今井雅宏「重賞ステップ解析」オークス

今週は桜花賞、フローラS、忘れな草賞という王道3レースがターゲット。
フローラSは桜花賞に比べて本番までの間隔も短く距離も近いため、ストレス面では桜花賞が優勢か?

重賞ステップ解析とは

;本命がいろいろと激走しましたが、先週は準勝負レース中心になっちゃいましたね。

;午後の天気が読めないしで日曜は余計に後半戦は難しかった。

;最初に予想した土曜中京2Rで、いきなり単勝40.5倍の超人気薄の本命が勝ったのにはびっくりしました。次の東京3Rも、単勝11.9倍の本命が勝ったりと、確かに午前中中心に人気薄の本命がよく走って、本命好調でしたね。

;相手に突拍子もない人気薄が来たのも、いまいち巡り合わせが悪かったけど。

;東京3Rは、単勝万馬券の馬が2着に突っ込んできましたもんね~。

;あのレースはペースが緩んだから、本命で勝った馬以外は、先行馬と内差ししか間に合わない形になっちゃったよ。

;人気薄の本命の単勝買うとオッズが下がるんで、単勝の代わりに馬単総流しが良いという解説をしてるんで、いつもここを読んでるファンなら馬単取った人は多いんじゃないですか。

;特に午前中は、単勝40倍とかのレベルだと、みんなで単勝なんて買うと直ぐに下がっちゃうから、買わないで馬単流しが良いよ。

;ですね。中京2Rは、相手が5番人気でも馬単5万馬券なので総流しで十分ですし、東京4Rなんて馬単14万馬券ですもんね。

;午前中でわざわざ予想に選ぶレースは、本命が面白そうなのも多いけど、他の人気馬がみんな危ないんで、大きいの引っかかりそうなときが多いからね。狂うときは相手がかなり狂うこともよくあるよ。どんな馬券種でも3点目以内を集めに、あとは単勝の代わりとしての総流しだね。本命の馬場や馬体重が合っていて、他の人気馬の馬体重とかが怪しいときは特に。

;中京2Rの人気薄はウインバリアシオン産駒の短縮でしたが、ウインバリアシオンは短縮、走るんですか?

;パワーがあってS質もあるから、基本的には向くんじゃないか。ただブレーキを掛けるとよくないから、広いコースで強力な先行馬が少ないっていうのも良かったけど。あの馬、逆ショッカーだったんだよ。

;あ、綺麗に逆ショッカーですね。

;次の東京3Rも、逆ショッカー崩れのトーセンファントム産駒だったし。

;逆ショッカーはやっぱり怖いですね。

;特に広いコースのダートはね。あと朱雀Sの短縮馬だったシトラスノートも結構手応えあったけど、雨で内を突かないと伸びない馬場に急になって、内の超人気薄2頭に出し抜けを食らった。急な雨だとバイアスが偏るから、どっかの枠にヤマを張らないと拾えないんで難しいよね。配合的にはロードカナロアにダイワメジャーだから、ペースさえ上がれば短縮が決まることはだいたい分かるけど、全く相手が読めないレースだった。それで準勝負レースにしたけど、終わってみてもあの相手は分からないよね~。内が絶対有利な馬場になることが、事前に分からない限りは、ちょっと難しい。

;ヴィクトリアMは、凡走後の短縮でグラナレグリアが出て来ちゃって、馬券的にはやりにくかったですね。M的には当然買えますけど、単勝1.3倍ですから。

;新聞をパッと見たときは、他の人気馬に鮮度の高い馬が多かったから、この中のどれかを本命にすれば、グランアレグリアとの1点目で当てられそうかなと思ったけどね。

;デゼルとテルツェットとマジックキャッスルですよね。

;でもよく見ると、デゼルとテルツェットは緩い流れの追い込み競馬ばかりで、しかもそれが下級条件だから、活性化が弱い。超高速馬場では間に合わないリスクが高いよね。マジックキャッスルは若干活性化面では2頭よりも有利だけど、そのぶん近3走のストレスがかなりきつい。ということで、対抗馬になってた穴人気の馬達は、全部それなりに危なかった。それでも、他に良い人気薄も見つからないんだよね~。こうなると展開と枠に恵まれた馬が突っ込むパターンになるだろう。それでストレスが無くて、ハイペース外差し競馬になったら、他に外枠にそういう差し馬もいないんで有利になるという作戦で、人気薄のリアアメリアにしたんだけど。

;出遅れちゃいましたね・・・。

;今の馬場であのペースで出遅れたら、終わりだった。一番人気があの枠で、しかも雨が降ったから、結局内の差し馬が絶対有利な馬場になったのもあるけどね。ただ調整方法を変えてきているんで、嵌まるかどうか一か八かの賭けだったから、入れ込んで硬くなってたぶん、その賭けに失敗したパターンだったのもあった。それで入れ込んで、出遅れた感じだったよ。

