キムラヨウヘイ 中京記念の有力馬診断の総まとめ(前編)

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

―アメリカズカップ 牡4 松若 57 栗東 音無
コノ馬の直近2激走歴は共に道悪条件・少頭数外枠条件…それは単純に道悪巧者というのと、他馬を気にする面があるので特に道悪の馬群バラけて容易に揉まれぬ競馬ができるシチュエーションというのも大いに味方した結果である。
その4走前洛陽S4着も斤量58を背負ってHペース先行での強い競馬だったが、それも渋化馬場でのスンナリ競馬だから本領発揮に繋がったモノである。
良馬場且つ多頭数戦では苦戦濃厚。


★ウインガニオン 牡6 津村 57.5 栗東 西園
コノ馬は夏場しか走れないというのと、左回りしか走れないというのが二大特徴。
3歳時にも4歳時にも5歳時にも春夏に連勝・連続好走を決めており、逆に言えばそれ以外では一つも走れていないという分かり易過ぎる戦績…夏付近且つ左回りでは過去10戦8好走という驚異的な数字です。

昨冬マイルCS~京都金杯の連続凡走については上記に2大苦手条件(冬・右)に該当していたのと、どちらもHペース先行競馬という厳しい競馬をした分の止む無し大敗でした。

今季は春夏替わりでも過去年の様なガラリ一変は見せられていませんが、それでも前々走京王杯SCは休み明け初戦での0.3秒差7着・前走安田記念はHペース逃げでの7着なので、G3級ならば好走が見えている頃合いとは言えるはずです。

前走時点でも『コレが中京記念とかならば◎候補だったのですが、流石にG1安田記念の相手関係なので…そしてこの脚質というのも厳しいので』としました通り…全てのピースが揃うココは当然有力視です。


▽ガリバルディ 牡7 和田竜 57 栗東 藤原英
前走マイラーズCは気難しさを出して中間まともに調教ができない状態で、それで実戦では道中後方で掛かって-直線にかけては促されて何とか追走で…それで4着というのはビックリでした。
ただし、それはガリバルディが強かったというよりは、それよりも走れていない馬は展開だったりコース取りだったりで不本意に走れていない可能性が高い馬達だったという方が真相に近いかと。
そのガリバルディの結果は、それだけ後方位置取り&イン突きが有利だったコトを示します。

それで今回は調教良化ならば上積み期待もできましたが、今回も調整に苦労しているのは調教欄から窺えますので。
その前走4着が評価されて人気急上昇模様のココはあまり手を出したい馬ではありません。


△グレーターロンドン 牡6 田辺 56.5 美南 大竹
まずは前走京王杯SC時の有力馬診断を参照↓
『世間では東京新聞杯ではテン乗り川田J先行競馬、前走ダービー卿CTでは直線詰まりが第一敗因としてとらえられている馬。

ただ、それよりも他に問題があるのではというのが当見解…サトノダイヤモンドの金鯱賞が展開不利だからしょうがないと扱われて、その裏には確かな劣化も隠されていた様に…コノ馬も本来の姿とは違うというのに気付く必要があると思います。

事実としても蹄不安で2走連続TMS△での1人気凡走…それらを全て元の状態に戻った暁に初めて元のパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか。
少し前までは必要以上に過保護なローテが組まれていたのに、思うような結果を出せずに遂に6歳を迎えてしまったコトに陣営に焦りが出ているのか昨秋以降は虚弱馬で実際に不安出ているにも関わらず押せ押せのローテとなっています。
今回もその延長線上のレース起用で、実際に1週前TMSは1人気連続裏切りの近2走同様の△…今は本来の姿ではない可能性が高いです。』
・・・
上記の通り、初重賞挑戦でG1安田記念4着した頃のグレーターロンドンではないとは見るべきです。
ただし、そんな不安抱えながらも重賞で詰まり5着・0.1秒差4着しているのは、やはり今回メンバー中では上の能力は認められます。

問題は一点…その能力をより出せる状態・状況に馬があるのかです。
今回も1週前TMS情報は▲なので、変わらず過剰人気付き纏う状況ならばお墨付きは与えられないという結論になります(最終TMS次第)。


━━━ (後編) へ続く。

ハービンジャーの短距離ってどうなの?
福島テレビオープンはこちら!