な馬ではないのでスンナリに持ち込めるのは容易ではないだろう点と、ブリンカー効果も2戦目でどうなるか…前走よりも条件悪化は間違いなくて。

―スマートダンディー 牡7 秋山真 56 石橋(栗東)
コノ馬は距離千四の雨含み馬場でパフォーマンスを上げるというのと、寒い時期に調子を上げるという2点がポイントの馬。
3走前根岸Sはドン詰まり、2走前フェブラリーSは良馬場と距離長いマイルと連続ワケ有り敗戦でしたが、条件揃っていた前走栗東Sでも走り切れなかった辺りは季節暖化に伴って調子を落としてきていると見るべきで。
そこから更に季節進行&距離延長のココでは変わり身は乏しいか。

★ダノンスプレンダー 牡5 川田 56 安田隆(栗東)
2走前東海S9着敗戦後に『体質が弱くて休み休みでしか使えなかった馬だけに今回は中1週が堪えていた感で→リフレッシュさせて内枠条件ならば巻き返し期待』と記しましたが、その次走アンタレスSではローテは良かったですが中枠を引いて外から進出する競馬がやや勿体なかったという4着でした。
ソラを遣うタイプだけに極力内目で競馬させてこそ味があるという馬で、再び適度に間隔を空けて今度こそ内目枠順ならば好走が期待できます。

△ナムラカメタロー 牡5 小牧太 56 稲垣(美浦)
2走前マーチSはラスト3Fから13秒台のラップに落ち込む程の厳しい流れを愚直に2番手競馬をした分で失速した6着という結果。
前走アンタレスSも前半3F34秒台という厳しい流れを大外枠から早め競馬をした分で失速という結果。
それら連続ワケ有り敗戦中ですが、3走前の勝利も含めて、元は重賞実績もある実力馬が復調していると読み取れる近況には違いありません。
これだけ逃げ馬が揃った今回は恐らく中団前目辺りに控えるはずで、それで展開不利に巻き込まれなければ通用してくる可能性は十分に。

△バンクオブクラウズ 牡4 ○○ 56 石坂公(栗東)
3走前名古屋大賞典は体力自慢クリンチャーの捲りに遭いながらも2着に残す好内容。
2走前ブリリアントSは東京2100の鬼ヒロイックテイル以外は完封の2着という好内容。
前走スレイプニルSは差し追い込み決着を早仕掛けで2着という好内容。
本線はマーキュリーCの模様ですが、もしもコチラに歩を進めてきたとすれば有力候補…ただし時計の早い距離1700mとなるとややスピード不足の懸念はアリ。

―ペプチドバンブー 牡6 ○○ 56 武英(栗東)
3走前名鉄杯は前半3F33.2という超Hペース競馬で差し追い込み有利決着に。その展開の恩恵を最大限受けての勝利だったコノ馬のパフォーマンスは懐疑的に見るべきです。
その後はOP特別で掲示板に乗れていない戦績こそが、コノ馬の真の実力を反映しているでしょう。

―メイショウウズマサ 牡5 斎藤 56 安田隆(栗東)
その名鉄杯で4角先頭競馬で7着まで粘ったのがメイショウウズマサ。
その後のOP特別で2度続けて好走善戦している通り、展開がまともならばペプチドバンブーよりは高いパフォーマンスを発揮できる可能性が高い馬です。
ただし、これまでの7度の好走歴は全て逃げた時で、これだけ逃げたい馬が揃った一戦というのは苦しい競馬が想定されるだけに…。

激走候補は右回り、小回り巧者から!?
七夕賞の有力馬診断はこちらから!

【ブログご案内】
http://blog.livedoor.jp/sguw/
宜しければブログの方も上記リンクから飛んでご覧下さいm(__)m