今井雅宏「重賞ステップ解析」エリザベス女王杯

先週はアルゼンチン共和国杯で単勝17.7倍のブレークアップを本命に馬単15,430円的中!!
春のMの祭典目黒記念に続いて、秋の祭典でも万馬券を3点目以内の的中で鮮やかに決めた。
エリザベス女王杯は昨年アカイイト、ステラリアが前走7、6着からそれぞれ巻き返し。早速そのステップを解析していこう。

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重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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◆馬券の買い方について
今井雅宏の予想には買い目の掲載がないため、
競馬予想GPでは今井雅宏推奨の馬券の買い方(馬連6点、馬単6点、3連複6点、3連単21点)に則って的中判定、回収率の計算を行っており、
それに基づいた的中を的中情報として取り上げています。

 

;Mの秋の祭典、アルゼンチン共和国杯はズバッと馬単154倍の万馬券を3点目的中でしたね!本命の単勝17.7倍も美味しかったです。
これで今年は春の目黒記念も万馬券1点目的中で、春秋の祭典を万馬券3点目以内的中で完全制覇ですよ(笑)。

;坂井が落馬しかけたときは巻き添えをくらったかと焦ったけど、事なきを得たね。

;今週のエリザベス女王杯も、昨年は7番人気で2着に激走したステラリア本命だったので、今年も面白い穴馬を期待してます。
その前に回顧ですが、ファンタジーSも強烈な結末を迎えちゃいましたが、まずアルゼンチン共和国杯からですね。やっぱり東京2500m重賞は強いですよね。春も目黒記念で3連複万馬券1点目的中で、このアルゼンチンも昨年の3連単万馬券的中に続いて、今年も万馬券的中でした。

;去年は縦目での的中だったから、本命が勝って何よりだったね。2頭とも予想で書いた通りに騎手が乗ってくれたから来たんだよ。不利は受けたけど、内が伸びる馬場だし、武もずっと外を回ってたらタイプ的にも連は外してたから。

;ブレークアップが「縦長の2,3番手なら」で、ハーツイストワールが「内に潜り込めば」でしたもんね。本当に、今井さんの解説した通りに乗るとどんな人気薄でも来ちゃいますね。

;逆にキラーアビリティは、「好位馬群に潜り込めば」で潜り込めなかったからね。スタートで、ほぼ消えたことは分かる。逆にテーオーロイヤルは馬群の真っ只中に入ったから、不利を受けたのもあるけど、これもスタートして厳しくなったことは分かるよ。そのときのステップ、タイプに合った騎乗をしないと、余程能力が抜けてないと重賞ではなかなか勝てない。

;確かに全て事前の解説の通りでした。騎手もMの法則をマスターすれば勝率がかなりアップしますよね(笑)
ところで、ブレークアップ本命は直ぐでした?

;いや、最初はハーツイストワールだったよ。内枠向きの外枠が嫌だったけど、先行馬が揃って外差し決まりそうだし、ここは差しに回る位置取りショックも当然掛けてくる筈。近年は、差し馬が圧倒的に有利の傾向だしね。内枠なら万全と思ったけど、外でもなんとかなるだろうということだった。

;それがブレークアップでした。

;単純に馬場だよね。土曜の京王杯がとんでもない前残りだったから。お陰で外の差し馬で最先着も、本命のヤクシマは5着止まりだったんだ。道中、ごちゃついてかなり不利があったし、相当太かったのもあったけどね。前走8キロ増で負けて、「前走太かったから今回はきっちり仕上げた」みたいなコメントなんで、まさか増えてくるとは想像もしなかったのが失敗だった。さらに12キロ増とはだよね・・・。あの太めがなければ、ごちゃついて前残り競馬のダブルパンチであっても、なんとか馬券圏内には来たとは思うけど。
それで、あのレースを見る限り、外差しは相当厳しいよね。差し馬は内を突かないと、余程ハイペースか、馬場が急変しない限りはきつい。ということで、先行馬と内差し馬の決着になる。で、馬群を割れるまともな差し馬は中枠以内にはキラーアビリティしかいない。ただこれはディープイにしては叩き良化型で太い可能性もある。それと活性化が弱いから、控えたら今の馬場では間に合わない。

