キムラヨウヘイ 阪神牝馬Sの有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

★アカイトリノムスメ 牝4 戸崎 56 美国枝
まずは前走エリ女7着後の回顧を参照↓
『スタート後の直線が長い設計となっている阪神2200コースは一歩間違えれば極端に差しが利くレースになりがち。特に先週になって急激にタフ化していた馬場で、前半3F34.1のHペースをまともに追走する競馬をしてしまえば、よほどの馬でない限りは最後まで耐えるというのは困難だったはずです。
そういう馬場に傾きつつあるのは戦前に分かっていたことですし、アカイトリノムスメ(戸崎騎手)が愚直にレイパパレをマークする前に行く競馬をすることも分かっていましたので、その上で◎とした私の予想は完全に失敗で申し訳ない所ですが、その一方でアカイトリノムスメ(&レイパパ)の力量が疑われる様な負け方では決してありませんでした(今回強い競馬をした3頭はアカイイト・レイパパレ・アカイトリノムスメ)。』
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実際に強い競馬をせずに展開に恵まれて上位入線した馬はその後に再度好走できた馬はおらず、逆に恵まれたといえども完勝でそれなりに強い競馬だったと見るべきアカイイトと負けて強しの競馬だったレイパパレはその後に再度好結果を残しています。
アカイトリノムスメはもしも直線の物理的不利が無ければ3着もあり得たはずで、そしたら完全追い込み決着を先行して3着というかなり評価できる結果でした。二重の不利で7着まで落ちたことで実力が疑われるとすれば儲けモノと見られます。
休み明け初戦・叩き台という点で割り引いてもその高い地力的に重い印を検討したい一頭です。

―クリノフラッシュ 牝7 ○○ 54 栗橋
エイシンフラッシュ産駒はこれまで重賞レース通算72戦2連対(1~5人気の上位人気馬もで15頭中1好走のみ)となっている通り、勝負根性に欠けるので上級クラスでは通用し辛いのと、相手関係にかなり敏感で相手強化にかなりモロい面があります。
2走前遠州灘Sは低レベルレース替わり(その前の4走は並レベルレース)での圧勝劇でしたが、それも弱い相手に強いエイシンフラッシュ産駒らしい走りだったと言えます。
同産駒が鬼門とする格上げ戦のココは静観が妥当。

―コロラトゥーレ 牝8 ○○ 54 栗梅田智
まずは前走京都牝馬S9着時の有力馬診断を参照↓
『5走前朱雀Sは最内枠からイン突きでの勝利でしたが、2勝クラス勝利も同様の競馬で1枠に良績が集中している通りそういう競馬が向いているのは間違いありません。
昇級後は内枠を引けずに惨敗続きですが、再度良績集中の極端内枠を引ければソコソコやれるシーンも(さすがに重賞では厳しいでしょうが)。』
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その前までOP特別で外枠で4連続二桁着順大敗だったのが、前走は重賞で内枠で9着健闘でした。やはり内枠を引いてパフォーマンスを上げられるタイプなのは確かで、今回はどんな枠順でも厳しいでしょうがこの先は内有利馬場で極端内枠を引いた時に穴で一考。

▽ジェラルディーナ 牝4 幸 54 栗斉藤崇
過去に気性の悪さが要因でエルフィンS2人10着や、城崎特別3.5秒差負けもあるという馬。
2走前チャレンジC4着はクラスの壁もあったでしょうが、それ以上に連戦連戦でイレ込みや折り合い面での不安を出した分で足りなかったという内容でした。
前走京都記念は中9週空いたことで雰囲気は良かったですが、内前有利決着をほぼ最後方の位置取りからでは4着までが精一杯でした。
能力的には十分足りるレベルの馬ですが、まだ危うい面が残っているのと、近2走で中距離を後方追走しているだけに久々の距離マイルでは大分位置を落としそうで…ココは先行勢がかなり手薄な一戦なので展開面で恵まれない可能性が高そうで。

△デゼル 牝5 川田 55 栗友道
まずは前走愛知杯3着時の回顧を参照↓
『デゼルは一昨年も昨年も夏場に乗り込めずに、それが祟って秋復帰戦では結果を出せずにその後に使いつつ調子を上げるというパターン。
前走エリザベス女王杯は不向きな内回りコースと包まれる形で不完全燃焼でしたが、広いコースで外に持ち出す騎乗ができた今回は少なからずの斤量差も踏まえれば一番強い競馬でした。
また夏に調子を落とす懸念はしなければですが、外回りコースで中外枠条件ならば継続して活躍できるはず。』
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去年の阪神牝馬S1着時の調教過程は2週前と1週前に速い時計を出すなど非常に意欲的なものでしたが、この中間は時計的にも負荷的にも大分軽めになっています。その去年はG1出走に向けて賞金加算が至上命題という立場だったのに対して、今年はあくまでもヴィクトリアマイルに向けての叩き台という色が濃い参戦に見えます。
揉まれ弱い面もあるので少頭数立ての広いコースという条件自体はベストなので軽視まではできませんが…。

▲マジックキャッスル 牝5 浜中 54 美国枝
2走前府中牝馬Sは爪不安があったとのことで国枝厩舎の非勝負調教である坂路調教で全く走れずという結果。
前走愛知杯は調教パターンは改善して臨みましたが直線でドン詰まりという不完全燃焼で、不利と斤量56キロを背負っていたことを加味すれば9着だとしても当時のメンバー中では普通に上位のパフォーマンスで走っていたという見方はできます。
今回も引き続き国枝厩舎の勝負調教であるコース追い主体でやれているのは好感で、斤量も加算ない54キロで出られるというのも過去実績に対して有利な感もあるだけに、今回は格好を付けてくる可能性の方が高いと見ます。

▽ラルナブリラーレ 牝5 酒井学 54 栗石坂公
他馬を気にする面がある馬。
3勝クラス時代は多頭数戦では中々思うようなレースができず低迷していましたが、3走前ユートピアSは少頭数戦の外枠という絶好条件でパフォーマンスを上げて勝利を収めていた通りです。
2走前愛知杯は大外枠からスンナリ先行競馬で10着止まり、前走六甲Sも外目の枠順から外に持ち出す理想の競馬ができていながらも5着止まりだった辺りはクラスの壁がありそうで…少頭数立ては歓迎も能力的な部分では強調はできません。

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