今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去３年を振り返る対談形式のコラム。
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編；フィリーズレビューは予想上位4頭のうち2頭で決まりましたが、シゲルピンクルビーの方でしたね。

今；うーん、ラヴケリーは硬くなっちゃった感じだったよ。

編；最終は2頭とも美味しい本命が勝って、阪神最終は馬単6730円1点目的中でしたし、終わりよければということで。

今；中山の最終は本命にした馬が強すぎて、強引にハイペースを先行する競馬で、対抗の逃げ馬を早めに潰して勝っちゃうしで、全体にちぐはぐな感じが多かった。

編；フィリーズレビューのラヴケリーは、減っていたのがまずかったですか？

今；調教が緩い割に減ってて、パドックで硬くなってたよ。カレンブラックヒル産駒で難しさがあるんで、馬群で矯めて差すはずが掛かったのか一気に外へ出して動いちゃった。シゲルピンクルビーは減っててどうかと思ったけど、パドックは前走よりしっかりして筋肉がついてた。前走と違ってしっかり調教積んで減ったんではなく絞れたということなんだろうけど、その判断は難しいところだった。サンレイポケットは馬体が戻ったというよりお肉が付いてかなり太く見せたんで、切れ味勝負にならないように早めに仕掛けるか、インを突けば良かったんだけど、せっかくの内枠なのに、1番人気を見るような形で、わざわざ外に出しての追い込みだからね。太めで前残り競馬をＣ系が外追い込みでは、物理的に間に合わない。計算通り枠なりに内枠からそのまま早めにインを突いていれば馬券圏内だったと思うんで、かなりの人気薄だったし残念だよ。1番人気が大事に乗りすぎたのと、キセキが逃げるか、出遅れて大捲りの予定だったのが、妙に大人しく乗ったんでレースが動かなかったのもあったけど。

編；ところで辞典はもうラストスパートですよね？

今；ぎりぎり間に合うかなってところだよ。新しいデータが増えたのもあって、編集の人達も大変みたいで全体に仕事量が増えているから。来週辺りには、また通常運転で、しっかりとデータ分析出来るようになると思うよ。

編；なるほど、では早速今週は重賞で高配当1点目的中を期待して、スプリングＳのデータ分析を駆け足でお願いしますね。昨年は芝2200mの1勝クラス4着後だった6番人気ガロアクリークが勝ちました。2200mの水仙賞は2，3着馬の登録があります。

今；それなら水仙賞全体で見てみようか。そうすると、10頭中1頭が3着以内、つまりこの馬だね。他はみんな8番人気以下で、7番人気以内だったのはこの馬だけだから、確率的には普通なステップかな。他にも13番人気で4着なんて馬もいるんで、怖さはあるよ。4着以内の2頭は、前走3角5番手で、2着と4着で勝っていなかった。勝ってる馬は5頭出て最高が5着だから、2200mでもあるし、疲れのない馬の方が良い感じだ。ガロアクリークは2走前がＧⅠで、4着馬は2400mの1勝クラスだけどその馬は3走前にダートを走っていた。やや2200mだと活性化が弱いからタフでＳ質な条件を経験している馬がベター。あと体力的な面でもタフな経験があるとよりベターな感じだね。それでいて2頭とも3走前は新馬と未勝利だから、いつものように、鮮度と経験のバランスが良い馬を狙いたい。

編；2着のヴェルトライゼンデは、ホープフルS2着後の1番人気でしたが、このステップは登録がありません。3着はジュニアＣ1着後の2番人気サクセッションでした。

今；中山1600mで行われたときのジュニアＣ連対馬は、5頭中3頭が3着以内だよ。来た3頭は、前走1番人気で、このタイプなら4頭中3頭が3着以内だった。ただ前走2番人気以降だった馬は1頭だけで、しかも前走11番人気で1着に激走した馬だから反動が出ても当然なわけで、別に前走1番人気である必要はないというデータ構成ではあるよね。来た馬の前走は、3角2～7番手で4角では2～5番手。来なかった2頭は、4角でも8番手以降だった。サンプルの少ない位置取り系のデータだから、ペース次第で流動的だけど、ある程度勝ちに動いていた馬に安定感がある。来た3頭は、2，3走前のいずれかで重賞を経験していて、それなりにタフな経験はあった方がベターな感じだ。ちなみに今回の位置取りは3角2番手と、8，9番手だったよ。

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