今井雅宏「重賞ステップ解析」中山金杯

有馬記念週の土曜阪神9Rでは「エスケンデレヤの延長」で3連単48,000円を的中!今年もMの法則を駆使して高配当を狙う!
中山金杯では昨年ウインイクシードが11番人気3着と穴を開けたが、今年も同じようなパターンの馬はいるのか?

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;最後の重賞ホープフルSは本命が勝って馬単2160円が3点目的中、最後の予想だった立志Sも馬単4150円が4点目的中で、21年の予想を綺麗に締めました。火曜の勝負レースは他に9番人気2着もありましたし、唯一本命が連を外したレースは「増えすぎ注意」の10キロ増で3着ということで、最後もやっぱり馬体重通りでしたかね。

;組み合わせの悪いレースが多かったけど。9番人気の本命が連対したレースも、相手が66点だったりね。

;そういえば最後の阪神の予想だったベテルギウスSも7番人気の本命が激走しましたけど、1頭変なのが残っちゃいましたよね。万馬券が当たったレースもありましたし、終わりよければということで、回顧にいきましょう。まずは当たったホープフルSから。これで4年連続的中でした。最後、本命が被って勝ったので、嬉しかったですよ(笑)。

;二人とも人気薄の3着馬が2着の方が、もっと儲かったけど。

;ですよね~。GⅠで単勝3.1倍の2番人気を本命も珍しいと思いますが、余程自信がありました?

;いや、前日は無かったよ。関東への雪の中での初輸送で、入れ込みやすい馬だから、前計量も増えていないしで。もし輸送に失敗して入れ込んで大幅増減があれば、かなりの確率で走る前からアウトだ。普通の状態で出てくれば堅いけど、何も2番人気で、そんな輸送が一か八かの馬を本命にすることもない。パッと見は、前計量で、「お、これは輸送で大幅に減ってきて、アウトになる確率の高い人気馬だぞ」と思って、切り捨てようかとニヤリとしたくらいだったよ(笑)。

;ではどうして本命に?

;他に本命に出来る馬がいなかったんだ。それなら、「入れ込み伴う大幅増減注意」と書いておいて本命にすれば、もしそうなったらみんなもあんまり買わないで済むだろうし。輸送に成功すれば、ほぼ走ることは分かってるわけで、そこは賭けだけど。有馬の2着が、条件はベストだけど、中山への輸送が苦手な馬と判断して失敗したのもあったし、輸送を気にしすぎると失敗することも多いからね。

;当日は2キロ減でしたね。

;馬体重見て、「おおお~」と思わずガッツポーズしちゃったよ。ついでにパドックも見たら落ち着いてたんで、これで最低でも連は堅くなったよね。

;秋華賞のアカイトリノムスメ本命と同じパターンですね。noteで書いてたやつですよ。


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;あのときも前計量で最初は切ろうと思ったけど、他に良いのがいなかったんだよね。馬体重さえ大丈夫なら確実に走る馬なんで本命にしたら、輸送なのに大幅増減がなかったから勝ったやつだった。ああいうのがあると、やっぱり前計量なんて見ちゃ駄目だってつくづく思うよ。今回はバウンド延長で、小回りなら2走前同様、掛かるリスクも少ない。それでいて荒れてばらける馬場なんで、過度に揉まれるリスクも少ない。しかもディープの初重賞というグローバルリズムもある。輸送にさえ成功すれば、崩れる要素はほぼなかった。

;僕も本命だったんで、解説と考え方が合ってて嬉しいです。毎週の回顧表でも、キラーアビリティが高い評価だったのもあったんですよ。

;最初は輸送の大幅減が怖いから、他に買いたい馬もいないんで、一か八か、マテンロウレオまで行こうかとも思ったけど。

;新馬からのハーツですね。9番人気ですし、確かに触手が伸びちゃいそうです。なにせお父さん乗ってますし(笑)。どうしてやめたんですか?

