今井雅宏「重賞ステップ解析」天皇賞(秋)

今週の天皇賞(秋)では昨年パンサラッサが2着に好走した札幌記念からのステップを解析!
意外と好走馬も多く見逃せないステップで、2走前にどんなレースを走っていたかが鍵となる。


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重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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◆馬券の買い方について
今井雅宏の予想には買い目の掲載がないため、
競馬予想GPでは今井雅宏推奨の馬券の買い方(馬連6点、馬単6点、3連複6点、3連単21点)に則って的中判定、回収率の計算を行っており、
それに基づいた的中を的中情報として取り上げています。

 

;今週はしかし、いろいろとありましたよね。的中レースでは甲斐路Sで単勝18.4の人気薄本命が勝って馬単195倍の万馬券、土曜に直線競馬で馬単64倍が共に5点目などの的中がありました。それと菊花賞ですが…、

;ルメールにプランを破壊されちゃったよね~。

;まだダメージが残っているみたいなので、他のレースを最初に振り返って貰いましょうか(笑)。いろいろ人気薄の本命とかが走って単複共にプラスでしたね。

;195倍が当たった甲斐路Sは、3番人気以内までの人気馬が上位評価3頭の中に入ってなかった予想だから、ああいうのは荒れる可能性が高い面白いレースになるよ。しかも本命が問題ない馬体重で、2着馬は叩き2戦目で絞れるべきタイミングできっちり絞れてきたし、2頭とも人気が想像以上になかったんで、ああいう人気がなくて馬体重の良い馬の組み合わせにはしっかり勝負するに限る。土曜からの馬場変化もなかったしね。

;あと相変わらず直線競馬は精度高いですね~。前開催も300倍台をズバッと1点目的中がありましたが、土曜も単勝8.9倍の本命が勝って馬単64倍的中でした。

;ただあれで少し迷いが出ちゃったよ。完全な外枠の差し馬競馬になって対抗の7番が前に行った組の中では勝ち馬に続いて最先着だけど5着だったんだ。

;あれが相手だと1点目で万馬券だったので、もっと良かったですもんね。

;それで日曜最終の4番は対抗でなく、一つ下げて3番手にしちゃったんだよね。内枠の先行馬で7番枠、しかも似たタイプだったから。ところが当日は計算以上に馬場が乾いちゃって外枠の差しだった本命が3着になったんだよね。それでも勝ち馬を3番手でなく2番手にしてたら3連複486倍も当たってたんで失敗だった。馬場を気にしすぎたったよね。

;3着馬は「かなり重い馬場残れば」というような解説でしたもんね。それでも単勝18.7倍の人気薄で3着ですから、相変わらずの精度でした。複勝でも5倍つきましたよ。今井さんはあの400倍を買ってましたね。

;馬場が乾いたのと、4番がちょうど良い感じの馬体重で好走したときの4走前まで戻ってたからね。逆に本命は増えすぎで入れこんでたし。

;「入れ込み注意」でしたもんね。

;で、馬場も乾いてきてたから内枠の4番の買い目もかなり買ったよ。まぁ10数点買いで480倍だけどね。買ったときは確か900倍くらいついてたんで買ったんだけど、直前で人気になった。これが先週複勝の代わりとしての3連複多め流しだよね。488倍を20点くらいで当てると24レースぶんだから。とにかくいつものように、馬場、馬体重に注意して勝負ということに尽きるよ。
それと僕の書いている入れ込みとかの各馬の注意事項と、当日のオッズで期待値の高い馬を買うということだよね。富士Sにしても本命が休み明けで増えなかったから、対抗の同じ休み明けで理想馬体重ピッタリに増えて来たナミュールが勝つ可能性が圧倒的に高くなったわけだしね。
ただナミュールは1番人気だから、敢えて本命を切り替えるほどの話でもないけど。あのレースは少頭数の難しさが出たしね。メンバー的に緩い流れ確定と思ってたらハイペースだから、馬体が増えなかった差し馬が先行したぶん、差し競馬になったんで当然力尽きた。少頭数は展開が読めないからね。
195倍が当たったレースは先行馬が多い多頭数で速い流れ想定で、その通り速い流れになったから万馬券が当たったわけで、まぁその構造は毎週同じだよ。直線競馬も、馬場変化はあってもペースは基本的に流れるんで、300倍でもなんでも1点目で当たるときは当たるわけだ。競馬においての不確定要素は馬場とペースだから、それをクリアしたら甲斐路Sみたいに万馬券が当たるわけだね。
ただあれは短縮でワイドエンペラーが差しに回る位置取りショックを掛けるんじゃなかという読みで相手に入れたから良かったけど、もし内田が位置取りショックを掛けなければ凡走しているよ。400m短縮でダッシュ力のない馬だから、変な細工をしないで捉まっていれば自然に差しの位置取りショックが完成するんで差しに回る可能性が高いとは思ったけど、こればっかりは騎手に訊かないと分からないからね。やっぱり位置取りショックは最初から陣営と共有された位置取りショックが一番確実なんで、乗り方が読めないから少し怖いぶん、5点目の買い目に押さえたわけだよね。

