キムラヨウヘイ CBC賞の有力馬診断

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

△アウィルアウェイ牝3○○51高野(栗東)
初戦新馬戦と2戦目ダリア賞については弱面相手関係もあっての楽勝でしたが、前々走京王杯2歳Sではファンタジストという真っ当に強い馬との0.0秒差競馬なのでそれなりの評価をしなければなりません。

当時「このトキオリアリティーから派生する一族は前掛かり気性とスピード性能が高くて、故に距離短縮ローテに良績を多く残しています」としましたが、3走前FRと2走前桜花賞は折り合い崩壊での大敗。
そこから距離2F短縮で挑んだ前走葵Sはまともに走っての3着好走。

この家系はインディチャンプが記憶に新しいところですが、とにかく折り合い次第のトコロがあるので…そういう意味では引き続き距離千二の道悪条件ならば、これまでほぼ崩れずに走っている戦績を持ち出して考えるべきでしょう。


△アレスバローズ牡7川田57.5角田(栗東)
まずは3走前京阪杯5着後の次走チェック馬見解を参照↓
『つい4走前鞍馬Sでは四位J起用で最後方折り合い専念競馬が施された通り、折り合い面に相当難を抱えていた馬。
それが3走前CBC賞と2走前北九州記念はJRAスプリント重賞としても屈指のHペース競馬となったのが何より有難かったはず。
そして前走と今回京阪杯はペースが流れた中でも前目の競馬で、特に今回は馬が前向きになり過ぎていて直線で早々にガス欠という敗因明らかな負け方でした。
改めて折り合い専念競馬ならば復活可能性。』
・・・
2走前シルクロードSは折り合い付き易いHペースというのは有難い条件でしたが、前に壁を作れぬ8枠は有難くない条件でした。
結果的には道中は折り合い付いた追走でしたが、コーナーから直線にかけては一気に脚を使う形に…それで伸びない直線内ラチ沿いで必死の抵抗も粘れずの結果は負けて強しでした。

前走高松宮記念でも道中の接触事象により折り合い崩れての敗戦。
その後に「暖かくなるにつれて状態を上げる馬で、さらに良化して折合さえ付く条件であれば重賞勝ち負け」と書きましたが、調教の動きを見る限りでは状態面での良化は確かに窺えますので…あとは折り合い面さえと思った所に大敵の雨というのは・・・。


▽ショウナンアンセム牡6藤岡康56田中剛(美浦)
▽セイウンコウセイ牡6幸58上原(美浦)
高松宮記念は自滅馬多数で、それ以外にも詰まり馬と外ロス馬多数で、結果的には内に拘って何ら文句無い競馬ができたという馬のワンツースリー…G1好走の価値はさほどで、これらの馬が盤石を形成できるかと言えば怪しいです。

セイウンコウセイはまず休み明け初戦は走らないというのと、いつにもまして調教量少ない出走過程で、いきなり走れるのかという疑問。また、これまでの激走歴は17年&19年高松宮記念好走然り、18年函館SS1着然り、Hペースでの凌ぎ切る形での競馬でした。平均未満ペースで行くと終いに良い脚を使えない分で案外という戦績で、同型手薄で非逃げを匂わせている辺りは失敗の可能性も。

ショウナンアンセムは折り合いが鍵という馬‥それが近2走は距離千二のそれもHラップ追走で大きく性能を伸ばしてきたという経緯でした。
同じ距離千二でも伏兵の立場から一気に注目集める立場となり、そして近2走の様なHラップも見込めぬ場面で果たして…?


▽レッドアンシェル牡5福永56庄野(栗東)
最大の上がり馬として大人気を集める模様ですが、準OP特別を約1年間も惜しくもなく勝ちあぐねたという馬で、前走は『1年に1度レベルの絶好調』での勝利でした。今回はそれには及ばないデキとの話。

これまで右回りでは12戦10好走・左回りでは2戦0好走で、その左回り戦というのはG1と重賞なので相手関係の問題もありましたが(そうは言ってもその年のNHKマイルCは超低レベルなので)、それでも共にモタれるような格好で伸びきれずのパフォーマンスでした。
その後は一貫して右回り起用しているコトからも、左回りはこれまで避けてきた嫌いも見受けられます。

