今井雅宏「重賞ステップ解析」東京新聞杯

先週は土曜中京11Rで3連単53,120円の5万馬券的中など中京ダートで大フィーバー中の「Mの法則」。
今週のコラムでは東京新聞杯を解析。マイルCSからのステップは人気で消えている馬も多いので注意が必要だ。

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;先週は土曜メインの瀬戸Sで、馬連2480円1点目、3連複9150円が2点目、3連単500倍も当たったレースがあったりしましたが、重賞が悔しかったですよね~。10番人気と人気薄だったリバティハイツは最後で一番良い脚でしたけど。

;そうだったね。中京の馬場が思ったより速いところにペースが落ち着いちゃった。上がり33秒台で間に合わない競馬になるとは全く考えてなかったよ。重い馬場のハイペースで34秒台で間に合う計算だったんだけどね。道中スムーズさを欠いて、一端下がったんで、あの上がりだとちょっと間に合わない。シヴァージみたいに速い上がりの差し競馬向きの差し馬ならちょうど良い上がりだけどね。量系以外の普通のタイプだと、好位にはいないと間に合わない軽いレースになっちゃったよ。今季の中京は、芝は本当にどのくらいの摩擦レベルか事前に読めないで難しいよね。ダートはだいたいフラットなんで楽だけど。

;ほぼ万馬券が2点目的中の瀬戸Sも中京ダートでしたもんね。ずっと隔週くらいで万馬券クラスが3点目以内で当たってるのって、ここのところダートが多いですよね。

;摩擦レベルがあって、フラットだから。先週はどっちとも取れる感じで微妙に雨が降ったんで、馬場設定がダートもかなり難しかったけど。小倉の芝が日曜には計算より速かったのにもびっくりしたんで、その辺りも修正しておかないとね。日曜はいろいろ微妙にずれて悔しい思いをしたから、しっかり微調整しないとだ。

;日曜でいうと勝負レースの開聞岳特別もショッキングでしたよね~。9番人気と11番人気の超人気薄で決まって、予想上位5頭がそのまま5着以内独占と走れる馬は読み切ったレースでしたが、本命の馬がずっと外を回って万馬券を逃しちゃったやつですが。

;あれは確かにショッキングだったね。

;11番からも買ってましたよね?

;想定オッズが全然違ったから、期待値と、あと本命が嫌な感じで増えてたんで、ああいうときは両方の単勝を買った方が良いよ。日曜のメインレースならオッズもあまり変わらないし、2頭に分散するなら余計にね。このレースは吉田隼の馬が1番人気になっちゃったからね。本来ならもっと仕掛けを遅らせて差す予定だったんだけど、1番人気になったから、我慢出来ずにいつもより強気に勝ちに動いちゃったよね。逆に対抗だった馬は14倍の9番人気まで人気が落ちたから、気楽に一か八か、ほぼ最後方まで下げることが出来たんで、単純にその差が出たよ。期待値以外にも、そういう意味でも人気っていうのは大事だけど、詰めの甘い予想になっちゃったね。今週、馬場を調整して日曜のリベンジしないと。摩擦のある良馬場になって欲しいよ。

;ウマゲノム辞典の方がギリギリみたいなので、早めにデータ分析にいきましょうか。辞典はどんな感じですか?

;今回はまた新しいデータを入れてるんで、結構面白いと思うよ。

;前回はダッシュ値でしたよね?

;今回はそれも含めて、ラップ系のデータが追加されてるよ。解説もイメージではなく、かといって単なるデータの集計でもなく、データを具体的に1頭1頭降りていって調べて、その数字が特異なものか、外れ値みたいなものかどうかチェックして書いてるから、どうしても時間が掛かるんだよ。超人気薄が1頭勝っただけで単勝回収率とか変わっちゃうからね。でも難しいのは、競馬っていうのは常にその例外が走るスポーツであり、それをあらかじめデータ的に予見しないといけないことだよ。つまり平均や中央値とかは意味があるときもあればないときもあって、むしろ中央値的なものの場合は馬券的にはあまり意味がないケースが多いからね。集団の平均像をつかんだところで、そもそも勝つのは集団の中の例外、特異な馬なんだから。どういうタイミングで外れ値的なことが起きるのか、それが論理的に一定確率でその種牡馬に起こりうるものなのか、それとも本当の偶然なのか、あるいは種牡馬と関係ないことで起きた別のルートの現象だったのかという判断をして、解説を書いたり、指数を修正しないとだよね。

;あと、新しい種牡馬のタイプとかも気になりますね。

;デビュー1,2年くらいまでは揺れも大きいけど、なるたけデータと血統から推測して埋めていく作業になるよ。2,3歳と古馬では、そもそも走るパターンが変わるから、若い産駒だけのデータは偏るよね。あとタイプを決めるのも神経質な作業だよ。まだデビューしてない種牡馬とか。この間シビルウォーか何かのタイプをデータから長考してやっと決めて、あとで前作のデビュー前の推定タイプを見てみたら、全く同じだったよ。2つのタイプとも、その組み合わせもね(笑)。ただ常に種牡馬の特徴も少し変化するし、データから違う側面が見えてくることもあるんで、そういうときは大胆に、しっかり変えていくことも大事だ。拘らずにこっちもアップデートさせていかないと、辞典として利用するものだからね。

;では完成を祈ってデータ分析ですが、今週は東京新聞杯にしましょうか。昨年はマイルCS11着後の4番人気プリモシーンが勝ちました。マイルCSは6着馬が登録してますね。

;それならマイルCS3~10着くらいで見ていこうか。そうすると、10頭中2頭が来ているよ。人気馬が結構消えているけど、来た2頭は5番人気だから、馬券的には注意だ。来た2頭は、6着と7着馬で、前走3番手と6番手と強気に競馬をした馬だった。それで今回も4番手。4着には15番手の馬も来たんで極端な脚質が嵌まらなかったタイプも注意だけど、基本的にはある程度動いて行った馬が良さそうだね。2走前は天皇賞8着と富士S4着だから、あんまり蓄積疲労もない馬だったよ。

;2着のシャドウディーヴァは、1800mの準OP勝ち馬でした。準OP勝ち馬は1600mが1頭登録してます。

;1600mの準OP勝ち馬は、13頭中6頭が3着以内だね。来た6頭は前走2番人気以内で激走でなく疲れの少なかったタイプ。このタイプだと、9頭中6頭が来ているよ。2走前は全馬3番人気以内で、条件戦だった馬は3着以内で、残り1頭はOP特別で10着だった。3走前は全馬1番人気で2着以内。ある程度人気に支持されてきた馬が安定感はある。あと勝った3頭は前走差していて、今回も差した馬だったよ。勝ったうちの2頭が道悪の年だったけど。

;3着のクリノガウディーは、さっきのマイルCS7着馬でした。

;この年は平均して速い流れだったのも、マイルCS組の休み明けに流れが向いたのもあったかもだね。





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