キムラヨウヘイ NHKマイルCの有力馬診断

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

★アドマイヤマーズ牡3Mデムー57友道(栗東)
https://twitter.com/jou_syou/status/1115178445351215104
前走皐月賞では、元より持続力が大事なレース、そして現状不振としてもデムーロ騎手のG1ハンター振り・皐月賞男振りに期待しての推奨でしたが…。
結果的には、距離不安なのか折り合い不安なのか位置を取りに行かず-道中は外をブロックされて動けずで、ラスト1F11.4というアドマイヤマーズの領域外の競馬の中で何ら持ち味を発揮できずの敗戦となりました(朝日杯FS激走時とは異なる→デイリー杯2歳S辛勝時の方の競馬をしてしまいました)。
その結果として好走に至らずは馬の問題ではありませんし、それでも5着以下には力差を見せる4着ならば馬の能力は十分示したと見るべきで…改めて今回NHKマイルCでは今度こそ本領発揮=リベンジ走の期待は持ち続けたいです。


―イベリス牝3浜中55角田(栗東)
前哨戦アーリントンC1着馬
そのアーリントンCは1人気フォッサマグナ、3人気ヴァンドギャルド、4人気ミッキーブリランテは折り合いを欠いて自滅の格好。3人気ヴァルディゼールは直線詰まりと不利あっての敗戦。
そんな上位馬総崩れの中での押し出された次点馬による上位入線各馬で、お世辞にもレベルが高いとは言えない決着でした。

イベリスは2走前フィリーズレビューでは3番手競馬で他馬を気にするトコロもあっての4着止まりで、アーリントンCでは過去圧勝歴もある単騎逃げの手に出られたことがなによりの勝因。

今回はまず逃げられるか否かの問題と、仮に逃げられたとしても逃げ馬潰しグランアレグリアの存在がある以上は恵まれる可能性低いので消し。


▽カテドラル牡3アヴドゥ57池添学(栗東)
前哨戦アーリントンC2着馬
そのアーリントンC好走の価値はイベリスの欄の通り。
カテドラルは2歳秋野路菊賞で逃げ切り勝利を収めた後に、精神面が噛み合わなくなっての連続大敗。前走は間隔を空けて立て直し図られたのと、最後方からジックリ進めて(それでも折り合いを欠きつつをギリギリ宥めて)で何とか噛み合っての激走。
力がある馬なのは確かですが、直近2激走は逃げ切りと最後方競馬で、正攻法競馬は取れないだろう点はマイナス。その上、結果が出ていない遠征競馬と中2週ローテもマイナス。
また最後方競馬が嵌まる展開にでもならない限りは圏外だろう。


―トオヤリトセイト牡3福永57松下(栗東)
前哨戦アーリントンC3着馬
そのアーリントンCの好走の価値はイベリスの欄の通りですが、そういう自滅馬を尻目に漁夫の利的に追い込めた幸運あっての3着ですので…力量不足との見方に。


▽ヴィッテルスバッハ牡3○○57池上和(美浦)
前走ニュージーランドTでは他馬とは次元の違う末脚を使って一気に追い込みを図るも、前があまりにも楽をしていた分での3着止まり。不器用な所があるので、中山よりは今回の広い東京コースの方が向くのも確かだろう。
ただし、そのニュージーランドTは例年にも増しての低レベル面子戦…そこで見た目的にも派手な競馬をした分で過剰な人気を集めている印象もあって、冷静に考えれば一線級馬と互角にやり合うにはまだ根拠不足と言わざるを得ない。


―ワイドファラオ牡3内田博57角居(栗東)
そのニュージーランドTで超楽逃げからそのまま粘り込んだというワイドファラオは…大した馬ではなくてG1級でどうこう言えるレベルではないだろう。