;それで菊花賞ですが、ルメールがとんでもない騎乗でしたね~。

;まぁあれが緩い流れでは騎手がしたいように出来るんで展開が読めないという典型パターンだったけどね。坂井が僕の言ったように乗ればルメールも動けなかったから展開が乱れなかったけど、矯めちゃったらああなるよ。

;確かにレースのポイントの解説通りでした。それにしてもルメールのあんな騎乗がなければ、普通に人気薄本命の馬券圏内は堅かったでしょうけど。「揉まれ弱いのでスムーズに1,2番手なら」というような解説の逃げ馬が、あれだけ激しく揉まれても0.1秒差でしたもんね。

;S君はバッチリ当てたから余裕だね。

;まぁ堅いやつでしたから、僕は当てておきますよ(笑)。

 

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;実際、今まで気分良く逃げていた馬があれだけぐちゃぐちゃな展開になって、しかも内荒れ馬場を粘って接戦というのは、ちょっと常識では考えられないすさまじいレースぶりだったよ。びっくりするほど強い内容で、普通の展開なら間違いなく勝ち負けだった。まぁルメールの馬がそれを超越していたということだから諦めも付くけど。
ただ何もあんな無茶苦茶な騎乗で展開を乱さないで普通に好位で乗って勝ってくれてたら坂井も2,3着で済んだけど、やっぱり外国騎手の考えつくことは異次元で、かなり時間を掛けた展開読みとラップ計算も全くの徒労、水泡に帰しちゃうね。このレースは1番人気の評価を下げたように面白いレースだっただけに残念だよ。

;67点でしたよね。

;実際外差し馬場でルメールのお陰で上手く展開が乱れてやっと3着だから、普通の隊列なら間に合わないで5着くらいだよ。今回はストレスがきつい差し馬で、そんなにハイペースも期待できないメンバーだから期待値が低い。こういう1番人気の期待値が低いレースは基本勝負になるよ。

;単勝36倍のリビアングラス本命もビックリはしましたけど鮮度がありましたんで納得ですが、個人的に7番人気サヴォーナ対抗が驚きました。ストレスはなかったのですか?

;2走前が条件戦でカテゴリーストレスは薄いよ。京都適性も高いタイプだね。問題は前走太めだった馬が叩き2戦目で前計量20キロ増に尽きるよね。これがなければ近年の京都の菊花賞は逃げ馬がほとんど残れないんで展開面でこっちを本命にしてたんだけどね。実際、レース内容見ても、8キロ増で見るからに太いパドックでも接戦だから絞れてたら3着以内は堅かったよ。秋華賞の勝ち馬みたいにレースではちょうど良い馬体重になってたり、前計量はアテにならないんでひょっとして絞れてくるかもと対抗にしたけど、8キロ増はさすがに無理だよね。
ハイペースの消耗戦ならそれでも3着にはなれたろうけど、相当の太めで切れ勝負では物理的に無理だ。これが馬体重の面白いところで、8キロ増の時点で来る確率は半分くらいに落ちたのにオッズはほとんど変わらなかったでしょう?馬体重も間違えることはたまにあるけど、8割方間違えないからね。これだけ決定的な要素なのにオッズに影響しないから、それを考慮すると期待値的に凄く有利になるということだよ。だから余計に馬体重とオッズで勝負ということだよね。だいたい馬体重と馬場がちょうどよく合っている本命というのは6割くらいだから、そういうレースでより勝負すると良いということだね。
ただまぁやっぱり京都の菊花賞の方が面白いよ。今回に関しては前残りの阪神なら本命は残してたからマイナスにはなったかもだけど、人気薄を予想で追いつめていく醍醐味は京都の菊花賞の方が圧倒的だ。阪神だとS質の比重が強すぎたからね。

