今井雅宏「重賞ステップ解析」弥生賞

フェブラリーSの借りは中山記念できっちり返済。「厳選!勝負レース」の土曜中山12Rでは3連単65,760円も的中!
それでも浮かれることなく反省するとこはきっちり反省の今井氏。先週は無観客レースの影響と思われる傾向もあったようだ。
そして今週弥生賞の行われる日曜日は雨予報。まずは同じく雨で行われた昨年のレースを解析してみよう。

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;今週は土曜の勝負レースの方でしたね。67点で当日一番人気がなかった馬が来たので、馬単7020円が3点目、3連複14460円の万馬券は2点目、3連単65760円の6万馬券は7点目の的中でした。

;今週は日曜の精度が悪かったから、申し訳なかったよ。過剰に雨の影響を考えすぎてしまった。

;日曜の重賞は、当たったのが準勝負レースだった中山記念の方でしたしね。ところで、勝負レースでの万馬券3点以内的中は、1ヶ月ちょっとぶりですかね。この間は小倉で2万馬券が2点目か何かの的中だったと思います。勝負レースは週に6レースだけですから、万馬券の3点以内としてはまずまずのペースですか。

;少ないレース数で3点目以内の万馬券がバンバンってわけにもいかないけど、2,3週に1回くらいは、勝負レースで万馬券を3点以内で当てておきたいね。

;重賞は3連複3220円が3点目で当たった中山記念から伺いましょう。少頭数でも、3連単の万馬券も10点目で当たりましたしね。思い切った予想で本命がよく激走しているレースですが、今年は人気馬のチョイスでした。ラッキーライラックは直ぐでした?昨年は6番人気の人気薄でも本命にしたくらいの馬ですし。

;そんなことはないよ。去年は精神コントロールの難しい馬の内枠で、前に行く位置取りショック、所謂逆ショッカーも確定だったから良かったけどね。今年は精神コントロールの難しい馬が少頭数の外枠で、近走は差して好走しているから、逆ショッカーの質としては昨年より弱い。それで昨年より人気では、普通は評価を下げたいところだよ。

;ではどうして?

;他が本命に出来なかったからね。ウインブライトはストレス時の苦手な少頭数外枠の相手弱化では厳しいだろう。ペルシアンナイトは叩き良化型だし、今の馬場での1800mもいまいちだ。残ったのはレースのポイントで取り上げた4頭だよね。内からインディチャンプ、ダノンキングリー、ソウルスターキング、ラッキーライラックだよ。で、インディチャンプは内枠向きだけど休み明けがいまいち。ダノンキングリーは休み明けの少頭数1800mはベスト条件だけど、前回休み明けで出遅れた馬で、今回の馬場で出遅れて外を回したら間に合わない確率が高い。それで1番人気だと嫌だし、スタートを決めたとしても団子状態の展開になって内で揉まれ込まれた場合も捌きが遅れて勝てない可能性が出てくる。ソウルスターキングは予想に書いた通り、離れた2番手なら揉まれず残れるはずだけど、その展開以外はたぶん来ない。あと引退レースということだから、そもそも無事に走らせる目的だけだったりするかもしれないのも怖いし。ということで、総合してラッキーライラックにしたんだ。タイプ的にスローで好位の外々回るとアウトだけど、メンバーから2,3番手に行く位置取りショックを掛ける可能性があるのと、差し選択でも馬群に潜り込む可能性、あとハイペースになって矯めるだけ矯めて追い込みが嵌まる可能性。この3通りが勝利パターンにはあったからね。あと、最悪となる好位の外々を回って集中力がキレるシナリオでも、なんとかこの相手なら2,3着争いなら持ってこれるんじゃないかっていう読みもあった。結局、ダノンキングリーがスタート決めちゃって揉まれない縦長の位置に収まったんで、スタートで頭抱えたけど。縦長でもラッキーライラックの方が微妙に外を回ってるし。これだと最後はどうしてもダノンキングリーの外に出すことになるだろう。この日はびっくりするくらい内が伸びる馬場になっていたから、好位の外を回ったらアウトで、外の差しは、道中は外を回らず矯めるだけ矯めて追い込みに徹してやっと3着争いの馬場なんで、恐らくもうダノンキングリーには勝てない。あの位置関係で、2番手以下はかなりのスローなのに縦長というラップ構成で、あの馬場だとね。むしろ怖かったのは、ソウルスターキングの位置だったよ。きれいに離れた2番手に収まったから。揉まれ弱い量系の休み明けとしてはベストの位置で、馬体も増えて気分も良い状態だった。「これは差せない可能性が高くなってきたな~。人気のバランスを考えればソウルスターキングだった。勝負しないとさすがにこの世界は許してくれないのか・・・」と呆然と見てたけど、なんとか伸びないところから2着は確保してくれた。かなり危なかったけどね。ソウルスターキングがもう少しだけ元気な頃だったら、あの馬場であの展開では差せなかったよ。これは本命の選択自体はなんら間違いのなかった先週のフェブラリーSと違って、3着の場合は完全な予想ミスになるとこだった。十分予見できるストーリーで、人気薄のソウルスターキングを本命に出来なかったのはね。いや、結果3着だったわけだけど、ソウルスターキングをラッキーライラックより上に評価していない時点で、レースの意味が見えてなかったと言えるかもしれない。レースが終わった後でも、嫌な夢を見続けている感じで、暫くゾクッとしていたよ。ラッキーライラックは枠なりに好位の外を回って、本当にソウルスターキングは離れた2番手を取れるんじゃなかって、そのイメージが抜けないまま、予想を送った後は寝付けないでいたからね。もう1頭、何かが内にいて、ほんのもう少しデムーロが外を回ってたら3着だったよ。ところで、無観客レースがオルフェーヴル産駒に合うんじゃないかという考えもあったんだけど、どっちかっていうと、量系ばっかり走ったよね。ディープインパクト産駒とか。むしろ、より平常心で臨める心身の安定感が高い血統の方が、こういう異常時には、淡々と走れて良いのかも。

