今井雅宏「重賞ステップ解析」ヴィクトリアマイル

昨年11番人気3着のクロコスミアは前走先行した馬が相手強化で後ろに回る「位置取りショック」の基本的なパターン。今年は該当する馬はいるのか?
また土曜日には昨年6番人気だったリナーテを本命にして馬連を1点目で的中させた京王杯SCもあるのでお見逃しなく!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;今週は、昨年ズバッと1点目で当てた京王杯SCに、日曜はヴィクトリアMもありすから期待してますよ!その前に先週ですが、NHKマイルは完全な前残りになっちゃいましたよね~。

;超高速馬場にしてはペース上がらなかったし、強風がまた先々週みたいに、レース中に急に強く吹いちゃって、砂埃が舞うくらいだったからね。差すのは厳しくて、内で風をよけた好位組でも差し馬はぎりぎりの競馬になった。外差しは物理的に無理なコンディションで、よりによって好位馬群に入れて集中させた方が良いキングカメハメハ産駒が、後方馬群の外から風の影響を一番受けやすい、馬のいない大外を早め進出だからね。さすがにサクセッションはもう集中力が切れて、レースを投げ出しちゃった。どんな馬だろうが大外に出した瞬間にアウトの状況だから、もうどうにもならなかったけど、パドックも太かったよ。2走前のときよりは減ってるんだけど、あのときよりも太かったから、VTRで確認できる人は比べて見ると誰でも分かるくらい、デビュー以来で一番動きが重かった。調整ミスだったのか、ちょっとあの状態で出てくるのは僕の読み間違い、判断ミスで申し訳なかったよ。仮に絶好調でもあの競馬だともう無理な物理状況だから、まともな状態の方がショックも逆に大きかったけど。

;3番手のギルデッドミラーからも買ってましたね?

;サクセッションと2頭の単勝買っても、両方高配当だからね。対抗のレシステンシアも、大幅増の前計量からまさかのマイナス6キロで、どう見ても明らかにパドックも細かったから。極端な前残り競馬だったんで、さすがに能力だけで2着には残っちゃったけど、普通の状況なら3着も怪しかったよ。当日の馬体重とオッズのバランスでは、上位評価の中ではギルデッドミラーが一番期待値が高かったし、3,4番人気の馬も元々あんまり良いステップでないのに状態も良くなかったから、高配当が当たりそうなんで、あのオッズと馬体重なら、単勝爆弾でサクセッションとの2頭をガツンと勝負で、あと馬連、3連複も買うのが正解だろうけど・・・。

;2~6着まで上位評価5頭のうちの4頭が来ましたが、まさかのラウダシオンが残っちゃいましたよね~。

;あれだけ当日前残り条件が揃って、前に行く位置取りショックだとだよね。ハイペースで差しの利く馬場を想定したのもあるけど、ラウダシオンのダッシュ力でハイペースだと、隣の田中勝のと、側のメイショウチタンの方が行く気なら速いから、上手く位置が取れないという読みだったんだ。レースは、2頭が計算より行かないところに、平均速めの流れで楽に2番手が取れちゃったよね。あの流れで強風だと、ギルデッドミラーもさすがに追い詰めきれなかった。最近は昔より風が強い日が多いから、その辺も計算して展開を予想しないと駄目かも。同じ強風のフローラSのときは、ちょうど評価してた馬に、前寄りの内目の馬がいたんで、上手く当たったわけだけど。

;そうですよね~。それでは、気を取り直して青葉賞から中1週でまた重賞高配当を2,3点以内で当てて貰いたいので、早速データ分析にいきましょうか。

;今週は京王杯もあるし、多頭数が多いと良いよね。

;京王杯SCは、確か一昨年が勝った4番人気ムーンクエイク本命で、昨年は6番人気だったリナーテを本命にして馬連1点目で3連複も当てた得意のレースですよね。でも、さすがにやっぱり日曜のヴィクトリアMのデータ分析にしましょう。
 まず昨年ですが、中山牝馬7着後の5番人気ノームコアが勝ちました。

;中山牝馬S7着以下は、4頭中2頭が3着以内だよ。数が少ないんで、これだけではデータ的には何ともだけど、一応見ていこう。阪神で行われた年も入れると、8頭中2頭が3着以内になるね。来た2頭は2走前に連対して、そのストレスで凡走したMの基本タイプだった。来た2頭の2走前は1600mと2000mの重賞。3走前は、2走前1600m重賞だった馬が1000万で、もう1頭は2200mのエリザベス女王杯。つまり、マイル路線のトップクラスカテゴリーストレスが薄い馬は特に注意だ。

;2着のプリモシーンはダービー卿CT2着後の4番人気でした。ただダービー卿CT好走馬の登録はありませんね。3着には阪神牝馬S5着後の11番人気クロコスミアが来ました。

;ここでは重賞データ本と違う括り、4~6着で見ていこうか。そうすると少し違った角度で見られるし、重賞本と組み合わせるのも、より精度の高い解析が出来て面白いだろうしね。4~6着だと、5頭中2着が3着以内になるよ。来た2頭は、前走3角2,3番手。前走3角4番手以内だったのは来た2頭だけで、活性化している馬は怖い。それで、今回は8番手と5番手。相手強化で後ろに回る、Mの基本的な位置取りショックだね。データの少ない位置取り系の話だから、先週みたいな強風がレース中に吹いたりしたら、逆に前に行く位置取りショックが嵌まる可能性も出てくるけど、いずれにしても同距離から巻き返すわけだから、位置取りショックか何かの刺激はあった方がベターだ。2走前は2200mと1800mで、2走前が1800m以上だった馬は3頭中2頭が来ていて、いつものように1600mの古馬トップクラスカテゴリーストレスが薄い馬には、1600mのステップレースからだから、より注意しておくに越したことはないよ。





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