キムラヨウヘイ 有馬記念の有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

―アカイイト
今年のエリザベス女王杯は出走馬の7割超が不作世代の4歳世代馬が占めていたのと、当時急激にタフ化していた馬場でHペース競馬になった分で、本来G1級に満たないレベルの馬が馬場や展開に恵まれて上位入線できてしまうレースでした。
そこでアカイイトは恵まれた面あったとはいえども完勝でしたが、それでも並のG1レースで足りるかと言えば否という所だったでしょう。また、折り合い面で難しい所がある馬だけに、その前の府中牝馬Sで後方競馬をさせた後だけに馬がコントロールし易くて乗り易かったのもあったでしょう。そこで捲る競馬をして勝ち切った後に距離延長となる今回は一転して難しい局面だと見られます。

△アサマノイタズラ
まずは4走前皐月賞時の有力馬診断を参照↓
『2走前水仙賞はドン詰まりのボーンヘッドでの敗戦。
そして前走スプリングSでは、若手騎手や下位騎手にありがちな話ですが、その二の舞だけは避けようと強気の騎乗が指示されて、その陣営の指示を遵守して逆に強気過ぎる騎乗をして負けるというお粗末な結果。
今回も恐らく陣営の指示を遵守する騎乗になるはずですが、それで臨機応変な騎乗をしてくる百戦錬磨のトップ騎手相手に太刀打ちするのは難しいでしょう。
また、基本的に距離短縮〇のヴィクトワールピサ産駒らしくコントロールの難しいタイプだけに、距離短縮で激走後の距離延長ローテというのもマイナスです。』
・・・
その皐月賞では難易度高い上級ヴィクトワールピサ産駒を嶋田騎手が操るのは無理だったという惨敗で、その次のラジオNIKKEI賞も嶋田騎手騎乗で惨敗でした。
春までのアサマノイタズラはスプリングS7人2着(取りこぼし)も含めて全て嶋田騎手が乗っていた分でパフォーマンス発揮を阻害されてきた→それが2走前セントライト記念では大幅鞍上強化で本来のパフォーマンスを発揮できての激走だったと解釈します。
菊花賞の有力馬診断では『そうは言っても中山マイスター田辺騎手の鮮やか過ぎる騎乗での勝利だっただけに、田辺騎手の庭以外(関西コース)でも再現できるかと言えば疑問も』と記しましたが、その田辺騎手は中山芝限定で特異の才能を発揮する騎手だけに、距離延長とコース替わりあった菊花賞ではセントライト記念の再現ができなかったのも妥当な所でした。
そこからの距離短縮ローテと人馬共に大得意とする中山コース替わりならば変わり身を見込むべきですが、その一方で基本的に3歳までが旬のヴィクトワールピサ産駒の気性難タイプだけに、本来は深追いすべきではない=いつ走らなくなっても驚けない馬であるのも確かです。

▽アリストテレス
まずは3走前宝塚記念9着時の有力馬診断を参照↓
『元々ソラを遣う悪癖が強くて中々パフォーマンスを発揮できずの相手ナリキャラで、強い相手と併せればその分だけ自身も高いパフォーマンスを発揮できるというのが昨秋菊花賞2着の結果だったと見られます。
その菊花賞まではそういう気性面由来の負け方しかしていなかったのが、前走天皇賞春では初めてまともに力負けを喫したというのは少し気掛かり。
バレークイーン一族は代表産駒リンカーンのイメージで晩成ともされますが、たしかに早期に走る血統ではないですがかと言って成長が持続する傾向でもなく。
同一族のリンカーン以下の賞金獲得上位は「アンライバルド・フサイチコンコルド・アリストテレス・ボーンキング・アンブロワーズ・アドミラブル」ですが、故障引退馬もいますが3歳中盤がピークでその後サッパリという馬が意外な程に多くなっています。
現時点では菊花賞2着をピークにパフォーマンスを下げているアリストテレスもそれに当てはまっていく可能性も高そうで…。』
・・・
結局は3歳秋がピークで、その後は京都大賞典2着も含めて5戦続けて人気を下回っている通りピークアウトの懸念も否めないという近況になっています。
遠い昔の菊花賞2着のパフォーマンスを取り戻さない限りは今回激走は厳しいという点で、期待値的にも確率的にも積極的な評価はし辛いです。

▽ウインキートス
前走エリザベス女王杯時に紹介した通り、気難しいゴールドシップ産駒(関東馬)は関西遠征競馬でボロボロという傾向。
実際に同馬の前走はテンションが高いシーンも見られましたし、いきなりここまでパフォーマンスを落とした理由としてはそれが最もシックリときます。そこからの関東圏のレース替わりは狙い目と言えますが、2度の重賞好走の目黒記念は超スローペースに恵まれた面が強く&オールカマーは最内枠に恵まれた面が強くて、G1で黄金3歳世代の大挙出走を相手にしなければならないとなると分が良いとは…。