また輸送競馬にも難があって、近走は近場の京都3連続起用でした。関東圏では3戦3凡走で、中京競馬場というのもリスクになり得る要素。


―キョウワゼノビア牝6中井52角田(栗東)
平坦コース〇と雨馬場〇が特徴。
2走前谷川岳Sは準OP勝ちを収めた新潟マイルコース替わりでの激走…前走は東京コースでの渋化馬場での連続激走。
今回も雨馬場濃厚はプラスでも、急坂コース替わりはマイナスで相殺されるとすれば…直近の低レベルOP特別好走パフォーマンスでは今回足りないだけに。


△ビップライブリー牡6和田竜56清水久(栗東)
まずは前走春雷S(8人1着)時の推奨見解を参照↓
『昨シーズンは一時調子を落としましたが、その期間を除けば「スワンS4着」「京阪杯2着」「阪神カップ詰まり5着」「オーシャンS詰まり5着」など実績的には大分上のモノを持っていて、近3走にしても「タンザナイトS詰まり3着」「淀短距離Sは外有利馬場を最内枠競馬で5着」「シルクロードSも外有利馬場&差し有利展開を内枠前目ポジでゴチャ付き8着」という存外悪くないパフォーマンスの連続です。
今回の相手関係ならば好走圏内にある妙味馬として狙い撃ちます。』
・・・
その前走春雷Sは外枠からのスンナリ先行競馬での順当に実力発揮しての勝利でした。
それ以前の3走は全て内枠を引いて内目でスムーズさを欠いた面もあっての敗戦で、過去にも詰まり凡走が多い馬ですが、そういう揉まれ弱さも秘めている馬に思えます。
ココも好走する為にはまずは中外枠が欲しい所。


▽グランドボヌール牡5城戸54鈴木孝(栗東)
右回りだとモタれる面があってコントールも利かないし・粘りも足りない…左回りが何よりの前提条件となる馬。
近4走も左回り激走⇔右回り大敗の連続で、それ以前も左回りに限れば大分安定した結果を残してきています。
ただし、その4走前勝利も2走前勝利も共に大分楽なペースに持ち込めたのも大きくて、過去に左回りでの2凡走は共にHペースという意外とペース耐性も無い馬だけに…慣れない芝千二での重賞のペースが見込まれるココでは?


―タマモブリリアン牝6西村淳53南井(栗東)
OP昇級後の唯一の好走歴は昨年バーデンバーデンCで、これは大分低レベル戦であり評価はできない激走でした。また、他馬を気にする面もある馬で、当時は少頭数立ての外枠競馬も恵まれたモノでした。
それ以降の近走も外枠続きで、タマモブリリアンにとっては好都合なレースが多い中での大敗続き…1年前よりも馬に劣化が認められる上、ココは進境が望めるレースでもなく。。


―メイショウケイメイ牝3秋山50南井(栗東)
4走前紅梅Sは外差し有利展開で、プールヴィル・ノーブルスコア・レッドアネモスという後の重賞好走級面々を下しての勝利でしたが、それには他の誰よりもバイアスに乗る競馬をした分の結果でもありました。

3走前フィリーズRは低レベル重賞での健闘で、2走前桜花賞はしょうがないとしても、前走葵Sでも見せ場無しというのは実力不足だとしか…。


―ラインスピリット牡8森一56松永昌(栗東)
コノ馬は夏場には馬体を減らして不振傾向で、そして秋冬に馬体重を戻してから好調期突入というのが一連のパターンとなっています。
15年も秋初戦に馬体重大幅増で8人2着激走、16年も秋初戦に馬体重大幅増で13人1着激走、17年も馬体重が440キロ中盤に戻った冬に連続好走。
不振傾向ある夏場・輸送競馬のココは、例年で言えば馬体減不調期間なので一変は見込み薄。


―ラベンダーヴァレイ牝6○○51藤原英(栗東)
クロウキャニオンの仔は気性的に難しく出るコトが多くて、古馬以降に中々順調には出世しないのですが、逆に若駒時期ではいきなり重賞OP級でやれる馬ばかりです。
ex,ラベンラーヴァレイ(デビュー3戦目チューリップ賞10人3着)・ベルキャニオン(デビュー4戦目共同通信杯2着)・マウントシャスタ(デビュー3戦目毎日杯2着)・カミノタサハラ(デビュー2戦目ホープフルS3着)
コノ馬もそのデビュー3戦目のチューリップ賞が生涯最高実績で、その後は4歳以降はほぼ成長せずかと言って劣化もせずで今に至るという…血統的に雨馬場を不得手にする馬も多いですし、コノ馬も雨馬場の格上挑戦で出番あるかと言えば?


今週は3歳戦のラジオNIKKEI賞!今回の激走候補はかなりの穴馬。ハイレベルだったあの2歳戦の好走馬だ!
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