今井雅宏「重賞ステップ解析」ジャパンC

先週は有言実行でマイルCSをズバリ!タフな札幌記念、単調な高速東京というバウンド系ステップのペルシアンナイトを本命で3連単16,580円的中!
今週のジャパンCでは、天皇賞秋で不発だった馬の巻き返しパターンを「Mの法則」で解析!

重賞ステップ解析とは

;先週にお願いした通り、GⅠの人気薄本命で、上位3頭が3着以内独占ですから、3連複3200円がズバリ1点目、3連単の16580円も当たりましたし、馬連も縦目で的中ですね。一昨年の3連複93倍1点目的中から、一年空けて、また全く同じ3連複完全的中という結末でした。

;やっぱり多頭数で摩擦のある馬場だと楽だよ。1,2点目で当たりやすい。

;馬体重的にはワンポイントアドバイスで「増えすぎ注意」のペルシアンナイトが6キロ増えてきて、インディとダノンは理想通りに絞れてきたので、ここを読んでるファンなら、例によって馬連とか馬単、3連単も少ない点数でズバリ当てた人は多かったでしょうしね。

;あの馬体重なら、そっちがもちろん正解だよ。まぁ人気なくて本命にした責任もあるから、それでも僕はペルシアンナイトからを厚めに買ったけど。休み明けでもない5歳馬が、6キロ増で連対時馬体重からも6キロオーバーだと、さすがに少し太い。パドックも悪くはないけど、太いことは太かったよ。L質な体力タイプなんで、なんとかごまかせるかなという範疇だったけどね。

;10番人気のマイスタイルも5番手評価なので、予想上位5頭が5着以内独占で、5連複が売ってても1点目的中と、「どこまでいっても当たってる」という、得意の形が炸裂しましたしね~(笑)。

;レース質が読めれば、そうなりやすいよ。早く4連複とか5連複、売ってくれないかな。

;ところで、ペルシアンナイト本命はびっくりしました。前日のLINEでは、「買いたいのはインディくらいしかいないけど、池添も怖いし困ったなぁ」なんて話で、ペルシアンナイトのことは、一切出ませんでしたから(笑)。また急にどうしてですか?

;新聞見たときはペルシアンナイトは即切りだったよ。コース替わりに加えてハイペースまではなさそうなメンバーなんで、内の先行馬、マイスタイル、ファイアーロマーノ、インディチャンプのどれか狙いだった。人気面ではインディチャンプ以外の2頭にしたいけど、前計量が2頭とも増えすぎで、調教も生ぬるい。GⅠで勝ち負けの状態かというと微妙だ。アテにならない前計量なんで、当日案外増えてなかったなんてこともあるかもしれなけど、その確率は高くないだろう。となるとインディチャンプ以外の手は残ってないのかなという感じだったよ。差し馬のペルシアンナイトは66点でほぼ決定してた。土曜のレースが終わるまでは、買い目に入れるつもりは全くなかったよ。今年のリズムが良くなくて、調子悪そうだし、マーフィってのもあったしね。

;どうしてですか?

;先週の騎乗がとにかく酷かったんだ。日本の競馬に全くマッチしてない。かなり力のある先行馬に乗れば悪くないけど、あとは日本の、特にL質な芝でそのタイミングで仕掛けたら終わりだよっていう競馬だったんだ。だから今週の土曜は、マーフィの馬の評価をまず落とすことから、予想を組み立てたくらいだからね~。ペルシアンナイトは癖馬の差し馬だし、まぁ無理だと思ったよ。

;それがまたどうして本命に?

;土曜の競馬を見たら、コースが替わって内が伸びると思いきや、重い差し馬場のままだったんだ。1800m以上を走れるタフな差し馬以外は、スローでもなければマイルGⅠでは用なしの馬場だ。平均ペース以上なら、2000mの荒れ馬場を走れるパワーがあって、短縮の差し馬が理想的なレース質になるだろう。となると、ダノンプレミアムとペルシアンナイトが最有力になる。そこでもう一度ペルシアンナイトの近走をしっかり確認したんだ。即切りだったから、見てもいなかったんだけどね(笑)。そうしたら、札幌記念の位置取りがまず良かった。2000mのGⅡ小回りというタフな条件を好位で活性化していた。その前後を単調な高速東京でサンドしているのも、バウンド系のショックになってて悪くないし、スピードの活性化面でもプラスだ。安田記念を惨敗しているのも、マイルストレスを消していて良い。それでいて、2走前からつけたブリンカーで、この馬のリズムが少し変わってきていることにも気付いたんだ。これは3走前とは別のステージに入ったと考えて良いだろう。ということで、あの馬場なら、出遅れるか、太めで出て来るか、騎手がおかしな乗り方をしない限りは来るよ。まぁ、その可能性自体が結構あったんで怖かったんだけど。そこで後の時間で土曜のマーフィのレースを全部詳細にチェックしたんだ。もう他のことはどうでも良かったね。彼が普通に乗るのかどうかだけが重要なレースになったわけだから。あとスタートの意識が高いかどうか。そうすると、先週と違って無難に乗ってたんだよ。ずいぶん反省したみたいだから、ここはおとなしく昨年のVTRを参考にして、中団差しを選択するはず。ということで、彼のレースをチェックし終わった後は、完全に「出来た!」と立ち上がったくらいだよ。あとは馬体重の発表とスタートのタイミングが合うのを祈って、ただ待つだけだった。

