今井雅宏「重賞ステップ解析」共同通信杯

きさらぎ賞では◎ラーゴムで3連単4,990円を3点目で的中!
今週の共同通信杯では昨年の2着馬を出した京成杯を中心に解析。今年も中山→東京変わりで位置取りショックが決まるか!?

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;先週はきさらぎ賞の方でしたね。本命が勝って馬単1点目、3連単4990円も3点目的中でした。

;なにか全体に掛け違えたみたいなレースが多かったよ。今週はしっかり馬場を読んでリベンジしないとね。中京の芝がかなり特殊だったから、阪神になるのは良いしね。

;東京は去年4番人気のビターエンダー、一昨年は3番人気のダノンキングリーでしっかり当ててる共同通信杯とかありますし、期待してます!その前に辞典の方で忙しいと思いますが、簡単に回顧をお願いしますね。まずそのきさらぎ賞ですが、本命のラーゴムは直ぐでした?

;内枠向きで重めの馬場も合うし、普通に走ればこの相手なら負けないよ。当日は馬体重も馬場も問題なかったから、良かったね。ただ、精神コントロールが難しいタイプなんで、スローになって掛かるのが結構怖かったんだけど。

;スローになっちゃいましたね。

;うん。危なく掛かりかけて焦ったけど、なんとか内枠なんで馬群に入れて折り合わせてくれたよね。途中で馬が落ち着いたんで、あれでやっと大丈夫だと思ったよ。ヨーホーレイクは位置取りショックの後で迫力に欠くだろし、ランドオブリバティは精神コントロールが難しいし、減りすぎだからやっぱり迫力出ないだろうから、こっちは馬体もちょうど良かったし折り合えさえすればもう大丈夫だ。

;前走14キロ増なので10キロ減は良さそうですが?

;ディープインパクト産駒にしてはパワー型だから、どちらかというと消極的な馬体減りという感じだ。ただ出遅れというよりは意識的に出さずに後ろに回る位置取りショックで精神コントロールしてきたのは結構上手かったけどね。ペースが上がればちょうど良い位置取りショックだったけど、ペースが上がれば上がったで、量系に大幅減で生命エネルギーが落ちてるから、逆に3着も体力切れで危ない可能性もあったわけだけど。直線は長い中京で、他の先行馬もだらしないんで、内が荒れててラチを頼らず早めに1頭先頭で後続を待つ形だから、C要素の強いタイプとしてはかなり嫌な形だったけどね。2着馬が来たらまた集中してくれたから安心だった。あの形で押し切るのは強かったよ。本来なら、もう少しペースが上がって位置取りショックの方が良いけどね。これから延長とかになったとき、精神コントロール出来るかとなると、怖い感じだ。東京新聞杯は単調な競馬のやや前有利を意識して予想したら、ルメールもそう思ったのか、出していき過ぎて、タフな競馬になってカラテにピッタリになっちゃったよ。

;上がり勝負?ということで67点でしたね。

;単調な上がり勝負だと危ないという判断で押さえだったけど、よりによってトリプルエース自体がカラテ向きのペースを作り出すことになるとはね。あのペースだと好位から中山っぽく走れるから。2,3着も単調な競馬だと危なくなる激戦向きの差し馬が来て、混戦の差し競馬のレース質になって全くの読み違いだった。やっぱり行く馬が少なくて逃げ馬不在のレースは、各馬の位置取りもペースも読めないんで、レース質の読みが一か八かで設定するしかないという難しさが出たよ。

;ウマゲノム辞典の方はどうですか?

;休憩もほとんどしないでずっとやってるけど、それでもぎりぎりかなぁ。でも大丈夫だと思うよ。今回は上がりの表とかもあって、いろいろ新しく気付くこともあって面白いよ。時間がなくてその発見を味わうどころでもなく先に進まないといけないけど(笑)。

;それでは忙しそうなので早速データ分析にいきましょうか。今週はデータ本にない3歳戦の共同通信杯にしましょう。まず昨年は、葉牡丹賞3着のダーリントンホールが勝ちました。芝2000mの1勝クラスで連を外した馬はどうなっていますか?

;15頭中1頭、つまりこの馬だけが来てるね。前走2番人気以内で力を出し切っていない馬なら、7頭中3頭が4着以内には好走している。あと、この年は稍重。15頭の中で道悪だったのは同馬だけで、特殊バイアスが発生したときも注意だよね。

;2着には4番人気だった京成杯4着後のビターエンダーが来ました。今井さんはこの馬が本命で当てましたよね?

;少頭数なのに単勝で14倍も付いている人気薄だったから美味しかったよね。ハナ差で2着は残念だったけど。

;今年は、京成杯5着と6着の馬が登録してますよ。

;それなら現行条件で行われた京成杯4着以下を見ていこうか。そうすると、24頭中6頭が3着以内だよ。数が多いからとりあえず位置取りで分けると、前走3角6番手以降だと、14頭中3頭が3着以内だ。その3頭は前走7~9番手で今回は6番手以内。全馬緩い東京替わりで前に行く位置取りショックを掛けた馬だね。ある程度後ろ過ぎない位置で、活性化していた方が良い。4着には前走11番手の馬もいるけど、同馬はOP特別で6番手だから、そこそこには活性化していた。それと。来た3頭中2頭が3走前新馬で、もう1頭は5走前がデビュー戦だけど4走前が1400mだった。ある程度は2000mのカテゴリーストレスの薄い方がベターな感じではあるね。
 前走3角5番手以内だと10頭中3頭が3着以内。来た3頭は、前走3~5番手。4着だった馬には2番手だったのもいるけど、その馬は2走前が7番手だった。ある程度馬群で我慢する経験のある馬、S質を刺激しすぎていない馬の方が面白い感じだ。2走前も2~7番手で、3走前も3~7番手だから、そこまでガンガン行くってほどの馬ではなかったからね。

;3着のフィリオアレグロは、2000mの新馬勝ち後でしたが、このタイプの登録はありません。





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