キムラヨウヘイ 小倉記念の有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

△アーデントリー 牡6 ○○ 54 栗川村
△ダブルシャープ 牡7 幸 56 栗渡辺
まずは前走中京記念後の次走チェック見解を参照↓
『今夏の小倉開催の芝中距離のオープン競走は、この中京記念を皮切りに、中2週で小倉記念、更に中1週で小倉日経オープンが設定されています。
ダブルシャープは毎年得意とする小倉で連続してレースを使う馬で、今回は一息入ったローテーションで、恐らくは次走の小倉記念(更にその後の小倉日経オープン)も見据えたレース起用だったと見られます。
また、アーデントリーも同じく連戦起用が勝負パターンの川村厩舎だけに、それを視野に入れての攻め不足での中京記念参戦でした。
外枠有利の展開になり内枠競馬が嵌まらなかったことで必要以上に負けた格好でしたが、得意ローテで挑むことになる次回以降は巻き返しを秘めていると見ます。』
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恐らく両馬の力量からして一番の目標としては最も相手関係が手ごろになる小倉日経オープンかと思われますが、アーデントリーは川村厩舎得意の中2週ローテで、ダブルシャープは前シーズンも一変勝利した叩き2戦目ローテで、共に穴で拾うべきタイミングと見ます。


△カテドラル 牡6 団野 57 栗池添学
まずは前走中京記念2着後の回顧を参照↓
『陣営が結果が出ても出なくても毎度季節について現級しているように、硬さが出やすいので暖かくなると調子を上げる馬でした。
一昨年夏は朱鷺S1着、去年夏は中京記念2着→京成杯AH1着。それに加えて折り合い面がキーになる馬だけに、得意季節で続戦かつ距離短縮ローテとなる京成杯AHならば安易な見方ですが昨年同様の連続好走も視野に入っているという見方をすべきかも知れません。』
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サマーマイルシリーズの中京記念2着の後に、サマー2000シリーズの小倉記念を使うという采配。京成杯AHを視野に入れているという話もありましたので、得意季節の内に使い倒すという戦略か。
もし距離短縮の京成杯AHならば重い評価をしましたが、季節は良くとも気性的に問題ありそうな距離延長二千というのは良いとは言えず…半信半疑の評価まで。


△カデナ 牡8 今村 57.5 栗中竹
まずは5走前小倉大賞典8人3着時の◎見解を参照↓
『昨秋の2戦は復調に手間取って結果を残せませんでしたが、前走東海Sでは調教一変して初ダートながら5着健闘と復調を示してきました。今回もその東海Sの最終追い切りと同じく坂路で51秒台で動けていますので好調継続していると見られます。
昨秋の2走を除いた近走調教が動いていた時の戦績は「東海S5着・宝塚記念7着・安田記念6着・大阪杯6着」で今回メンバー中では十分上位に位置付けられるだけに、その上で得意平坦コース条件でもある今回はチャンスある一頭と見て推奨します。』
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坂路で52秒台が精一杯だったのが昨秋の不振で、今期は毎度51秒台を楽に出せるようになって毎度安定したパフォーマンスを発揮するに至っています。
前走中京記念は最終追い切り好時計でも6着止まりでしたが、それでもトップハンデでの小差で小倉大賞典3着時とほぼ同等のパフォーマンスでした。
また、中京記念は予定を繰り上げての急仕上げでの参戦だっただけに、本来の目標レースである小倉記念では上積みも期待できますので…引き続き最終追い切りで好時計を出してくれば展開一つでチャンス有りと見ます。


★ジェラルディーナ 牝4 福永 54 栗斉藤崇
2走前までは3走連続で前有利展開と内有利馬場でかみ合わなかったですが、前走鳴尾記念は不利のないレース振りができたのと、この中間から気性面の成長により併せ馬をこなせるようになり攻め強化された分だけ近走よりも走ったという2着でした。
左回りでは過去3戦3敗で、その前走でも福永騎手は左回りを敗因に挙げていました。
その得意右回りに条件好転するココは期待大。


