今井雅宏「重賞ステップ解析」アルゼンチン共和国杯

今井雅宏の重賞ステップ解析がリニューアル!
今週はMの祭典の一つ、アルゼンチン共和国杯!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏が編集部と過去のレースを振り返る対談形式のコラム。
ときどき話が脱線してしまうことも?
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんの今井氏のレース解析の一部を毎週木曜日になんと無料公開!

さらに2年前の「レース解析」が土曜日、3年前の「レース解析+ワンポイントアドバイス」が日曜日に配信される「厳選!勝負レース」内にそれぞれ掲載されています。

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編;今週は凄いことになりそうですね~。JBCクラシックでGⅠ連発ですよ(笑)。

今;JCとJCDを同じ週にやったことあったけど、あれ結構気に入ったのに、一年だけで終わったよね。

編;そういえばそうですね~。競馬場は凄い盛り上がるんですかね。ただ、さすがに地方レースだとデータ分析のこのコーナーには馴染まないんで、Mの祭典の一つ、みんなも毎年心待ちにしているアルゼンチン共和国杯にしましょう。高配当を当ててきた、まさにお祭りレースですし、昨年も美味しいの当てましたしね。

今;ただ、今度地方のデータ分析もしようかって話もあるんだよ。

編;え、そうなんですか?地方は予想しないのかと思ってましたよ。確かに船橋競馬場もよく行ってますしね(笑)。

今;データ解析で、体が持たないから予想はしないつもりだけど。まぁ、毎回施行条件が変わる重賞だと、さすがにデータ分析コーナとしては扱いにくさはあるかもだね。

編;データ分析の前に先週ですが、上位評価5頭中3頭で決まりましたが、また外人のワンツーでした~。ヴィブロスは掛かっちゃいましたよね。

今;好位の4番手くらいの馬群で控えて貰う予定だったけど、2ハロン目からずっと11秒台の淀みない流れになって追い掛けた分、エキサイトしちゃったよ。対抗はスワーヴリチャードと決めてたからサングレーザーかヴィブロス本命かで、ぎりぎりまで悩んだけど、またスローになって外枠から外々回ったら物理的に間に合わない可能性が高いということで、枠の分だけヴィブロスにしたけど、パワーレースで内も伸びなかったで失敗だった。スワーヴリチャードは出遅れて馬群に入れず、2ハロン目から淀みない流れという、ハーツクライ産駒が一番苦手な流れになって集中出来なかったから仕方ないよ。ハーツクライ産駒には出遅れてのあの形があるから、他の要素が全部揃っていても、奇数枠をひくと本命にしにくいところはあるよね。

編;札幌記念組では、やはりマカヒキよりサングレーザーという判断ですか?前走も本命で、人気薄のマイルCSも本命だった馬ですし。

今;好みの問題ではなくだよ(笑)。2000m以上のトップクラス鮮度で、サングレーザーがマカヒキに勝つのは、同じサンデーサイレンスで同じステップなんだから、間違いないんじゃないかな。よりC要素が強いのはサングレーザーの方だし。

編;キセキはやってきたら怖いぞ、という解説した通り、逃げの位置取りショックを仕掛けて来ましたね~。

今;揉まれたくないんで、あの流れだと唯一の選択肢となった逃げの位置取りショックを本当に掛けて来たよね。潜在的なパワーは一級品だから、あの形なら淀みない流れに持ち込んだ方が有利だし。もし逃げなかったら5着もなかったんで、逃げ馬が直前に除外で運も向いたけどね。あれで鞍上も腹をくくれたんだろう。


編;では分析にいきましょうか。アルゼンチン共和国杯ですが、昨年も3連複2点目的中ですし、11番人気のミヤビランベリを相手に抜擢して2点目で万馬券のレースとか、いろいろ伝説の予想がありましたよね。今年も期待してますよ!

今;昨年は7番人気の馬が来たからね。荒れれば、やっぱり論理的に当てやすくなるのが、長距離重賞、特にハンデ戦のM的な特徴になる。ストレスの影響が出やすいから。近年は堅いのが増えたぶん、大変だったけど。

編;その長距離の構造的な解説も今回はじっくりして貰おうと思います。では、その昨年からですね。昨年はダービー2着後の1番人気スワーヴリチャードが勝ちました。ただこのタイプのステップはいないです。2着には準OP3着後の7番人気ソールインパクトが来ました。今井さんはこの人気薄を上位評価にして3連複当てたわけですが、準OP3~5着はどうですか?

今;下級条件からの取捨が最大のポイントになるのが長距離重賞だから、しっかり見ていこう。

編;ですよね。目黒記念とかアルゼンチン共和国とか、人気薄の条件戦の取捨を上手くやって、高配当を当ててきましたもんね。でも、条件戦組は鮮度が高いから良いってわけでも無いんですよね?

今;そうだね。菊花賞の3着馬も、他の条件戦組はステップが悪かったのはあった。

編;他のは、2走前が危険な500万だったんですよね?

今;それでも人気と血統のバランスからそっちを選んじゃって、あれはデータに従うべきだったのかもだった。データ分析でも、位置取り系よりステップ系のデータの方が、当日の展開に左右されないんで、より精度が高いのもある。で、準OP3~5着だけど、18頭中3頭が3着以内だよ。来た3頭は前走3番人気と4番人気。連対したわけでなくても、ある程度人気に支持されていた方が4着前後なら疲れは残りにくい。前走4番人気以内なら、14頭中3頭が3着以内で4着も2頭だから、人気薄がほとんどのデータを考えれば悪くはないよ。前走はダートの馬が1頭と芝が2頭。芝は前走が2400mだけど、2走前は2000mの準OPで、前走は好位から競馬をしていた。4着に来た2頭は前走2000mと2400mで3番手と9番手。2走前はOP特別と重賞だった。総合すると、相手強化で前走連を外してから巻き返すわけだから、それまでにタフなレース質を経験している方が良いということになる。つまり条件戦なら2000m以下だとか、オープンの強い相手だとか、あるいは流れの中で競馬をするとか、ダートとか、S質を刺激する何らかのアクションがありながら、2500m前後のレース質にも慣れているタイプが理想だ。準OPの長距離という単調な流れを刺激の無い形でレースし続けているような馬だと、前半の追走に負荷を感じるリスクは否応なしに高くなるからね。逆にそこさえクリアしていれば、鮮度が高いんで有利になる。それに加えて、後ろに回る位置取りショックとか、逆に逃げの位置取りショックとか、そういう流れの只中に入らない仕掛けを施せば、より相手強化の負担が減るんで、有利になるわけだよ。競馬の基本構造としてだよね。

編;3着のセダブリランテスは休み明けのラジオNIKKEI賞でした。この組は登録無いですが、宝塚記念以外の休み明けはどうなってますか?

今;37頭中5頭が来ているよ。そのうちの4頭がGⅠだから、GⅠ以外だとこの馬だけだね。ただ3歳なら4頭中3頭が来ているように、鮮度が高いか、かなりタフなレース後だったタイプは面白い。この馬も小回り重賞からだったように、鮮度だけでは駄目で、鮮度馬はよりS質なタフな経験をしている馬じゃないと苦しく感じるリスクが増す。あとこの馬は小回り重賞の1800mからという特異なステップだったから先行して来たけど、残りの長距離からの4頭は今回差して来た馬だ。前走が先鋭的にS質を刺激していない限り、あまり休み明けで流れの中に入りすぎると、追走が辛く感じるリスク要因になるレース構造だね。2500mというのは、2400mと違って、L質でなくS質だから。加えて、量でなく、体力であるという側面もあるんだよ。



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