△グランアレグリア牝3ルメール55藤沢和(美浦)
前々走朝日杯FS後の回顧では『直線で早めにやって来たアドマイヤマーズに対してヒルむ様にラチ沿いに移行して、その後もラチ間際でモタれるような競馬になっていました。それは過去2戦が楽な競馬だった分と、初めての右回りだった分もあるかも知れません。』と書きました。
前走桜花賞はそれと同コースでしたが、今度は自らが外に位置して早めに他馬にプレッシャーを掛けに行く競馬で、前々走見せた悪癖は見せずの圧勝劇。

繊細な面はありそうなので、今回も折り合いや揉まれる競馬に不安は無きにしも非ずで…そういう意味では1番人気馬としてマークも受けつつの競馬になるだろうココは一つの試練ではある。
ただし、天敵アドマイヤマーズの鞍上デムーロ騎手が本調子に無くて、ノーザンF最上位ランク馬グランアレグリアに真っ向勝負を挑んでくる人馬が誰かと言われると具体的には挙がらないですが・・・。


▽ヴァルディゼール牡3北村友57渡辺(栗東)
前走アーリントンCは直線ドン詰まりでのノーカウント相当凡走
ただし、前々走シンザン記念1着にしても、2着馬マイネルフラップ・3着馬ミッキーブリランテで、大して評価できぬ空き巣的重賞制覇に過ぎないので、G1級で足りる馬とまでは…?

―クリノガウディー牡3藤岡佑57藤沢則(栗東)
まずは前々走スプリングS時の有力馬診断を参照↓
『2歳秋はHレベル東スポ杯2歳S7着から低レベルG1朝日杯FS2着という戦績。
その東スポ杯2歳Sから朝日杯FSで大きくパフォーマンスを向上させたのかと言えば、折り合い面が大きい様に思えます。
朝日杯FSでは内有利馬場で最内枠から壁を作れての追走…それでも多少掛かり気味の所はありましたが、それが効果テキメンだった印象です。
(スクリーンヒーロー牡駒の2歳新馬勝ち馬の大物率は高いというのは過去にも書いた話ですが、そのスクリーンヒーロー産駒の劣化は気性面悪化が引き金を引くケースが多々あります。)』
・・・
外枠先行で自滅したのが東スポ杯凡走、距離短縮最内枠で脚を溜められたのが朝日杯FS激走、折合放棄で逃げさせたのがスプリングS凡走、何も良い所なく終わったのが皐月賞大敗

折合鍵馬だけにスプリングSで逃げさせてしまったのが終わりの始まりだった感も…勢いが大事な血統背景馬だけに下降近況で手を出したいタイプの馬ではありません。


▽ダノンチェイサー牡3川田57池江寿(栗東)
まずは前走きさらぎ賞時の有力馬診断見解抜粋を参照↓
『・・・距離を縮めて連続好走中…前々走きんもくせい特別はレコード決着をHペース先行競馬からの粘り込みの秀逸内容で、前走こうやまき特別では一転して末脚勝負での辛勝結果でした。それらレース振りを見る限りでは、前々走の方が大分強い競馬でしたので、キレよりは先行力と渋とさを生かしてこその馬だと見られます。〇評価2頭の末脚は強力ですが、先行馬が残れる競馬となるならば一番怖いのはコレ。』
・・・
ダノンチェイサーの前走戦前での懸念点は折り合い面とキレ負け懸念。
きさらぎ賞は一昔前までは末脚勝負の様相が強かったですが、近年は教育騎乗馬を差し置いてのノーマーク先行勢がそのまま流れ込むレース傾向が強くなっています。
本年はレース直前の降雨もあって、また逃げ馬が8頭立て7人気馬だったこともあって後者の様相に…となるとダノンチェイサーの先行力というのは大いに有利に働きました。尚且つリラックスできる位置取りで、上がりの掛かる競馬での瞬発力勝負回避で…今回は走るべくして走った結果との見方で、それ以上でもそれ以下でもなく・・・。
底を見せていない魅力で抜けた3人気となりそうですが、現状見せているパフォーマンスで言えば2強よりは明らかに下ですので。。

※3日間開催のため、4/29配信分の「第二重賞の有力馬診断」はお休みとさせていただきます。