;来年またどんな人気薄を狙ってくるのか、楽しみに待ってます(笑)。では天皇賞秋のデータ分析ですね。昨年は、ダービー2着後の1番人気イクノイックスが勝ちました。ただダービーからはいませんね。2着パンサラッサは、札幌記念2着後の7番人気でした。

;札幌で行われたときの札幌記念連対馬は、13頭中7頭が3着以内だよ。前走が2番人気以内だと、9頭中6頭が3着以内で激走でなく疲れの少ない馬は怖いね。ただ最も人気のなかった9番人気の馬も来てるから、それほど気にするデータでもないけど。前走の位置取りは3角1番手から11番手と様々になる。

;今回の該当馬は5番手でしたよ。

;それなら3~8番手くらいで見てみると、6頭中3頭が3着以内だね。2走前は安田記念と宝塚記念だから、ある程度S質を活性化させるタイトなレースの方がベターかもだよね。ただ数が少なくなるから位置取りに関係なく2走前を見てみると、宝塚記念3頭、安田記念2頭、ダービー1頭、クイーンS1頭。着順は2~9着と様々で、来なかった馬もこのゾーンだったから、特に特徴はない。強いて言えばGⅠでなくクイーンSだった馬は2着と連対していて、GⅠ以外で連対していたか、GⅠに出ていた馬だと、12頭中7頭が3着以内になる。
2走前がGⅠの馬で来た7頭の3走前は、海外2頭、皐月賞、阪神大賞典除外でその前がAJCC、マイラーズC、金鯱賞。来なかった馬は京都記念、金鯱賞、天皇賞秋、大阪杯。2000m近辺の古馬レースでなかった馬の好走率が高いね。金鯱賞で来た馬は3走前がGⅢで、5走前は2500m。5走前に1600mを使われた馬は3頭とも、2500mを使われていた馬も3頭とも来ていて、古馬2000mのトップクラスカテゴリーストレスの薄い馬は、2000m重賞で3走前にGⅠを使ってる馬だから当たり前だけど怖いよね。3走前がGⅠでなく連対していた馬も来た馬1頭だけだからトップクラスカテゴリーストレスが薄い好調馬は注意になる。あと良馬場の年は10頭中6頭が来ていて4着も3頭で、5着以下は2頭だけだから、馬場が良い方が安定感はあるかな。

;3着ダノンベルーガも登録のないダービーからなので前年にいきましょう。

 

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◎馬券の買い方について
馬連 (1)1位-2位 (2)1位-3位 (3)1位-4位 (4)1位-5位 (5)1位-6位 (6)2位-3位
馬単 (1)1位-2位 (2)1位-3位 (3)1位-4位 (4)1位-5位 (5)1位-6位 (6)2位-3位
3連複順番
(1)1位-2位-3位 (2)1位-2位-4位 (3)1位-3位-4位 (4)1位-2位-5位 (5)2位-3位-4位 (6)1位-2位-6位
3連単順番
(1)1位-2位-3位 (2)1位-3位-2位 (3)1位-2位-4位 (4)1位-3位-4位 (5)2位-1位-3位 (6)3位-1位-2位 (7)1位-4位-2位 (8)1位-4位-3位 (9)2位-1位-4位 (10)3位-1位-4位
(11)2位-3位-1位 (12)2位-3位-4位 (13)1位-2位-5位 (14)1位-2位-6位 (15)2位-1位-5位 (16)2位-1位-6位 (17)1位-3位-5位 (18)3位-2位-1位 (19)2位-4位-1位 (20)2位-5位-1位 (21)1位-5位-2位

買い目の順番。同点の場合は当日人気がない方が上位評価になる。
上位組み合わせから購入金額を徐々に落として買うか、それが大変な場合は点数を絞って買った方が良いが、高配当や馬体重、馬場が想定と合っている組み合わせは押さえておきたい。
3連単に関しては人気サイドに有利な馬券なので、人気馬が上位に入っているときは点数を広げて買っても良い。