―ショウナンバルディ 牡6 松若 57 栗松下
過去に『ショウナンバルディはこれまでの好走歴は全てスンナリ1~3番手追走時。今後も良馬場でそういう競馬をさせてもらえる条件ならばOP特別級ならば出番あるでしょうが、そうでないと折り合いの難しさが出て極端にパフォーマンスを落としがちという馬です。』と記しました。
今年の5戦は先行しても先行しなくても掲示板に乗れていない辺りはやや下降が窺えますし、それでいて右回りの高速馬場という苦手条件では浮上は見込みづらい。


▽ヒュミドール セン6 藤岡康 56 美小手川
まずは前走七夕賞5着後の回顧を参照↓
『長距離輸送競馬だと全て大敗で、非長距離輸送競馬だと全て安定した走り…その通りに今回も走ってくれましたが、不利で着順を1つ程度落としたとはいえ上位3頭には力負けと言うべき結果でした。
その一つは昨年小倉記念と福島記念は稍重馬場だったのに対して、今回は当日の雨予報が外れて高速決着だったのは適性的にマイナスに働いたのと、能力的な面もあったか。
次走小倉記念では滞在競馬を前提として、昨年同様に渋化馬場になれば前進の期待はできます。』
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今回が滞在競馬なのかは情報がなく確認できませんが、自動計測の調教時計が無いので恐らく小倉に行っているはずです。
その上で、昨年は渋化馬場と他馬の自滅(高速道路渋滞など)もあっての恵まれた激走であり、今回は高速馬場であり当時ほどの有利さは見込めないという点では連下まで。


―ヒンドゥタイムズ セン6 ○○ 56.5 栗斉藤崇
まずは2走前鳴尾記念11着後の次走チェック見解を参照↓
『鞍上曰く暑さの影響もあったとのことですが、今回は中間から本数的にも負荷的にも手控えられた調教過程でした。
昨夏シーズンも同じく調教時計は控え目で好走に至らずでしたが、そこから攻め強化された2走前チャレンジCから連続好走を果たしました。
それと同じく攻められない時季に浮上は見込み辛いだろうし、逆に攻め強化ができたタイミングでの巻き返しを期待したい一頭です。』
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前走中日新聞杯は得意季節替わりでしたが過去最長期間の休み明け初戦でやや仕上がり途上感があったのと、内前有利の競馬を外差しの形だった分で及ばずの負け方でした。
そこから再度去勢手術などで間隔が空いて、不得手な暑い季節で中間の調教過程はその鳴尾記念と同様のことが言えますので…静観が妥当か。


△マリアエレーナ 牝4 松山 54 栗吉田
前走マーメイドSは内有利というのがレース結果に大きく影響したという印象で、勝ち馬と4着馬は内先行競馬、3着馬と5着馬と6着馬も馬群が広がる中で上手く内をすくって抜けてきた馬で、外を回った馬たちは7着ルビーカサブランカが最先着で軒並み大きく離されるという結果でした。
それらの中で唯一内を立ち回らずに上位に走ったのが2着マリアエレーナで、不得手な右回りの分で逆手前だった点からも価値あるパフォーマンスだったと見ます。
引き続き右回りなのは残念ですが、同じ右回り二千のマーメイドSのパフォーマンスからして軽視は禁物か。


▽モズナガレボシ 牡5 荻野極 55 栗荒川
荒川厩舎の馬は休み明けでは全然走らず、間隔を詰めて使ったタイミングでいきなり一変させるというケースが一つのパターンとなっています。
例えばこの厩舎の代表産駒と言えばデンコウアンジュは、7度の重賞好走は全て叩き2~4戦目で、しかもその内6度は前走で4着以下に凡走しているところからの一変劇でした。
モズナガレボシの2走前七夕賞は詰まったのもありましたし、予想でも記した通り完全良馬場では厳しかったのと、叩き3戦目でも中5週ローテというのは何とも言えない部分もありました。
前走中京記念は良馬場と距離不足千八での敗戦でした。
今回は得意ローテと得意コースになりますが、あとは昨年と同様に渋化馬場の助けもあれば要警戒の一頭に。

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