キング「重賞展望&先週の回顧」
近年距離延長組が活躍する秘密は馬場にあり!
まずはしっかり天気を確認。
ニュージーランドTの回顧
ラップ:12.5 - 11.1 - 11.6 - 11.9 - 12.0 - 12.1 - 11.6 - 11.4
展開:カシアスが主張してハナへ。平均ペース。
1着馬: 3枠 通過順位13-14-10 非社台系
2着馬: 8枠 通過順位8-8-5 非社台系
3着馬: 2枠 通過順位8-5-5 ノーザンFしがらき
レースタイプ予想:地力レース
レースタイプ結果:地力レース
■各種データの結果
・馬体重465キロ以下=(0- 0- 5-51/56 ) 連対率0.0% 複勝回収値68※3番人気以内の馬も7頭含まれているが、全て馬券圏外。
結果:当日465キロ以下のケイアイノーテックが連対。
・好走ポジション:2~3枠×先行=(4- 2- 2- 5/13) 連対率46.2% 複勝回収値301
結果:該当馬が出現しなかった。
・2~3枠×先行×466キロ以上=( 4- 2- 1- 1/ 8) 連対率75.0% 複勝回収値263
結果:該当馬が出現しなかった。
・4番人気以下で連対した8頭のうちの7頭が非サンデー系保持馬。※例外馬の1頭は492キロの馬。
結果:4番人気以下の馬は連対できず。
・4番人気以下で連対した8頭のうち、距離延長組が5頭、同距離組が2頭、距離短縮組が1頭。距離延長組が穴を多く空けている。
結果:4番人気以下の馬は連対できず。
・軸馬ポイント:下記AorBのどちらかに該当する馬が、毎年最低1頭は連対。
A:2歳12月以降の重賞で3着以内
B:3歳1月以降のOPEN特別で勝利
結果:連対馬2頭はどちらにも該当せず。
■総括
テーマに上げた「非サンデー系保持の大型馬」は、9番人気デルタバローズが3着にくるのが精一杯。
本命に推したリョーノテソーロは全く良いところがなかった。距離が響いたのだろうか、少し分からない。
カツジは全くイメージしていない競馬での勝利。フレグモーネ明けの休み明けだった前走から絞れたことが大きいのだろう。
ケイアイノーテックは、阪神外回りのトップスピード勝負でこそだと思っていたが、中山でもうまく走ってきた。ただし、大幅に体を減らしていたのは気になる点。ここから1ヶ月以内に再度の関東輸送が必要になることを考えると、本番ではどうだろうか。
皐月賞の展望
「近年の皐月賞は、距離延長組が良い」なんていう話は、様々な所で書かれている。
実際にそれは事実。個人的にも一昨年は距離延長組の8人気ディーマジェスティを本命にし、がっつり儲けさせてもらった思い入れのあるレースだ。
ただし、その傾向が今年も継続するかはわからない。
なぜなら今週は雨予報だから。
近年の皐月賞で距離延長組が好走するのは、高速決着化してスピードの要求値が高まっているから。
しかし雨が降ってしまえば、時計はかかってくるだろうし、そうなればスピードよりもスタミナが要求される。
となると、距離延長組が必ずしも走るとは限らないってことになる。むしろ一昔前のように、欧州系の重い血を保持する穴馬が激走する可能性すら考えられる。
頭空っぽに「距離延長組優先」などと考えるのではなく、まずはしっかり天気を確認したい。
ちなみにJRAは、「雨予報のG1週」では、おそらく高速ベースで馬場を造ってくるはず。天気が崩れたとしても、あまりにもひどすぎる極悪馬場にしないためだ。
にも関わらず予想が外れて雨が降らなかった場合は、16年高松宮記念のようなウルトラ高速馬場になることも頭には入れておきたい。
その場合は、近年と同じく距離延長組が有利になるだろうし、その中でも特に、近年好走馬に共通するような”スピードを裏付けする実績”がある馬が良いだろう。
例えば、ロゴタイプやイスラボニータあたりは、基礎スピードの高さを”レコード勝ち実績”で示していた。
またドゥラメンテやディーマジェスティあたりは、トップスピードの高さを”常に上がり最速で連対”という実績で示していた。
雨が降らず高速馬場化した場合は、この観点も重要にしたい。