;やっぱり外枠だったよ。再三話したけど、先週の馬場で好位の外々を回ったら、荒れてばらけるぶん、アウトだ。余程ペースが上がるか、せめて揉まれ弱くて外回った方が向く量系でないと。マテンロウレオは馬群に入れた方が集中しやすいから、余計に外を回ったらアウト。でも、外枠でもハイペースで矯めるだけ矯めるか、あるいは馬群に突っ込めばかなりの確率で来る。そもそも火曜にはそろそろ外差しに変わるかもしれないしね。ただ有馬でもう疲れちゃったから、パパのその騎乗に期待するのも。たぶん、そんなにペースが上がらず、外々を回るだろうと思って67点にしたら、その通りに乗った。伸びてはいたけどね。同じ67点でも内を突いたラーグルフが来たわけで、乗り方が逆なら、着順も逆になってたよ。

;配当的にはラーグルフに2着に来て欲しかったですよね~。

;この馬は興味深いよね。モーリスの2000mだけど、CL的な走りをしている。鮮度がある2歳時だから、まだ分からないけど、モーリスのサンプルとしては、今後の走りにも注意したい。

;前走後のオプションでいきなり内枠の「内」が付いてましたし、オプションはよく決まるので助かります。有馬は、前回のワンポイントでも少し話してましたが、やっぱりデムーロは外を回っちゃいました。「吉田ならあの馬を分かってるから内突くけど、デムーロは外回るかもで、そうなると間に合わない」と熱心に教えてくれましたが、その通りになっちゃいました・・・。

;集中させるには、馬群に入れないと駄目なタイプだから。アドバイスでも話したように、デムーロはターコイズSのミスニューヨークのイメージを持って乗る可能性が高かった。実際、吉田が騎乗してたら普通に本命にして、そのままインを突いて最低でも3着以内だったろうね。

;ミスニューヨークとの違いは何ですか?あの馬も内枠向きで、あのときも対抗評価でしたが、大外に出しても勝ちました。もちろん出遅れも痛かったですが、内枠向きでタイプ的に似てるので。マイルとペースの違いですか?

;それもあるけど、ミスニューヨークは最後方を選択したのと、外に出したけど最初は内枠だったからだよ。ああいう各馬が荒れてばらける馬場で外を回る場合は、矯めるだけ矯めて追い込む形なら、ハイペースになれば脚は溜まるよ。でも、中途半端な騎乗で外を回るとアウトだ。しかもエフフォーリアは量系だけど、逆のタイプで馬群に入れないとステラは駄目だから。馬群に入れれば確実に上位だけど、確率としては外を回る一番駄目な騎乗をする可能性が高い上位人気馬なんで、本命を他に探して、シャドウディーヴァにしたんだ。まぁこれも同じタイプで、外枠から外を回ったらアウトだけどね。でも、前走前に行って凡走した反省で、単勝100倍の超人気薄で横山典なら、一か八か最後方に回る渾身の位置取りショックを掛ける可能性が高い。そうすれば、ハイペース外差し競馬なら、内枠向きでも間に合う。もう一つは、スローの中団後ろで上手く馬群に潜り込む競馬だね。どっちかになる可能性は結構高いはず。ハイペースなら後ろに回る位置取りショックは理想的だしね。しかも体力的にぎりぎりの距離なら、なおさら前には行かないよ。

;ところがびっくり、前に行っちゃいましたね~。

;予想出来なかったよ。まさか前走の反省を全くしてないとは。本質的な差し馬が先行して負けた後に、また延長で前に行くなんてチョイスはないと思ってたけど浅はかだった。僕の斜め上を行っていたね。スタートして無理に出して行った時点で、呆然とするとはまさにこのことだった。
;馬体も「増えて欲しい」ところが減って、差し競馬を先行ですから、体力面でも無理ですね。阪神Cは対抗が勝って相手は同点で当日人気になったので4番手でしたが、予想の表では3番手評価だったホウオウアマゾンが来ました。本命が突如8キロ増ですし、グレナディアから入って、馬単39倍当てた人はかなり多いでしょう。やっぱり馬体重は大切ですよね~。

