今井雅宏「重賞ステップ解析」安田記念

昨年は高松宮記念、ヴィクトリアマイル、マイラーズCとそれぞれ違ったステップの馬が1~3着。
早速その3レースを検証してみよう!

重賞ステップ解析とは

;ダービーは単勝1倍台の馬がいて、馬券的に厳しかったですね。

;S君は1点目で当てたから、余裕そうだね~。

;いや、たいして付かなかったですし。葵Sは今井さんのヨカヨカから馬連も総流ししたので、配当的にはこっちの方が良かったですよ。相手が分からなかったので。

;そうなんだ。あれは参ったよね。出遅れて前が壁になってと、散々な競馬でも写真判定だから。

;あんな競馬で良くも来ましたよね~。普通に乗ってれば圧勝でしょうから、馬単総流しも当たってて良かったのですが・・・。幸はあれがあるんで、怖いですよ。

;あんまり選ばないジョッキーだから、特に僕はそういう印象もないけど、それよりショックだったのは目黒記念だったよ。レースが終わった後も、毎日目黒記念でうなされて、夢で何度も見ちゃったよ。予想しているシーンと直線を。

;一応レースのポイントで取り上げた4頭のうち2頭で決まりましたから、走れる馬は読めてるレースでしたよね。今井さん、ウインキートスの単勝16倍も買ってましたよね?

;M的なパッと見は、鮮度の高い8番人気ウインキートスか5番人気アドマイヤポラリス、どっちかのレースだよね。どっちにしようか悩んで、ジャスタウェイの長距離は気分が乗るかどうか一か八かなのと人気馬が同じ差し馬だから、荒れるなら前残りということでウインキートスにしようと思ったんだよね。今週からコース替わりで内が残るだろうし。そしてら、土曜のレースを見たら、道中で外を回らないと厳しくて、内に閉じ込められると全く伸びないという、予測とは全く逆の馬場になってたんだ。

;予想でも書いてましたね。ウインキートスも、内の前が残る馬場になればというような解説でした。

;あの馬場では内枠の先行馬は厳しいから評価を少し下げて、他のレースも東京は道中、外々を回りそうな差し馬を敢えて選んで上位に予想しんだ。そしたら、普通の馬場に戻っちゃったよ。というより、どちらかというと道中でずっと外々を回したらアウトの、全く土曜と正反対の馬場になった。

;そうでしたね。どうして、ああなったんですか?

;土曜は雨の影響で、コース替わりで内の乾きが遅かったんだろうね。それで、日曜は徐々に内が乾いて、今度は芝が生えそろってる外の方が深くなったんじゃないかな。実際は僕も分からないけど。土曜のレースから、コース替わりで内目は悪い馬場が残ってるんだと判断して、それなら日曜はもっと内が悪くなると考えて予想したら、全くの逆だった。やっぱり土曜の馬場を見て予想したりしたら駄目だよね~。全く変わっちゃうことも多いし、かといって土曜と真逆の馬場で予想するのもなんだか無茶苦茶な感じだし。あんな馬場なら、外々回ることが最大のアドバンテージになるはずの量系ルメールの差し馬なんて、厳しいよね。

;あの馬場だと、配当的にはやっぱりアドマイヤポラリスとウインキートスの単勝爆弾になりますかね?

;2頭とも10倍以上ついてたしね。でも馬連は責任取ってアドマイヤポラリスからしか買わなかったから、結局元返しにもならないでアウトだった。

;ルメールが3着なら3連複当たってましたけど、完全な前残りで変なのに残られて4着でした。僕もあれはショックでした。

今:速報の通過ラップが出たときは目眩がしたよ。超スローなんで、3番手以下はとんでもないスローだから、ジャスタウェイ産駒だと精神コントロール出来ない。混戦向きの差し馬で、そもそも単調な上がりの速い差し競馬は不向きだしね。ウインキートスはあのラップで後続離してたから残るのは分かるんで、あとはルメールと川田が相手に来て、なんとか縦目で当たらないかと願ってたんだけど、アドマイヤアルバに残られちゃうとは・・・。

;あのペースだと内の先行馬は残りますよね~。ダービーはどうでした?