;それで、「好位馬群に入れれば」だったのですね。

;うん、鮮度時なら馬群を割れるタイプだからね。

;ホープフルSでは、そういう解説で本命でしたもんね。

;で、難しいのはキングオブドラゴンだよ。逃げれば位置取りショック、しかもスタートの上手い坂井の内枠、ほぼ逃げの位置取りショックは完成するだろう。
ところが、アフリカンゴールドがよりによってブリンカーまでつけて、気合いの逃げ宣言だからね。これは、がむしゃらにハナを奪いに行くはず。ただそうなればなったで、離れた2番手でほぼ逃げている形が取れる。
でも、同馬は上がり勝負向きでないので、離れた2番手だとキレ負けする可能性も高い。本質的なダッシュ力はキングオブドラゴンの方が上なんで、あとは国分が諦めて2番手に収まるかどうか、そこの賭けになる。いずれにしても楽な競馬にはならないだろう。

;それでブレークアップだったわけですね。

;鮮度が高いし、2500mも合うからね。ただ揉まれたり、逃げ馬2騎で恐らくタイトな流れになるはずでそのとき「延長の先行」が体力的にどうかだよね。だから最初は5番手くらいだったんだ。

;最終的に本命だったのは?

;まず展開だよね。
よく考えれば、2頭が飛ばす可能性が高いんで、離れた3番手を意図的に取れる確率もまた高くなる。キングオブドラゴンよりは上がり勝負にも対応するんで、縦長の3番手なら押し切っておかしくない。
それとVTRを詳しく見てみたんだ。前走は稍重だから3番手でも我慢出来たのであって、良馬場だと1,2番手でないと厳しいかもしれないと思ってたから。

;それでどうでした?

;切り返して差してるんだけど、その切り返しが思った以上に大変な感じで、加速に時間が掛かって、それでもジリジリ伸びているんだ。ということは、2500mの方がピッタリのスタミナだ。最後に加速したところから100mだからね。「これは、いける!」と思ったよ。あとは本当に縦長の2,3番手を取れるかと、反動だよね。馬体増は嫌だったけど、2キロなら誤差の範疇で、実際そこまで太くもなかった。
ちなみにキラーアビリティのパドックは無茶苦茶太かったから、見られる人は確認しておくと良いよ。ハーツイストワールは外枠なんで今の馬場だと5番手くらいと思ってたけど、ひょっとして当日外差し馬場に変わるかもだし、内に潜り込む可能性も否定できないんで、3番目の買い目にしたんだ。武豊が期待通り内に突っ込んでくれたから助かったよね。道中外に出してたら、そのお陰で不利を受けなくなっても、やはりタイプ的に合う馬群に潜り込んだヒートオンビートにやられてた。

;僕はそっちだと当たりで良かったのですが(笑)。

;いずれにしても、ヒートかハーツのどっちかが内枠なら、そこからで分かりやすいレースだったけど、内枠向きの穴人気馬が揃って苦手な外枠、しかも伸びない場所に幽閉されるというダブルパンチで、一気にかなり難易度の高い、綱渡りのレースになったよね。最後は直線向いた手応えが抜群だったから、「田辺、残ったぞ」と思った次の瞬間、隣の馬がよれたからね。いくらレースが終わったあとで、「あれがなければ勝っていた」って言っても、不利受けて凡走なら誰も信じないだろう(笑)。いつもここで解説しているのは感情的な話ではなくて、あくまで冷静な分析なんだけどね。

;その後のレースを見てから読み返せば、その通りだって分かりますよね。僕もいつも回顧を読み返して買ってますよ(笑)。
ファンタジーSの断然人気も回顧で「C」だったので、評価下げて買いました。京王杯の断然人気ロンドンプランも、小倉2歳Sの鬼脚で人気でしたが、出遅れて外差し競馬に上手く嵌まったという、冷静な話で、回顧表も「C」でしたもんね。

;出遅れなければ、伸びない最内で包まれてスムーズさを欠いて恐らく勝ってないレースだったよね。まぁ今回は結局他に買いたい馬もいないし、外枠だから相手に選んじゃったけど、前回とは真逆の極端な内残りバイアスだったから。スタート決めたぶんだけ、今度は精神コントロール出来なかったね。

 