;結局、増えてきて、出遅れましたけど(笑)。よくあれで、しかもスローなのに差して来ましたね~。

;ちゃんと昨年と同じように、出負けした後に押していって中団に行ったからね。しっかりVTRを見て勉強したんじゃないかな~。「これなら大丈夫かな」と思ったら、速報ラップが超スローだったんで、出遅れて超スローだと、さすがにぎりぎりだなぁという感じの道中だった。しかも、よりによってマイスタイルの田中勝が逃げの位置取りショックに出てるし、ビビったよ(笑)。結局、スローの前残り競馬で、後方から5着以内に来たのは、ペルシアンナイトだけだったから、ペースと出遅れ以外は、ほぼ読み通りだったんじゃないかな。そういう馬場だったから、最初に挙げた短距離型の先行馬ファイアーロマーノは切り捨て予想。マイスタイルはタフな馬場の2000mも走れるから、前残りになるようなら、内枠向きの先行馬がこれしかいないんで、押さえには先行馬でも残したけどね。先行馬のインディチャンプの評価は微妙で、逆に差し馬場なら池添乗替わりが吉と出るかもしれない。彼のことだから、折り合いに徹して、少し仕掛けが福永より遅れるだろうからね。そこの判断は難しかったけど。結局、スローの前残り競馬だったんで、下げすぎず、行きすぎず、ちょうど良い枠で、速い上がりを出せる特性が活かせて、勝ち切れたという結末だったよ。ただ、困るのは前計量だよね~。危うく大幅増で押さえに評価を下げたマイスタイルに逃げ切られるとこだったよ。ペルシアンナイトが少しだけの増加で、まともな前計量だったから本命にしたのもあったのに、なぜかマイスタイルよりも当日は馬体重が増えているんだから不思議だよね~。全く信用できない制度だけど、発表された以上は、無視して予想するわけにもいかないし、困るよ。前計量が異常に増えていたから、先週のクロコスミアも押さえの68点に下げたんだけど、結果、逃げ馬ならまぁまぁの馬体重で収まって出てきて、危うく勝たれるとこだったし、やっぱりあの数字は見ない方が良いかもね。まぁ気になって見ちゃうわけだけど。


;それでは今週はJCです。このレースも、エリザベス女王杯やマイルCSと同じで、一昨年に美味しい配当をズバッと当てたレースですし、今度はマイルCSパターンで、今年も美味しいのお願いしますよ~。で、昨年は秋華賞1着後のアーモンドアイが来ました。ただ1着馬の登録はないので2着です。2着には天皇賞3着後のキセキが来ました。ここの区切りだと2,3着馬なので登録はないのですが、4,5着馬が登録しているので、飛ばしてばかりもなんのなので、天皇賞4~6着馬はどうなっていますか?

;天皇賞4~6着馬は、29頭中7頭が3着以内だよ。前走3角10番手以降だと、14頭中5頭が3着以内。追い込み不発で馬券圏内を外したような馬は面白い。これで2走前が重賞を連対してそのストレスで連を外した馬なら、7頭中4頭が来ている。その中で2走前が3番人気以内で連対した馬だと5頭中4頭が来ている。唯一2走前に連を外して来た馬は香港GⅠで4着だから、前走は反動が出ても仕方なかった。前走3角9番手以内だと、15頭中2頭が3着以内と率が落ちる。4着も1頭いて、4着以内の3頭は6番手以降だから、やっぱり差していた馬の方が優勢。来た2頭は前走2番人気以内に支持されて力を出し切れなかったタイプ。このタイプだと2頭とも来ているよ。あと、前走の位置取りに関わらず2走前が6月以前だった馬は10頭中4頭が来ていて率が上がるように、蓄積疲労の少ない馬は怖い。

;3着には、天皇賞10着後の2番人気スワーヴリチャードが来ました。

;天皇賞7着以下は、51頭中4頭が3着以内だ。来た4頭は前走4角でも7番手以降だった馬で、追い込み不発のタイプがベターだね。4着には先行した馬も来ているから、極端な脚質が嵌まらなかった馬、位置取りショックを掛けそうな馬にも注意ではあるけど、その馬は4番人気で4着だったから。ただ追い込み不発が有利とはいえ、2走前は小回りの札幌記念の多頭数で9番手と中団だった馬と、GⅠで5,6番手だった馬。常に追い込んでいるようだと、いつも言うようにやや活性化が弱い。来た4頭の前走の人気は様々だけど、2走前はGⅠかGⅡで4番人気以内に支持されて人気より走らなかった馬だった。つまり実力が認められながら、近走は力を出し切れずに、蓄積疲労の少ない馬が理想。3走前は全馬5月以前で、やっぱり疲労のない方が良いね。




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