今井雅宏「重賞ステップ解析」シンザン記念

今井雅宏の重賞ステップ解析、今週はシンザン記念。
昨年は1-2-10番人気で決まった中山金杯の3連複5,270円を1点目で的中!
今年も縁起良く新年から的中なるか?

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏が編集部と過去のレースを振り返る対談形式のコラム。
ときどき話が脱線してしまうことも?
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんの今井氏のレース解析の一部を毎週木曜日になんと無料公開!

さらに週末のメニュー
・土曜日の「厳選!勝負レース!」に2年前のレース解析
・日曜日の「厳選!勝負レース」に3年前のレース解析+ワンポイントアドバイス
が掲載されています!

週末のさらなる解析はこちらから!




編;年の初めといえば、昨年は1-2-10番人気で決まった中山金杯の3連複5,270円をズバッと1点目で当てましたね!いろいろこれまで高配当を当ててきた金杯などありますが、その前にまずは先週を振り返っておきましょう。ホープフルSは馬連1点目的中でした。重賞で上位人気2頭の本命、対抗という滅多にない堅い予想だったですね。今井さんがこのパターンの重賞はまず堅く決まりますから、安心して買えましたよ(笑)。

今;予想時点では2番人気でなくて4番人気くらいだったんだけど。少頭数で他に面白い馬がいなかったし、穴の狙いようがなかったんで仕方なくだよね。

編;前週は阪神Cで万馬券的中で、その前も朝日杯FSで超人気薄の本命で稼ぎましたし、重賞の方のエンジンも掛かってきた感じですね~。

今;このレースも、秋から続く外人の切れない断然人気馬がいて、ペースが上がらないという、どうしようもない形だったけど。この流れに逆らっても仕方ないから、ある程度単調な流れで妥協しつつ、かつ断然人気を倒せる馬を選ぶパターンを増やす微調整はしといたんだよ。

編;それでここんところ、重賞でガツガツ稼いでいるんですね。

今;でもさすがにそろそろ、揺り戻しでタフな流れになって、荒れる重賞も増えてくるんじゃないかな~と期待してるけど。M的にはそっちの方が2点以内でズバッと万馬券とかを当てられる確率は上がるからね。あんまり期待してハードレースにヤマを張りすぎると最近は空振りするから、その辺は朝日杯FSみたいに理論的にハードレースだとしたら必ず来る人気薄がいたとしても、落としどころは慎重にだよね。

編;ところでジャスタウェイ産駒はどういう感じですか?

今;ジャスタウェイは、S質が強くて、ややアンバランス。C要素もある。ただ安定した量が供給されていなくて、精神的にも不安定なんで、強い相手に頑張れても弱い相手に凡走したりと、アテにならないタイプが多いよ。

編;ということは、好きなタイプの種牡馬じゃないですか?(笑)。

今;そういうことだけど、その好走タイミングがまだ完全には把握しきれていない。一応、今回みたいに相手強化で鮮度がある状態は、そういうタイプの基本として集中しやすいけどね。急激に入れ込んで馬体減りするリスクはある。その辺は当日の馬体重チェックも欠かせない種牡馬だよ。精神的に消耗しやすいのがネックだから。

編;今回はその点、増えてきましたよね。

今;うん。馬体が増えて、落ち着いていたから安心出来たよ。今回は間隔開けての昇級戦だから、集中出来ていたね。ただ前に行ったのは誤算だったよ。馬群に入れるか、注文付けて後ろから捲る方が良い。外の先行は、このタイプには危ないパターンだから。当日は差し馬場だったしね。このレースはGⅠのスローで、前に行った2頭も強かったし、追い掛けてくる馬が他にいなかったから、結果的に差せなかっただけで、先行したときは冷や汗が出た。差し馬場で1番人気の目標になったぶん、集中力を十二分には発揮しきれなかったよね。本質的には馬群で折り合わせた方がベターなタイプになる。

編;サートゥルナーリアはどうでした?