;ラウダシオンは休み明けでもないのに8キロ増で連対時最高体重よりも8キロ増で、カテゴリー鮮度の低い馬だから、かなり確率は落ちたね。グレナディアが案外人気なかったし、馬体重も良かったから、ここからもしっかり買っておきたいけど、ただラヴダシオンは全くの人気薄だからね。ここからも買って良いよ。先行馬なんで、多少太くても我慢する可能性もなくはない。

;出遅れて、強引に差し競馬を2番手に出していってアウトでしたよね。

;逆にグレナディアは出遅れて、きっちり差しに回る位置取りショックを差し競馬で掛けたから、完勝だったね。やっぱりハイペース差し競馬の場合は、後ろに回る位置取りショックが、前走差していた馬よりも有利だよ。これも出遅れた後、慌てて兄みたいに前に出して行ってたら、凡走してたけど。冷静に立ち回って、位置取りショックを掛ければ、差し競馬なら好走する。あと疲れがあるときも、差しに回る位置取りショックは有効になるよ。ホウオウアマゾンみたいに。ただ、その前の万両Sで既に嫌な感じだったけど。

;3連単480倍を当てたレースですよね。こっちは横山典が追い込みに回って勝ったやつでした。

;短縮で差しに回る位置取りショックという、理想型だったよね。ただ4,5番手かと思ったら、スローを最後方で、ビビったよ。それで大外から差し切りだから、明らかに前週と馬場が変わってた。だから、先行のラヴダシオンは、馬体重以前に万両Sの結果で暗雲が立ちこめたんだ。

;結局、馬場と馬体重ですよね~。それで、本命か対抗のどっちかを選んで買うと、大きいのがよく来ますもんね。それと、日曜中山8R驚きました。13番人気で単勝55倍だった対抗が2着で、勝った単勝49倍の11番人気の馬も買い目に入ってましたよ。

;あんなに人気ないとは思わなかったよ。

;2,3着が人気薄のエスケンデレヤで、延長だったらゲノム的に買えたんですが・・・。2着馬は同距離なのに、どうして評価したのですか?

;前走は5秒以上離れて負けてるから、ストレスがゼロだったよ。そればかりか記憶としても希薄なんで、強烈な記憶だと、2,3走前になる。それが道悪の新潟と東京で、軽いレースだ。今回は重い砂の中山だから、実質的には同距離でも延長と同じに感じる予定だったよ。「エスケンデレヤの延長」だね。

;延長でなくても、質として延長になっているパターンですか?

;意味として延長だったり、短縮だったりするパターンだ。例えば秋華賞のアカイトリノムスメ、天皇賞秋のエフフォーリアが短縮だけど延長に近い意味を持つと判断して本命にしたのと同じだよ。ペースで。

;なるほど~。それではデータ分析にいきましょう。中山金杯です。昨年は2000mの3勝クラス勝ち後のヒシイグアスが勝ちました。ただ今年は鮮度の高い格上げ戦はいないんですよ。2着も3勝クラスからのココロノトウダイだったので3着ですが、ディセンバーS5着後の11番人気ウインクシードが来ました。OP特別5着以下はどうなっていますか?

;芝のOP特別5着以下だと、79頭中7頭が3着以内だよ。来たのは、1600m~2000mのOP特別。そのうち6頭は、前走3角4~7番手。好位からの正攻法で力尽きた馬がよく来ているね。もう1頭は、逆に12頭立ての12番と最後方だったけど、マイルで忙しい条件だったから、活性化はある程度なされていた。その馬の2走前は、3歳限定のOP特別で、鮮度も高かったね。ちなみに2走前が3歳限定戦だと、12頭中3頭が来ていて、好走率はアップしている。2走前が古馬戦だった馬で来た4頭中2頭がOP特別。重賞だった馬だと、2走前福島記念で、3走前がOP特別の馬が2頭来ている。つまり裏路線で、いずれにしても鮮度はまずまずあったよ。あと来た馬の7頭中5頭が、今回4角では5番手以内に上がった。相手強化でも、ある程度は追走出来る馬がベターな感じだよね。それか思い切って後ろに回る位置取りショックで追い込むか。





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