;ランブリングアレーは、66点の7番手評価になってました。

;前走のストレスと別路線の短縮で、どっちを取るか難しい判断だったね。マイル路線のトップクラスで連対したことがない、カテゴリーストレスは薄い馬だから面白いかとも思ったけど、上がりの掛かる消耗戦向きという判断で結局66点にした。終わってみると、単に上がり勝負のレースに出てないだけで、上がり適性が高かったという感じだったけど。当日の雨で少し滑る馬場になって、そういった馬場の適性が抜群に高いのも大きかったね。活性化が弱い馬よりも、直近のストレスが多少あっても活性化が強くて、カテゴリーストレスの薄い馬の方が、超高速馬場では有利とも言えるような結果だった。有馬記念の2着馬と全く同じで、ディープインパクト牝馬自体が、直近ストレスよりもカテゴリーストレスが薄いかどうかの方が、より重要になるということもあるんだろうけど。逆に雨がもっと降って時計が掛かれば、活性化の弱い、穴人気の連中が上位に来た可能性もあったよ。

;午後は天気予報が微妙でしたからね。では、オークスのデータ分析にいきましょうか。昨年は桜花賞1着後の1番人気デアリングタクトが勝ちました。

;桜花賞連対馬は、45頭中25頭が3着以内だよ。距離が全然違うだけにストレスが薄いから、似た距離のGⅠ間とかとは違って期待値は高いね。数が多いから位置取りでとりあえず分けると、前走3角5番手以内だと、16頭中8頭が3着以内だよ。逃げていない馬だと13頭中8頭が3着以内と率が上がる。極端な脚質だとストレスは残るからね。2走前は1頭を除くと全馬連対していて、そのタイプだと12頭中8頭が3着以内。唯一連対していなかった馬は逆に1番人気で10着と大敗していた。リズムがあった方が良い。3走前は新馬とダートと芝のオープンと1勝クラス。1勝クラスと新馬の馬は2000mで、キャリアが浅い場合は体力的にタフな経験はあった方が良い。芝のオープンだった馬は、13頭中5頭が3着以内と若干だけど率が落ちている。
 前走3角6番手以降だと、29頭中17頭が3着以内と高率。2走前も11番手以降だと10頭中4頭が3着以内とやや率が落ちる。やっぱり活性化が弱すぎると良くない。このタイプで来た4頭中3頭が今回4角でも14番手以降で、活性化が弱い場合は無理に動かず死んだふりがベター。逆に6番手と前に行った馬も1頭来ているけど、逆にそこまで前に行ったのはこの馬だけで、大胆な位置取りショックをしてくるパターンも怖いね。2走前が10番手以内だと、19頭中13頭が3着以内で4着も3頭と、ほとんど崩れていない。人気薄も来ているよ。ただ来なかった6頭は全て4番人気以内で、人気だからといって安心も出来ないけどね。このタイプで比較的危ないのが、3走前GⅠだった馬で半分が消えている。あと3走前が未勝利で2走前が1勝クラスや1800mだった馬も消えている。つまりストレスがきついか、逆にタイトな条件での活性化が弱い場合は、少し怪しさも出てくるね。

;2着のウインマリリンは、フローラS1着後の7番人気でした。

;フローラS連対馬は、38頭中12頭が3着以内だよ。数が多いから位置取りで分けると、前走3角5番手以内だと、17頭中4頭が3着以内だ。道悪の年は5頭中2頭が来ているから、馬場が渋った方が追走に負担が掛からず良いかもだね。あと前走が4番人気以内だと、10頭中4頭が来ていて、やっぱり激走過ぎない方が、疲れはなくてベターだ。それと、2走前が1勝クラスだった馬は8頭中3頭が来ていて、鮮度が高い馬も注意。2走前が重賞だった馬だと、8頭中1頭が3着以内。その1頭も3走前が1勝クラスで4走前は新馬だから、鮮度があった。疲れやすいステップだけに、蓄積疲労には注意だね。実際、3走前は3頭が新馬戦で、残り1頭は1勝クラスで6着凡走だから、蓄積疲労の心配は全くなかった馬達だったよ。

;該当馬はフローラSで先行していたので、3着にいきましょうか。3着には忘れな草賞1着後の13番人気が来ました。

;忘れな草賞連対馬は、24頭中7頭が3着以内だね。来た7頭中5頭が2走前も連対。このタイプだと、9頭中5頭が来ていて、勢いのある馬には注意だ。2走前連を外していて来た2頭のうち1頭は3着で3走前も2着だから、勢い自体はある程度あった。残りの1頭は2走前1400mを6着で、3走前はダート。全くカテゴリーの違うレース、特にS質を強調しているレースなら、勢いがなくても注意したい。あと2走前も2000m以上だと、5頭中1頭が3着以内と率が下がる。やっぱり鮮度や活性化が落ちるとよくない。来た馬は、前走逃げて0.5秒差圧勝だから、2000mからでもS質のきつい、勢いのあるステップだったよ。あと今回の脚質は、全馬3角10番手以内。相手強化でもある程度ついていける馬がベター。ただ今回3番手以内の馬は5頭中1頭のみが来ていて、活性化が弱いステップだけに、あまり強気に動きすぎると、単調な展開に恵まれないとリスクはある。





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