キング「重賞展望&先週の回顧」
オークスのレース回顧
ラップ:12.6 - 11.1 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 12.2 - 12.4 - 12.3 - 12.4 - 12.2 - 11.1 - 11.6
展開:サヤカチャンの単騎逃げ。縦長からの直線勝負。
1着馬: 7枠 通過順位6-6-6-5 ノーザン
2着馬: 1枠 通過順位3-3-3-3 ノーザン
3着馬: 1枠 通過順位4-5-4-5 ノーザン
■各種データの結果
・7番人気以下で馬券に絡んだ6頭の内の5頭は、3枠より内。
※結果:大穴は空かず。
■総括
地力のある馬たちがしのぎを削った好レースだった。
長く脚を使えるリリーノーブル、キレる脚を使えるラッキーライラック、どちらも例年であればオークス馬にふさわしい馬のはず。
ただ、勝ったアーモンドアイは、どの馬よりもキレる脚を、どの馬よりも長く使った。
ただ、それだけのことだ。
オールフォーラヴ、パイオニアバイオは惨敗してしまったものの、今後の牝馬重賞で勝ち負けできる素質はあると見る。
どちらもキレるタイプではないので、持続戦になった時に見直したい。
秋の紫苑ステークスあたりが適鞍のように思うが。
ダービーの展望
☆ダービーポジション
コース替わり週に行われる、2400戦。
その性質上、インの好位~中団を立ち回った馬が勝ち負けを演じやすい。
昨年で言えば、2枠から中団を立ち回ったスワーヴリチャード。
一昨年で言えば、同じく2枠から中団を立ち回ったマカヒキ。
3年前で言えば、1枠から中団を立ち回ったサトノラーゼン。
4年前で言えば、1枠から好位を立ち回ったワンアンドオンリー。
といった具合。
ダービーポジションを通りそうな馬は、重要視したい。
また、同日・同コースに行われる青嵐賞にて連対を果たした騎手が、ダービーでも連対する傾向がある。
17年ルメール騎手、16年ルメール騎手、15年岩田騎手、14年蛯名騎手、.13年は青嵐賞が施行されず、12年岩田騎手、11年例外、10年内田騎手、09年武豊騎手、08年小牧騎手。
当日に馬券を買うという方は、頭の片隅に入れておいても。
また今年は、皐月賞が特殊な馬場での特殊な展開になったこと、更には大本命馬ダノンプレミアムが頓挫してダービー一本に絞ってきたこともあり、かなりの戦国ダービーに。
となれば気になるのは別路線組。
そこで特筆しておきたいのは、毎日杯勝ち馬のブラストワンピースと、京都新聞杯勝ち馬のステイフーリッシュ。
前者は1分46秒5という好タイムでの毎日杯勝利。
過去に1分46秒5以下で毎日杯を勝利した馬は、ディープスカイ、キズナ、アルアインの3頭。いずれの馬も春のクラシックを勝っている。
ブラストワンピースは人気するようだが、決して過剰人気ではないはず。
また、後者においても、2分11秒0というタイムで京都新聞杯を勝利してきた。
京都新聞杯が春に2200mで施行されるようになって以降、2分11秒9よりも速い時計で勝利した馬は、サトノラーゼン、ハギノハイブリット、トーセンホマレボシ、ハーツクライの4頭。
これら4頭のダービーでの成績は、2・13・3・2着。
勝ててはいないものの、3頭が馬券に絡んでいる。
ステイフーリッシュも軽視はできない。