キムラヨウヘイ 京王杯SCの有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

▽ギルデッドミラー 牝5 レーン 54 栗松永幹
オルフェーヴル産駒は基本的には人気では信頼ならずに、人気薄で一発が期待できるキャラの持ち主です。
ギルデッドミラーも3走前ターコイズS13人3着では距離延長で人気を急落させたタイミングでの激走でしたが、そこから人気が急上昇した2走前京都牝馬S3人6着では主に折り合い面と直線での不利が敗因ですが、タイミングとしても買い時ではなかったはずです。
今回は何とも言えない人気になりそうですが、もしも人気するならばこういう掛かる馬にレーン騎手というリスクの方に目を向けるべきですし、もしも人気しないならばいつ気分良く走るか分からない馬として拾うのが正解と見ます。

―クリスティ 牝5 松若 54 栗杉山晴
まずは前走阪神牝馬S6人7着の予想見解を参照↓
『逃げないと折り合いを付けられないというタイプ。
8走前トルマリンSは力を出せる逃げる形で勝利、7走前ターコイズSは控える競馬で折り合いを欠いて何もできずの敗戦、6走前六甲Sはまた逃げる形で勝利、5走前VMも逃げる形で相手関係を踏まえれば健闘の10着、その後はダートか芝で逃げられずのノーカウント敗戦続きという近況です。
ここ2走はスタートを出られていないのは気がかりですが、少頭数立てで同型皆無のココはスタートさえ出れば得意の逃げる形も難なくとれるはずですので…その暁には残り目もあり得るはずです。』
・・・
それまで3走連続で秒単位の大敗を喫していましたが、前走阪神牝馬Sではその逃げる競馬をできた分で0.5秒差の7着と善戦しましたが…それでも内有利馬場での絶好逃げを思えばやや物足りないパフォーマンスでした。
今回も逃げればソコソコは走れるでしょうが、今の逃げ不利馬場の東京芝では逃げても逃げなくても好走圏内は遠いだろう。

▽シャインガーネット 牝5 田辺 54 美栗田徹
まずは2走前シルクロードS2着後の回顧を参照↓
『今回のシルクロードSは中京芝1200mが舞台ということで芝1400m以上適性を主題としましたが、そういう意味ではシャインガーネットは今回メンバー中で唯一の前走距離1400m出走馬でした。
父オルフェーヴル、またその父ステイゴールドの牡馬産駒に芝スプリンターは皆無で、強いて言えば母系が超短距離志向のインディチャンプが何とか芝1200mもこなせる馬には出ましたが、そのインディチャンプにしても同距離での好走はこの中京1200mの舞台でした。
その血を引くシャインガーネットも本質的には距離1200mは距離不足に違いないはずですが、そういう馬でもこなせる若しくはむしろ向くというのがこの舞台ということでしょう。
同じ中京1200mでもより速い時計でよりスピードが問われた昨秋のセントウルSでは6着止まりだった通り、基本的には距離1200mでは限界があるという見方のままで良いはずです(他コースの1200mなら軽視)。』
・・・
前走高松宮記念も馬場が渋って時計の掛かる決着だった分で非スプリンターの同馬にとっては好都合のレースとなり、ただし詰まった分だけ7着止まりという惜しい敗戦でした。
能力的には上位に違いないですが、ここ最近で距離1400に使われたレースでは3走前オーロCでも5走前京王杯SCでも7走前京都牝馬Sでも全て折り合いに難しさを見せる競馬となっており、特に距離千二を2度使われた後の距離延長千四となるとその懸念が増す局面と見られるだけに…信頼度は微妙で。

▽スカイグルーヴ 牝5 ルメール 54 美木村
母アドマイヤセプターも最初はマイル以上の路線を使われて、最後はスプリント路線へと転向しましたが、その血を引き継ぐスカイグルーヴも主に気性的に距離がもたなくなって距離短縮路線で才能を開花という近況。
だからと言って本質的には距離千二は短いはずで、マイルでは折り合い不安も大きいだけに、狭いストライクゾーン(距離千四)の中で勝負するしかないという立場。
今回も近2走の様な競馬ができれば当然好走可能の計算ですが、阪神よりもペースが緩みやすい東京替わりと、折り合い性能が若干落ち気味の今のルメール騎手では全幅の信頼までとは言えないか。

▲ビオグラフィー 牝5 内田博 54 栗藤岡健
近親の賞金順に並べると「チアズメッセージ(逃げで1戦1勝)・プレファシオ(逃げで1戦1勝)・バリオス(逃げで14戦8好走)・ハヤノキフジン(全3勝は逃げ)・ダイイチタフマン(逃げで2戦2勝)・ラッセルバローズ(逃げで1戦1好走)・ラガールオー(逃げで3戦3好走)」などなど…この血統の賞金獲得上位馬は例外なく全てが全て逃げたらほぼ好走となっています。
ビオグラフィーも同じ性質を受け継いでおり、現級で走ったのは「逃げた京王杯SC5着」と「内外にバラける馬場での2番手競馬だった北九州記念1着」です。
本質的には距離千二は短くて主導権も握り辛いというのを露呈したのが前走オーシャンSの敗戦結果で、再び距離延長千四路線での積極策ならば変身もあり得ると見ますが、やはり今の東京芝で逃げ馬というのは買い辛さはあります(それでも開幕週には同コースでノーマークの逃げ馬の大逃げ激走というのもありましたが、人気皆無ならばそこに目を瞑って狙うのもアリかと思いますが)。

▽タイムトゥヘヴン 牡4 大野 56 美戸田
気難しい面がある馬で外に持ち出してスンナリの形でこそ力を出せるというタイプ。
2走前東風Sは最内枠で詰まり凡走でしたが、前走ダービー卿CTは内枠からでも大外に持ち出した分での一変劇。その前の激走の富士Sも同じく外差し決着でした。
今回も少頭数立てだけに展開次第で出番はありそうですが、ダービー卿CTや同舞台の京成杯AHなど中山マイル重賞で後方一気が嵌まって勝利した馬というのはカテドラルやフランアンジェリコやロードクエストうあレオアクティブなどその後不振に陥る馬が多く、つまりはそれだけ特殊な勝ち方だったということで…それで人気急上昇するタイミングというのはやや嫌な印象も。

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