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;ファンタジーSも熱かったですね。5番人気単勝17倍のレッドヒルシューズ本命で、対抗が2番人気ブトンドールでしたが、まさかのリバーラに逃げの位置取りショックを掛けられて1点目でもワイドの的中止まりになっちゃいました。複勝でも4.1倍付きましたが。

;だいたい読めてたレースだけに残念だよね。川田と松田のは、さっきも話した極端な外差しバイアスに上手く嵌まっただけの小倉2歳S組で危ないし、かといって他に買いたい馬もほとんどいないレースだから、2頭でいけると思ったけど。こういう走れる馬が少ないレースは、極端な脚質、特に位置取りショックが怖いわけだけど、じゃぁ何が逃げのショック掛けるのかって話で、勝ち馬が掛けるのは読めなかった。読めない位置取りショックは、総流しでないとちょっと難しいかな。走れる馬が少ないレースでは、いつも通りだと走れない馬が走るわけだから位置取りショックでほぼ決まるんだけど、事前に読めるのと読めないのがあるからね。競馬は事前に読める位置取りショックで勝負するのが一番期待値が高いよ。
例えばアルゼンチンの武豊は、本来差し馬で、前走は相手が弱いから強引に勝ちに動いただけで、今回はほぼ確実に差しに回る位置取りショックをすることが事前に分かる。「約束された位置取りショック」だよね。インに潜り込むかは不明だったけど。リバーラの逃げの位置取りショックは事前には何も約束されてないから(笑)。
みやこSの勝ち馬にしても、今まで20回近く走って先行しなかったのは一度だけ。今回差しに回るなんて想像出来ないし、実際、いつも通り先行してたら凡走してた。陣営が「最近結果が出ないんで差しを試みてみる」とかコメントしてれば狙えたかもだけどね。前回1回だけ差したときは内枠だから揉まれて凡走したわけで、今回は外枠だったから。
そもそも騎手さえも出遅れなければ差しに回るなんて考えてもなかったコメントだし、本人さえ知らない位置取りショックを掛けちゃうわけだから読めないよね。位置取りショックは競馬の鍵を握るだけに、唐突なのは全てを破壊するから怖いよ。やっぱりアルゼンチンみたいに、陣営とコンセンサスの取れた位置取りショックで勝負するに限るね。

;それではデータ分析にいきましょう。
昨年は、府中牝馬S7着後の10番人気アカイイトが勝ちました。

;府中牝馬S6着以下は、61頭中5頭が3着以内だよ。どのレースでも言えることだけど、今年は阪神だから多少データが違ってくる可能性が、特に位置取り系のデータには多いかもだけど見ていこう。来た5頭中4頭が、前走4角でも7番手以下。つまり単調な競馬になりやすい東京の府中牝馬Sで差し脚不発だったタイプだね。
もう1頭は逆に1角から2番手。確率の低い巻返しステップだけに極端な脚質が嵌まらなかったタイプにも注意。2勝前は、準OP2頭と、3月の中山牝馬S15着、クイーンS2着、安田記念6着。また5頭中4頭が1800m以下だった。つまり、芝中長距離のカテゴリーストレスがある馬は、クイーンS2着の1頭だけになる。その馬は今回4角でも17番手とかなり極端な脚質を取ったんで、嵌まるときは嵌まっちゃうから。実際、今回の脚質も3頭が1角13番手以下で、残り2頭は3角で3番手。巻返しステップだけに、やっぱり思い切った脚質を取った馬や、位置取りショック幅が大きい馬は怖いよね。

;2着のステラリアは、秋華賞6着後の7番人気でした。今井さんはこの人気薄が本命だったわけですが、秋華賞凡走馬は良いんですか?

;秋華賞6着以下は、34頭中3頭が3着以内だから、去年までは2頭しか来てないんで確率は低い。ただ道悪の年は3頭中1頭が来ていて、良でも阪神でハイペースだった昨年は4頭中2頭が4着以内に好走した。つまりタフな消耗戦になると巻き返す可能性が高いということだろう。来た3頭は、4角でも12番手以降と後方だった。
極端な脚質、特に追い込み不発だった馬が相手強化の混戦で差しが間に合うみたいなパターンだったよ。

;3着のクラヴェルは、新潟記念3着後でしたが、このタイプの登録はないですね。

 

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