;土曜は伸びない1番枠の前目に加えて、前走よりペースアップしての内枠のぶん、断然人気を考えるとエアフォーリアは危ないと思ったけどね。結局内枠でも大丈夫な馬場になって、前走よりは速いといっても上がり33秒台の高速上がりの流れになったから、2着に残れたという内容だった。馬場が土曜のままか、もうちょとペースアップしていれば、ストレス時のエピファネイア産駒の最内枠だから危なかったんじゃないかな。横山典のは、ハイペースの消耗戦で外を回すと良い馬だから馬場とハイペース想定から選んだら、苦手な上がり勝負になって、最後方を選択ではレースを投げ出す。いずれにしても、目黒記念のショックが大きかったよ・・・。

;土曜にあんな馬場を見せられたら、内の先行馬は本命に出来ませんよね~。では今週は安田記念のデータ分析にいきましょう。昨年は高松宮記念2着後のグランアレグリアが勝ちました。今年は高松宮記念3着馬の登録がありますよ。

;それなら幅を持って高松宮記念5着以内くらいで見ていこうか。そうすると、13頭中4頭が3着以内で、7番人気の馬も勝ってるから別路線で怖さはあるね。来た4頭は前走2番人気以内で、このタイプだと7頭中4頭が来ている。やっぱり激走でなく疲れの少ない馬は怖い。ただこれに該当しても1番人気で消えた馬もいるから、安心出来る項目でもないけどね。前走の脚質は2~13番手と様々。逃げた馬は3頭とも消えたけど、3頭のデータではなんともだよ。2走前は2番人気以内で連対していて、3走前は1頭を除くと前年だった。3走前が年内だった1頭は、4走前が前年7月のレースだからね。その馬は3走前が東京新聞杯だったわけだけど、残りの3頭の3走前は海外と3歳のNHKマイルCと11月のマイルCS。マイルCSの馬は4走前が桜花賞。いつものようにトップクラスカテゴリーストレスの蓄積が少ない馬がベターというデータになってるね。

;2着のアーモンドアイは、ヴィクトリアM1着後の1番人気でした。

;ヴィクトリアM連対馬は、9頭中3頭が3着以内だ。来たのは前走1番人気で激走でなかったタイプで、このタイプだと5頭中3頭が来ている。ちなみに前走の脚質は3角4番手と5番手と10番手だったよ。2走前は、海外2頭と前年12月の2500m有馬記念。だから、古馬JRAマイル路線のトップクラス蓄積ストレスはほぼない馬だった。同距離の重賞だけに当然蓄積のカテゴリーストレスには注意ということだね。2走前も、年内のJRAマイル重賞だった馬は4頭全てが消えている。

;3着のインディチャンプは、マイラーズC1着後の2番人気でした。

;阪神になってからのマイラーズC連対馬は、16頭中4頭が3着以内で連対馬は1頭のみと、同距離トライアル重賞だけにストレスはきつい。ただ4着馬も3頭いて、適性と調子自体は申し分ないんで、そこそこに走る馬も多いということだよね。来た4頭は、前走1~15番手と様々。今回の位置取りは、2番手以内が2頭と18番手が1頭と5番手。普通の競馬をして来たのは1頭ということで、やっぱりストレスがあるぶん、流れの外から競馬して流れに嵌まり切る形が基本だね。2走前は1800m2頭と2000m1頭とマイル1頭。マイルだったのは1頭だけで、古馬短距離路線のトップクラスカテゴリーストレスの蓄積が少ない方が有利。マイルだった馬は格下のOP特別だったしね。2走前OP特別だった馬は来た1頭しかいないから、トップクラス蓄積疲労がない馬は怖い。ちなみに4走前がOP特別だった馬と準OPだった馬も来ていて、4走前が重賞でなかった馬は2頭とも来ているよ。4走前重賞で来た馬の1頭は2000mだったし、もう1頭はマイルCSだけど3着と負けていて、3走前は8着、2走前が4着だから、近走で連対したのは前走だけで、蓄積疲労も少なかったよ。





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