キムラヨウヘイ 函館SSの有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

★ヴェントヴォーチェ 牡5 西村淳 56 栗牧浦


近走不振に陥っていた馬が4月以降から復調・復活するケースが頻発しており、このヴェントヴォーチェの再上昇劇もその一環だと捉えられます。
前走春雷Sは「高速決着」「急坂コース」「揉まれる競馬」という弱点を全て乗り越えての圧勝劇だけに重く見る必要がありますし、昨年3勝クラスを強い競馬で勝ち上がった函館1200mコースならば更にという期待もできます。


―キャプテンドレイク 牡5 藤岡康 56 栗今野
条件クラス戦を3連勝してOP昇級を果たしましたが、その2走前と3走前は共にレースレベルDの低レベル戦だっただけに評価は微妙。
前走鞍馬Sは詰まって7着でしたが、それを差し引いても内有利馬場を内枠から有利なレース振りでも伸び切れなかった辺りは特に見直すべき負け方ではなかったと判断します。


▽キルロード セン7 菊沢 57 美田村
4走前福島テレビオープン1着と2走前オーシャンS6着と前走高松宮記念3着は実は全て同じ走破時計で走っています。
道悪巧者なのは間違いなくて、良馬場でも遅い勝ち時計なら好走できて、良馬場で速い勝ち時計だと対応できなくて、道悪で遅い勝ち時計だと相対的に一番走れるということを示すものです。
そもそも高松宮記念はG1にもかかわらず上位馬の次走好走する率が決して高くないレースで、今年も波乱決着となりましたが能力順というよりは紛れが大きい入線順だったと見られます。
最近の函館開幕週は超高速馬場になりがちですので、相手関係や弱化でも時計を大幅に詰める必要があるという点で


▽シゲルピンクルビー 牝4 和田竜 54 栗渡辺
姉シゲルピンクダイヤは人気すると走れず人気しないと走るという気ムラなタイプでしたが、シゲルピンクルビーも気性の難しい所を受け継いでいてコチラは間隔が空いている時は走れるのですが間隔を詰めると難しい所を見せがち。
実際に休み明け初戦では過去6戦3勝で全て掲示板に乗っており、逆に休み明け初戦以外では過去4戦全て掲示板外に終わっています。
能力上位に違いないですが鬼門の連戦ローテを克服できるかは小さくないハードルで。


▽タイセイアベニール 牡7 鮫島駿 56 栗西村
折り合い面に難しい所がある馬で、内枠良績⇔外枠不振という傾向の持ち主。
外枠でも8走前UHB賞と3走前淀短距離Sでは好走していますが、前者はルメール騎手騎乗・後者は川田騎手騎乗で、それを打ち消す鞍上の力があってこその走りでした。
前走春雷Sでは中枠から外に持ち出す競馬で4着止まりでしたが、内枠競馬ならばもうワンランク上のパフォーマンスが可能で…函館SSというレースで内を狙うとなれば渋滞覚悟となりますが、運良く内を捌ければ複穴の資格は有する一頭と見ます(函館SSは内が良い開幕週の多頭数激戦で、どうしてもそういう進路取りの運次第の所も大きいレースです)。


★ナムラクレア 牝3 浜中 50 栗長谷川
5走前小倉2歳Sは圧勝。
4走前ファンタジーSは距離千四で掛かりながら2着好走。
3走前阪神JFは外有利馬場を最内枠から5着健闘。
2走前フィリーズRは断然人気の立場から外を回す競馬を選択した分で完璧に立ち回ったサブライムアンセムに先着を許す惜しい2着。
前走桜花賞は距離長いマイルで3着好走。
距離短縮千二はもちろんプラスで、いわゆる裸同然の斤量50キロは当然有利で…世代レベル云々の前に「牝馬」と「短距離」のカテゴリーはこの時期でも古馬との壁が薄いというかむしろ3歳馬に軍配が上がる傾向ですので、腐っても桜花賞3着馬がココで通用しないというのは中々考え辛い話です。

内前有利か、外差し有利か?
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