―キセキ
超大トビ走法馬だけに2走前京都大賞典(阪神施行)では『もっとコーナーが緩くて直線が長い急坂コースの方がベターですので、この阪神2400mというのはJRAの数あるコースの中でもベスト中のベストではないかと見ます』とポジティブな評価を下しましたが、それと対極的な中山2500mでは当然真逆の評価を下さねばならず…相変わらずスタートを出るかどうかの時点からギャンブルという面でも到底手が出せません。

―シャドウディーヴァ
まずは3走前関屋記念時の有力馬診断を参照↓
『前走マーメイドSの有力馬診断でも「左回りだと好走多数・右回り内回りだと善戦ばかり・内回り外回りだと惨敗ばかり」と記した通り、コノ馬は左回りベストで、右回り内回りなら何とかやれて、右回り外回りだと厳しいという馬です。
その前走もレース内容としては右回りでモタれつつで、ラストは逃げたシャムロックヒルに寧ろ突き放される様な形で、もしもこれが左回りならばもう少し走れただろうというレース内容でした(右回りでパフォーマンスを落としつつの3着好走)。
3走前東京新聞杯3着以来の左回りレース起用はプラスですが、左回り◎はバレバレでその分は完璧にオッズに織り込まれるだけに……寧ろ世間的には不得手と周知の分だけ人気しない中でもそれなりには走れる“右回り内回り”のレース条件の方が、実は妙味見込める局面(買い時)だったりもしています。』
・・・
3走目前走関屋記念は左回りでも距離不足と脚部不安に気を遣っての調整で伸び切れずでしたが、2走前府中牝馬Sでは左回り千八のベスト条件で攻め強化もあって本領発揮の勝利。
前走ジャパンカップでも馬場の悪い内目を選択して7着ならば並の重賞級ならば好走可能性あるレベルの走りをしていましたが、右回り外回りほどではないとしても能力減退は否めない右回り内回り替わりでG1レースとなると手が出ません。

★クロノジェネシス
まずは前走宝塚記念時の◎予想見解を参照↓
『1年の締め括りの大一番である有馬記念と同じく、この上半期の締め括りである宝塚記念というレースも、如何にシーズン最終戦まで余力を残して臨めるかが一つのキーポイントになってきます。
有馬記念で直近の大レースである前走ジャパンカップ好走組が人気を裏切りがちなのと同じく、この宝塚記念でも安田記念も含めて間隔が近いレースに出走していた有力馬は人気に応えられないケースが多く(※逆に人気薄馬の場合には直近重賞で好走した勢いに乗ってというパターンの方が多いです)、また消耗度の激しい長距離の前走天皇賞春組もどちらかと言えば分の悪い臨戦過程となっています。

その臨戦過程(余力)の観点からも、今回出走馬の中で最長間隔で臨めるクロノジェネシスの優位は揺るがないだろうという結論です。
クロノジェネシス自身は間隔を空けて馬体重を増やせた時にパフォーマンスを上げてきたという経緯の持ち主で、ローテ的にも今回の様な休み明け初戦こそがベストという馬です。


前走ドバイSCについては正確な馬体重情報はありませんが、ドバイへの輸送前にカイ食いが落ちたとの話もありましたし、個人的には当日の馬体はやや細めに映りました。
今回は当週時点で480キロ台に乗せており、2走前有馬記念と同等かそれ以上の過去最高馬体重(付近)での出走が叶いそうで…状態・能力・適性全てにおいて死角は認められないだけに順当に本領発揮(激走)が期待できる一頭と見ます。』
・・・
その宝塚記念は過去最高馬体重を4キロ上回る478キロでの出走でパフォーマンスを落とさずに同レース連覇という結果に。
今回は凱旋門賞で消耗する競馬をした後の一戦だけに本領発揮できる状態であるか否かが最大のポイントでしょうが…それには調教後馬体重を大いに参考にしたいところ。

▽ディープボンド
大きなフットワークで走る馬で、あと気性的にも揉まれ弱い所があるので広いコースで伸び伸び走れてこそパフォーマンスを出せる馬です。
5走前中山金杯は中山コースで前に行けずに揉まれる形で惨敗。
その後は距離延長でスンナリ先行競馬を打てて、最後までフットワーク的にも気性的にも邪魔が入らずに走り切って阪神大賞典&天皇賞春で連続好走でした。
できれば広い長いコースが理想だけに、近2年みたいな馬場で外枠を引ければ可能性はある程度で…よほど好枠を引いて上手く立ち回らない限りは厳しいか。

出走予定の15頭をがっつり解説!
阪神Cの有力馬診断はこちらから!

【ブログご案内】
http://blog.livedoor.jp/sguw/
宜しければブログの方も上記リンクから飛んでご覧下さいm(__)m