;確かに、ディープインパクト産駒の活躍が目立ちましたね~。まぁ3点目で3連複が当たりましたし、3連単万馬券も当たったということで、また来年も中山記念、期待してますよ。あと、阪急杯の方は想定と違って朝から馬場が回復したのが痛かったですかね?あの良馬場だと、同点対抗のファイアーロマーノの方が良いですか?

;僕は予想したのもあるし、マイスタイルから入ったよ。良馬場で、34.1秒の速い流れになっちゃうとマイスタイルには物理的に忙しかったけど、結果としては疲れ自体が一回の凡走では抜けなかった可能性も否定できない。そこはリスク要因だったけど、人気のバランスで疲れが抜ける方に賭けわけだから。速い上がりで外差しが決まる馬場になるなんて考えてもなかったんで、結局どうしようもないけどね。道悪の場合は、阪神1400mの重賞は、外差しが全く効かなくなる可能性が高いから、敢えて外差しは完全に無視したシナリオにしたんだ。4着も大外枠で、外差し競馬の鬼ともいえるスマートオーディンだったし、あれだけ乾いちゃうと、速い流れなら外が伸びやすい重賞だからね。

;では弥生賞のデータ分析です。昨年は、きさらぎ賞5着後のメイショウテンゲンが勝ちましたが、このタイプは登録なしです。2着には新馬の1800m勝ち後だった6番人気シュヴァルツリーゼが来ました。新馬からは1600mの馬が登録してますよ。
;新馬からは絶対数が少ないんで全体で見てみようか。そうすると、9頭中3頭が3着以内だ。芝1600mに限定すると、4頭中2頭と少し率が上がる。新馬の1800mだとやや活性化が弱いからね。昨年は極端な道悪だったから、活性化の必要がなかったぶん、1800mでも走れたわけだけど。来た3頭は前走2番人気以内。このタイプなら、7頭中3頭が来ている。ある程度人気に応えて、楽に勝ってきた馬がベターだよ。前走は3角3~9番手。3番手の馬は4角では11頭立ての4番手だから、先行というイメージでもなかった。差していた方がベターなデータだね。今回も無理に行くといきなりの相手強化で前半に負荷が掛かるから、控えた方が良い。あと、道悪の年は3頭中2頭が来ているように、活性化面、追走面が楽になるぶん、厳しい流れの経験が少ないマイナス面よりも、鮮度のプラス面が重い馬場になった場合は出やすくなるね。

;3着のブレイキングドーンは、ホープフルS5着後の4番人気でした。

;ホープフルS組はデータが少ないからね。OP特別時代からの通算で、連を外した馬という括りで見てみようか。そうすると、5頭中1頭が3着以内だよ。他に4着も2頭いるから、同距離重賞でストレス面からプラスということはないけど、レース間隔が開いていて休み明けみたいなもんだから、減点というほどでもない。唯一来た馬は、前走3角3番手。前走3角6番手以内の馬だと、3頭とも4着以内に走っているんで、ある程度勝ちに動いて連を外した馬がベターという感じだ。それと道悪の年は、2頭とも4着以内に走っている。レース間隔の開いた2000mからだから、GⅠでもやや活性化面では弱いんで、馬場が重くなった方が追走は楽になりやすいよ。





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