今井雅宏「重賞ステップ解析」東京新聞杯

根岸Sで3連複5,220円2点目的中!
今週は馬単9,880円1点目的中など、3年連続で3点以内的中を達成している東京新聞杯。今年の本命は果たして!?

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;重賞は一週開いて、根岸Sで3連複5220円2点目的中と、また得意の3連複2点以内的中でしたね。重賞は何週か連続で大きいのをガーッと当てた後はたまに一服することがあるので、2週連続で休まれたら困ると思いましたけど(笑)。で、その調子で今週は東京新聞杯ですよ。昨年3連複46倍を2点目、一昨年が馬連31倍2点目、3年前が馬単98倍を1点目と、いろいろな高配当を3年連続3点以内で当ててますから、楽しみにしてますよ~。

;そうやって言い過ぎると、みんな盛り上がって空振りすることもあるから、おとなしく謙虚にソーッとやらないと。穴は目立つと、どっかにいっちゃうから。

;そんなもんですかね(笑)。で、その前に先週の振り返りです。まずは52倍を2点目で当てた根岸Sですが、3番人気ユラノトと5番人気クインズサターンが同点でした。これは悩みました?

;そうだね。解説でも書いたように、ハイペースならクインズサターン、平均ペースならユラノトが来るのは間違いないだろう。だけど、ペースが読めない。先行馬はそんなに多くないけど、マテラスカイは抑えが効くようなタイプでもないから、後ろが少しでもつついたら、全体にペースアップしていく。でも、武豊だと後ろも遠慮するケースがあるから、誰もつつかないかもしれない。ただ、少しでも仕掛ければ掛かって暴走気味に前に行っちゃうタイプのダートS系が、何頭かいたからね。こればっかりはスタート切らないと、騎手本人も含めて誰も分からない。ペースさえ分かれば、どっちが来るかはほぼ分かるだけに、もどかしいけどね。

;僕はストレス薄れた短縮のサンライズノヴァは堅いかと思いましたが、対抗ではなかったですね?

;ステップは理想だけど、ここ数戦、タイトなレース続きだから、少し疲れが溜まってるリスクはあった。

;ワンポイントアドバイスでは、疲れがあるから増えすぎ注意でしたね。

;そうしたら、調教が少し緩い。調教はC評価だったでしょう?

;そういえば、調教がCなのはサンライズノヴァだけでした。

;前走が4キロ増で、冬場にあの調教だとひょっとしたらまた増えてくるかもしれない。それだけが怖くて3番手だった。

;結果、増えてきましたね。

;うん。理想馬体重とは逆ベクトルだよね。それで、クインズサターンは逆に絞れて、理想ベクトルだった。もう、こうなればペースがどうなろうが知ったこっちゃないよ。単勝13倍付くんだし、断然人気が逆ベクトルで、上位評価の中でも一番良い馬体重でもあるんだから、クインズサターンから徹底的に勝負で良い。クインズサターンから単複連に、ワイド、3連複。全部勝負で良いよ。重賞だから、オッズもほとんど変化しないんで、単複も思いっきり買う。

;かなり勝負してましたよね。

;結果、残念なことにペースは上がらなかったけど、絞れてて、走れる馬も他に少なかったからね。複勝3倍、3連複52倍、十分だったよ。

;それにしても外人二人は上手いですよね~。あっさり持ってきました。

;でも、今回の四位には満足しているよ。スタートからひかなかったから。「サンライズノヴァをマークして差そう」なんていう消極的な発想で、せっかく短縮で体力が余ってるのに、敢えて一端下げるのが一番怖かったんだよ。よく勇気を持って出してくれた。あれなら納得出来るよね。ペースが上がらなかったから、延長と同距離の競馬になったけど、そこは彼としては、どうにもならないことだからね。

;シルクロードSの方は、11番人気のエスティタートも3番手評価で、予想上位4頭中2頭で決まったので、だいたい走れる馬は読めてたと思いますが、肝心の「絞れた方が良い」のペイシャフェリシタが絞れませんでした。

