キムラヨウヘイ 中京記念の有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

▽アーデントリー 牡6 ○○ 栗川村
川村厩舎は全厩舎の中で最も調教メニューが軽い厩舎で、レースを使って馬を仕上げていくタイプの厩舎。
実際に昨年の同所属馬の休み明け初戦(初出走含む)での成績は48戦中1連対のみで、これまでの全26連対中21連対は中1~2週で詰めて使ってきた時に挙げています。
アーデントリーの前走米子Sは1年超の長欠明け初戦ながらも時計は3本で1週前は抜けているなど到底走れる調整過程ではなく…それを叩いて2戦目で中4週ならば前進は見込めますが、厩舎的にはもっと間隔を詰めてこそですし中間時計1本のみとすると激変までは望めぬか。

▽カイザーミノル 牡6 横山典 栗北出
まずは前走米子S6人2着時の◎見解を参照↓
『昨秋には横山典騎手が開幕週のキレイな馬場で走らせたいからと毎日王冠挑戦(5着)を進言したこともありましたが、その通り軽い良馬場の方が走れるタイプです。
3走前天皇賞秋は良馬場発表でも直前の雨の影響ある馬場も災いしたという大敗でした。
前走ダービー卿CTも雨の影響が残る馬場で荒れた内目の馬場を通る競馬は合わなかったという敗戦でした。それに加えて大幅馬体減も響いたはずです。
良績の開幕週の良馬場条件に戻り、馬体も回復しているという今回は一変があって良い局面と見ます。』
・・・
その前走米子Sは絶好の開幕週の完全良馬場で一変2着好走。
それも含めて完全な良馬場だったレースでは近7戦6好走で、唯一の凡走も毎日王冠での5着でした。逆に雨の影響があったレースではオーシャンS5着・天皇賞秋14着・ダービー卿CT7着と毎度明らかにパフォーマンスを落としています。
後者の馬場が想定される今回は下げ評価。

―カテドラル 牡6 藤岡康 栗池添学
まずは4走前マイルCS9着後の有力馬診断を参照↓
『昨秋キャピタルSではルメール騎手で先行競馬して大失速した後、追い込み戦法◎の田辺騎手騎乗(通称田辺マジック)で蘇りを見せた通り、気性的に乗り方に注文が付くという馬でした。
その後は徐々に位置取りを前目にしても問題ない競馬となっていますが、それでも(新馬戦以降の全ての勝利を挙げている)距離短縮ローテで挑んだ前走京成杯AHで一段上の結果に至ったというのは、やはり気性的にはその方が乗り易い・走り易いという側面もありそう。
先週エリ女はHペースで折り合い不安の距離延長馬が軒並み大丈夫というレースになりましたが、恐らくそうはならないマイルCSとなると京成杯AHよりも乗り辛くなる可能性はある。』
・・・
そのマイルCSはスローペース展開となり後方で折り合いを欠くという厳しい競馬を強いられた分での9着でした。
3走前東京新聞杯は一転してペースが上がったにもかかわらず、また折り合い面で難しさを見せての8着でした。
2走前ダービー卿CTでは後方有利展開に恵まれながらも9着止まりでした。
そして前走安田記念ではついにビリ負けを喫しました。
昨春は追い込み競馬を得意とする田辺騎手に乗り替わって復活しましたが、そこから正攻法を得意とする戸崎騎手に乗り替わって折り合いに対するプライオリティが下がったのが悪影響している印象もあります。
かつては6連続凡走したこともあるなど不調も長かった馬だけに、直近の負け方はまた尾を引きそうなので…静観妥当。

▽カデナ 牡8 今村 栗中竹
まずは4走前小倉大賞典8人3着時の◎見解を参照↓
『昨秋の2戦は復調に手間取って結果を残せませんでしたが、前走東海Sでは調教一変して初ダートながら5着健闘と復調を示してきました。今回もその東海Sの最終追い切りと同じく坂路で51秒台で動けていますので好調継続していると見られます。
昨秋の2走を除いた近走調教が動いていた時の戦績は「東海S5着・宝塚記念7着・安田記念6着・大阪杯6着」で今回メンバー中では十分上位に位置付けられるだけに、その上で得意平坦コース条件でもある今回はチャンスある一頭と見て推奨します。』
・・・
坂路で52秒台が精一杯だったのが昨秋の不振で、今期は毎度51秒台を楽に出せるようになって毎度安定したパフォーマンスを発揮するに至っています。
前回狙った小倉大賞典と同じ舞台条件にはケチ付けようがないですが、今回は攻め本数不足で1週前も52秒台という辺りからは本気度が窺えぬ調教過程で…最終追い切りで51秒台を出してこない限りは下げ評価。

―スーパーフェザー セン7 川須 栗渡辺
昨年の小倉記念3着は高速道路の事故渋滞に巻き込まれて力を出せない人気馬が多くいたのと、後方有利展開&外有利馬場に恵まれた故の激走でした。また勝ち馬も格上挑戦馬だった様に、レースレベル的にも到底重賞レベルとは言えない一戦でした。
当時と同じく得意小倉コースで馬場が渋るのもプラスですが、そうだった4走前小倉大賞典では8着止まりだったことからも大分能力不足という評価です。

★ミスニューヨーク 牝5 Mデムー 栗杉山晴
3走前ターコイズS後に『これまで加藤騎手が乗り続けてきた分で能力発揮を阻害されており、一流騎手が乗ればこれだけ走れるという本来の力を開放された結果だとも見られます。引き続き右回り条件で一流騎手騎乗ならば目が離せぬ存在に。』と記しましたが、2走前中山牝馬Sでもデムーロ騎手継続騎乗と、得意とする右回り内枠条件で連続好走でした。
前走ヴィクトリアマイルはデムーロ騎手騎乗でしたが、4走前府中牝馬Sと同じく左回り替わりが堪えたという敗戦でした。
引き続きデムーロ騎手騎乗で、得意右回り替わりで、得意雨馬場も見込める今回はチャンス大。

△ベステンダンク 牡10 ○○ 栗安達
これまで何度も取り上げていますので手短に記しますが、とにもかくにもスンナリと揉まれず先行競馬ならば力を出せて、それが叶わないとカラッキシという馬です。
ここ数年は戦績だけ見れば大不振に陥っていますが、実は後者の競馬ばかりだったというのが真相で、前者のスンナリ逃げ番手の形だった近5走を切り抜けば「マイラーズC2着→都大路S1着→米子S4着→カシオペアS9着→リゲルS4着→マイラーズC4着」で存外悪くない成績を残しています。
ただし、その中でもカシオペアS9着とリゲルS4着は共に同じ上がり3F34.7という競馬でしたが、さすがに高齢を迎えて直線で使える脚は大分鈍くなりつつあるのは否めず…今となってはスンナリ且つかなり上がりの掛かる競馬(渋化馬場)というのが最低限の好走要件と言えます。
今回は同型は他に1頭のみというのは好条件ですし、重馬場程度では厳しいでしょうが、まともな道悪馬場になればどうせ人気しない馬なので押さえる価値はアリと見ます。

激走候補2頭はいずれも人気薄!
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