今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去３年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開！


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編；今週はいよいよ夏競馬も本番で楽しみな函館記念がありますね。2年前には馬単6480円を2点目的中、3年前も馬単万馬券を4点目的中、15年にも10番人気本命で万馬券的中とか、伝説予想を繰り広げてきたレースですから期待してます！その前に先週ですが、勝負レース、好調でしたね。土曜は、マカオＪＣＴで本命が連対して馬連3点目、3連複の8320円の高配当も3点目的中でした。日曜も、福島8Ｒで同点で人気のない方が2着に来たので3連複3960円がズバリ1点目的中、3連単の万馬券も当たりました。あと函館9Ｒは本命が勝って馬単2610円がズバリ1点目的中と、得意の3点以内の的中が連発でした。

今；また日曜の勝負レースで外したのが重賞だけになっちゃったけど、あれだけ極端な馬場だと、別の世界の競馬になるよね。他の2レースは、天候に影響されそうにない馬をピックアップしておいたんで、当てられたのもあったよ。

編；準勝負レースも、9番人気の馬が3着に激走したりと、そこそこ本命が走りましたね。

今；前の週も8番人気の本命が2着に激走したけど、相手もとんでもない人気薄だったレースがあったでしょう？あえて超人気薄を取りあげて予想にピックアップしたレースは、相手がみんな走らなそうな馬で相対的に有利というのもあるから、相手が展開頼みで紛れ込んでくるパターンになるケースも発生しやすいよ。そういうときは総流しの方が良かったりする場合も多いかな。

編；重賞の方は、天気分からなくても予想しないわけにもいかないですもんね。七夕賞も当日雨が降って、レースのポイントで取りあげた4頭では、「湿った馬場残ると体力心配だが」の12番人気の本命が消えて、「雨降ればベスト」の7番人気ロザムールの方が激走しました。

今；前日は気象庁のは降水量0ミリ予報だったんだけどね～。だから当日はどこまで乾くか、それとも乾ききらずに少し重い馬場が残るのかの勝負だと思ったら、当日はずっと雨が降って、最後は大雨だもんね。さすがにあれを見てロザムールからも買ったよ。

編；「雨降れば」の解説は同馬だけでしたね。

今；予想した手前、雨が降っても本命からの方が多く買ったけどね。予報が外れて雨が降ったときに備えてレースのポイントに、「雨降れば」とロザムールに書いておいたんだけど、まさかあんなに降るとは。雨なら普通にロザムールのレースだもんね。残念だよ。

編；ところでどうしてワンダーは、「湿って重い馬場残ると心配だが」の解説だったんですか？それまで道悪で走っていたので、雨が降れば有利というような話がちまたには多かった馬だと思いますが。

今；この馬は精神コントロールが難しいから、昔は雨が降ったときに集中して走ってただけだよ。最近は掛からなくなったから雨が降る必要はあまりない。短い距離なら悪くはないけど。今回は3年ぶりくらいの2000mで、しかも軽い上がりのレース続きだから、内枠で道悪の差しだと心身が消耗して体力的に厳しくなる。泥を被って体力を消耗することのない先行馬や、軽い馬場で湿った状態なら差しでも良いんだけどね。逆にロザムールはもちろん道悪巧者ということだけど、近走急坂の中山で好走していて、2000m重賞の中山金杯にも出てるからね。延長の重い馬場でも、辛くは感じないステップになる。加えてそれほどダッシュ力があるわけでもない逃げ馬だから、速い馬場でないタイプの道悪なら、同馬のダッシュ力でも楽に先手が取れて、道中も忙しくないんで、気分良く逃げられる。だから、あれだけ雨が降ると一気に有利になるんだよ。天気予報が読めなかっただけの話だから、悔しいレースになったね。ただ結局、Ｓ君の本命にやられちゃったけど。

編；ワンポイントアドバイスで話してた通り、天気が重要なレースでしたね。トーラスジェミニも重巧者ですし。ここのデータ分析的にも、先行馬で短距離路線でと、走れるパターンの安田記念組に当てはまったんで、これはいけると思いましたよ。あとプロキオンＳはとんでもないレコードでした。

今；特殊馬場のカジノドライヴだったけど、休み明けでどれだけ立て直せてるか、読み切れなかったよ。

編；そろそろ、梅雨明けになりそうなんで、馬場が安定して欲しいですよね～。で、今週はいよいよ函館記念ですので、データ分析にいきましょう。昨年は鳴尾記念6着後の15番人気アドマイヤジャスタが勝ちましたが、鳴尾記念からの登録はないですね。2着には巴賞9着後の13番人気ドゥオーモが来ました。巴賞6着以下はどうなっていますか？

今；巴賞6着以下は、62頭中15頭が3着以内だよ。数が多いんで位置取りで分けると・・・、

編；今回の該当馬は差し馬でしたよ。

今；それなら前走3角6番手以下で見てみると、38頭中9頭が3着以内で、来たのは全馬7番人気以下の超人気薄だから、ストレスがないぶん、期待値はやはり高いね。ただ当日5番人気以内になった人気馬は6頭全てが消えていて、その取捨は闇雲では駄目だ。来た馬は、全馬前走一桁人気で4角では10番手以内に上がっていた。このタイプだと、24頭中9頭が来ている。穴人気で消えた馬が多いパターンでもあるけどね。来た9頭中8頭が今回は4角では8番手以内。このタイプなら16頭中8頭が来ていて、動こうと思えば動ける機動力のある差し馬の期待値が高い。4角10番手以降になった馬だと、7頭中1頭が3着以内と率が落ちる。その1頭は、逆に1角では16番手と最後方だった。1角で今回16番手の最後方を選択した馬は2頭で、2頭とも当日13番人気以下の超人気薄で4着以内に好走している。つまり中途半端に後ろになるくらいなら、思いっきり相手強化で後ろまで下がって、4角で少しだけ捲っていたタイプだね。巻返しステップだけに、極端な脚質はいずれにしても怖いし、相手強化の位置取りショックとしては基本だからね。2走前は、2頭を除くと2000m以下。前走弱いOP特別で差しているぶん、活性化はしている方が良い。その位置取りも、7頭とも4角では10番手以内に上がっていたよ。2走前が2100m以上だと、6頭中2頭が3着以内。その来た2頭の2走前は、ダートと準OPだから、鮮度が高かった。2走前の位置取りに関わらず、2走前が条件戦やダートだった馬だと、4頭中3頭が来ている。M的には当たり前だけど、ステップレースからでストレスがあるんで、鮮度の高い馬にも注意したいね。

編；3着のバイオスパークルは、都大路Ｓ2着後でしたが、このタイプの登録はありませんね。

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