;叩き2戦目で絞れなかったんで、集中しきれなかった。ただ大きく増えてきたわけでもないし、ここから買って良いと思うよ。対抗のアンヴァルが綺麗に絞れてきたから、ここから勝負しても良いけど。アンヴァルも10倍も単勝ついてたからね。僕は馬体重見て、アンヴァルからガッツリ買って、結局写真判定の4着で、3連複73倍を逃したけど・・・。勝ちに動いた分だから、仕方ない。大外枠なんで、3着馬みたいに矯めてれば、勝ち負けだったけど、大外枠で好位からだとロスが出る流れだったぶんだけだよね。とにかくこれはショックで、レースが終わってもしばらく動けなかったよ。

;上手く乗ればでしたもんね~。

;いや、アンヴァルは大外枠だから、好位を回ってああなっちゃうリスクは少なからずあったから本命にしなかったわけで、諦めはつく。問題は11番人気のエスティタートだ。1200m鮮度が高くて、ストレスが薄くて、挙げ句に混戦向きのC系の多頭数中枠。新聞を見た瞬間は、これしかないと思ったよ。その後戦績をチェックしたときは、「これが来ない理由なんて、何かあるのかな」っていう独り言を、興奮して思わず席を立って歩きながら呟いちゃったくらいだった。いくら僕でもほとんどないからね、そんなことは。で、調教見たら、「えっ!」て、もっとびっくりしたんだ。そのまさかの来ない理由が、そこにあったんだよ。中8週なのに2本しか追ってなくて、しかも当週は馬なりだ。こんな馬が重賞で来るのか?ってね。圧倒的に力が抜けた馬とか、いつもこんな調教の馬なら多少はあるけど、それまでの調教調べたら、間隔開けてこんな軽いのは始めてなんだよね。いつもはもっと追っている。そこで、余計なことに気付いちゃったんだよね。そういえば毎年、京都牝馬Sで好走してる馬だったって。ということは、このレースは最初から全くやる気のない、単なる叩き台じゃないか。それか何か言えないようなアクシデントがあったのか。どっちかの可能性が極めて高いぞって。

;それでレースのポイントで、叩き台かもってコメントだったんですね。ああいうのは始めて見ました。

;失態だったね。Mの基本から外れて、調教とか、次走のステップとか考えちゃったんだ。あんなに完璧な臨戦過程で単勝45倍の馬だったのに、3番手評価とか、あるわけないのにね。Mの法則に忠実でないと、酷い目に遭うっていう、典型的な結末だった。今でも、その信じられない判断に我ながら愕然として、なんだかぼーっとしてるよ。人気馬なら、別に調教で切ってもよいわけだけど。

;全然、食欲なさそうですもんね~。せめてアンヴァルが3着なら、前日予想も3連複的中で良かったんですけど。

;あの調教でも来るってのは、運動量とか、数字に出ないところで積んでたのかな。それともどっかで乗り込んでたのか・・・。最近は、その辺が調教だけでは読めないことがあるから怖いね。

;ところで、アンヴァルは前走先行して淀短距離Sを連対して、今回先行出来そうに無いっていう、データ分析的には来てないパターンだったんですが、それはどうだったんですか?

;シルクロードSが軽いレース質だから起きる現象で、今の重い馬場でハイペースなら、差しに回る位置取りショックなら逆に決まるよ。むしろ、当日の馬場を考えると、もう一段、位置を下げるべきだったとも言える。いつも話してるけどデータ分析の客観性を担保するために、データ分析してるときは何が出てくるか考えないようにしてるし、予想してるときは逆に自分がここでしたデータ分析を考えないようにして、少し角度を変えてもう一度分析している。そうじゃないと、データが「こうなったら良いな」っていう主観、つまりバイアスの掛かった目で分析されちゃうからね。データ分析は、非常に危うい、主観の入りやすい領域なんだよ。だから、偏見を徹底的に排除しないといけない。種牡馬辞典でもそうだけどね。あれもただいつも抱いてる、種牡馬のイメージで書くんだったら、一瞬で書けちゃうよ。一端全てクリアにして、最初からデータを徹底的に分析して再構築するから、異常に時間が掛かるんだ。




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