今;うーん、これも馬体が増えて、想像以上に一段階良くなっていたね。柔らかみも十分出てきたし、やっかいな馬だよ。2000mの2歳GⅠなんで、このレースがハイペース消耗戦になれば2頭とも今後が怪しかったけど、少頭数でこのスローではダメージがほとんど残らないしね~。そういう意味では、朝日杯FSの後と違って、今後に向けてちょっと穴狙いには嫌な競馬になったという感触は残った。


編;今週は得意の金杯も楽しみですが、こちらはデータ分析表で東西ともやって貰って(中山金杯はワンポイントアドバイス付き)、解説はいつものように日曜の重賞を見て貰いましょう。シンザン記念ですね。昨年は芝1600mの未勝利勝ち後の1番人気アーモンドアイが勝ちました。

今;1600mの未勝利勝ち後は、18頭中4頭が3着以内だよ。来た馬はみんな前走3番人気以内で、このタイプなら10頭中4頭が来ているから、弱い相手に楽に勝っている馬がベターだね。着差が0.6秒以上だった馬も4頭中3頭が来ているから、余力があった馬は怖い。千切って勝っていた馬で来なかった馬は逃げていたように、極端な脚質の場合はリスクも高くなるけどね。あと、来た4頭はみんな前走一端4番手以降に下がっていた。急激な相手強化だから、先行していた馬だと、前半の入りがタフに感じるリスクはある。まぁ位置取り系でデータが少ない話だから、ペースが緩めば例外も発生しやすいだろうけど。あとキャリアが2戦の馬も5頭中3頭が来ているから、鮮度の高い馬も怖い。ただ、残りの1頭はキャリア5戦の9番人気だったから、キャリアがあっても鮮度があるぶん怖いね。それと、来た4頭は全て2走前が1番人気2着だった。このタイプは4頭全て来ている。これは2走前も激走ではなかった、余力が十分ある馬がより激走しやすいということを意味しているデータになる。だから、同じ形でなくても、もちろん全然構わないよ。そういう疲労とリズムの視点から2,3戦前の走りを分析してみると、よりベターになる臨戦過程ということを示唆しているデータだってことだよね。

編;2着のツヅミモンは1600mの新馬勝ち後の7番人気でした。

今;新馬の1600m勝ち馬は、6頭中2頭が3着以内。前走逃げていた馬でなければ4頭中3頭が4着以内に好走している。逃げた馬は2頭しかいないから、これをしてデータ的に駄目とも言えないけど、Mの基本原理としては相手強化で前走より揉まれればよほどのC系とかでもなければ危険性は高くなる。まぁ、位置取りの話だから、両者のペース関係によるところが大きいけどね。あと来た2頭は前走4角で2番手と5番手。ある程度勝ちに動いていた馬の方がベターだ。11番手だった馬もあわやの4着に好走しているけど、その馬は18頭立てでの急坂阪神だったから。つまり、ある程度はタフな流れに入っていった経験があるタイプの方が、より確率は高いというデータになってるよ。

編;3着のカシアスは、朝日杯FS7着後の4番人気でした。

今;阪神で行われるようになってからの、朝日杯FS6着以下は、6頭中2頭が3着以内だ。来た2頭は前走3角3番手以内の先行と、4角でも14番手と後方だった馬。惨敗の同距離で急に巻き返すわけだから、極端な競馬が嵌まらなかった馬がベター。といっても、実は該当6頭ともそんな馬だったから、データ分析的にはそうとも言い切れないけどね。ただ、中山時代もそういう傾向が強かったから、極端な脚質や、急激な位置取りの変化があって凡走した馬の方が、確率は高いだろう。あと来た2頭は2走前に重賞で2,3着に好走。4着に好走した馬も2走前はOP特別で2着だった。2走前に強い相手に好走して、そのストレスで前走凡走してストレスが薄れたMの基本タイプだね。ただ中山の頃は2走前が500万1着という、カテゴリーストレスの薄いタイプの巻返しもよくあったんで、そっちのパターンもある程度警戒しておきたい。



この続きは週末のメニューで!

土曜の「厳選!勝負レース」に17年、日曜の「厳選!勝負レース」内に18年分が掲載されています。
ぜひ予想と合わせてご覧ください!