キムラヨウヘイ CBC賞の有力馬診断の総まとめ(後編)

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

▽セカンドテーブル 牡6 水口 56 栗東 崎山
近走好走歴の多くは中外枠スンナリ先行競馬で、逆に内枠を引くと思いのほか位置を取れずに敗走というシーンが目立つ。
特に今回は前に行きたい馬も揃う多頭数戦なので、その枠順要素は大きな意味を持ってくるはず。
昨年CBC賞2着の内容は素晴らしかったが、その後は色々あって休養が長引いたり、そして前走鞍馬Sでは鞍上は疲労面を敗因に挙げたりしていた。必ずしも順調とは言えない過程で、その感にパフォーマンスを更新できていないにも関わらず昨年激走歴故か大分人気になるようで…。


△ダイメイフジ 牡4 Mデムー 56 栗東 森田
森田厩舎とデムーロJについては、ダイメイフジのオーシャンS有力馬診断で以下の通り触れました
『非社台馬×森田厩舎×デムーロJとは意外な組み合わせにも見えるが、森田厩舎のデムーロJ起用は近1年で12戦9好走というハイアベレージ。
デムーロJはアレスバローズに乗りに来たのだと思われますが、それが高確率除外対象と判明してすかさず森田厩舎陣営がデムーロJ確保に動いた(又はデムーロJ側が他騎乗馬確保に動いた)のでしょうか。』
・・・
実はその後も同コンビは10戦9好走という驚異的な数字を残しています。
正直、この森田調教師が開業する時には大丈夫かなとと思ったのですが(どうでも良い人ならそう思いませんが、大丈夫であって欲しいからそう思ったワケです)、ここまでデムーロJとのパイプを作れる敏腕だったとは…脱帽です。
森田調教師とデムーロJの間柄でなければ、この地味出自馬に重賞デムーロ起用は中々難しいでしょうから。

CBC賞・中京千二というのはこの手の距離千四OK馬が優位な傾向ありますので…それが見込まれる雨含み非高速馬場ならばチャンスでしょう。


―ダイメイプリンセス 牝5 秋山 54 栗東 森田
2連勝でOP戦初勝利の勢いも買われてそれなりに人気するダイメイプリンセスですが、その2連勝の条件が特殊な直千条件だったのが肝。
直千条件というのは異質条件として扱われており、故に適性面の左右も大きいですし、更には普通の馬はわざわざ出向かないという低レベル戦の巣窟となっています…現にダイメイプリンセスが前走で下した相手(2着馬&3着馬)はOPクラスで二桁着順連発馬ノットフォーマルと2段階格上挑戦馬レッドラウダでした。
つまりは、見栄えの戦績よりも、実は大分中身の薄い戦績馬ではないかと…それでも形としてはOP勝ちのせいで非軽ハンデとなってしまった今回は分が悪い印象です。


★フミノムーン 牡6 国分優 55 栗東 西浦
基本的にはアテにならない馬ですが、人気底値圏に突入ならば…。

4走前スワンSは距離延長1400外枠で何もできずでしたし、5走前オパールSは完全前残り展開で後方全く間に合わずでしたし、そういう嵌まらずの機会がキャリアの半数以上を占めるという戦績。
逆に言えばそれだけ状況に左右される馬なのですが、距離と枠順と馬場と折り合い面が噛み合えば案外悪くない確率で好走結果を残している馬です。

3走前に15人気激走した時は「距離短縮1200」と「内枠」と「得意タフ馬場」と「差し可能ペース」での一変劇でした。

近2走は上がり最速でも間に合わない競馬だったのが全てで、3走前激走時同様の休み明け初戦であとは雨でタフな馬場状態になってくれば…一発の魅力はアリです。


▽ワンスインナムーン 牝5 浜中 54 美南 斎藤誠
昨年スプリンターズS3着激走が光りますが、当時の中山芝1200(昨年秋までの中山芝1200)は極端な内枠有利バイアスがあって、当時も詳説しましたが内枠馬がほぼ間違いなく複数馬券に絡む程でした…コノ馬の内枠逃げ競馬というのは完全にバイアス利あった競馬でしたので、その3着の価値は微妙です。

3走前は香港・2走前は外有利馬場と言い訳できましたが、前走函館SSはスムーズに流れに乗って失速というのはどうにも庇えない敗戦です。
その北海道戦から中1週で内地戦に転戦という強行スケジュール…光明は見出せないです。



━━━(前編)はこちらに掲載しています。

ダービートライアル惜敗馬が残念ダービーで激走なるか?
ラジオNIKKEI賞はこちら!