今井雅宏「重賞ステップ解析」高松宮記念

昨年は本命のインディチャンプが3着も堅い決着。今年こそは高配当を的中させて、2年前の悪夢を払拭することができるか!?

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;いよいよ今週は春GⅠ開幕で、高松宮記念ですよ。しかも残りの3重賞は昨年、全部当ててますね。4番人気のウインマリリンから的中の日経賞、毎日杯、荒れたマーチSと、ズバッと的中したので、今年も期待してます!

;高松宮記念以外は、みんな当ててたんだ。

;その高松宮記念も、一応本命が3着でワイドは当ててますよ(笑)。

;そういえば昨年は堅かったから、どうしようもなかったよね~。しかも外差し馬場で、インディチャンプが内を突いちゃったんだよ。

;一昨年は、15番人気の本命クリノガウディーが1着に激走したのに、入線後に失格という、衝撃的な出来事もありましたしね・・・。今年は2年分まとめて、また穴馬でリベンジしてくれるのを期待してます!その前に回顧ですが、先週は雨で難しいレースが多かったですね。日曜の勝負レースは、馬単2400円倍が1点目的中とかはありましたが。あれはWレースだったので、有り難かったです。準勝負レースのWレースだった阪神最終も1点目的中ですし、狙ったレースは精度高いですね。

;当日の馬体重が良かったからね。ただ、スピカSは本命が勝ったのは良かったけど、あれを見て、「メインは厳しくなったな」とは思ったよ。

;LINEでも、言ってましたね。「外差しは利かない馬場になっちゃったから、スプリングSは難しくなった」って。

;前週は外差しだったけど、雨から乾き始めの馬場で、完全に内と前の馬場になった。スピカSは、淀みなく流れて最後の1ハロンで失速するラップなのに、内枠の差しが勝って、2,3着も中団の人気馬だからね。外差しは、あの馬場だと余程ペースアップしないとないよ。でも、さすがルメールだったね。5レースの断然人気で外々回って、5着に凡走したんだ。それで、少し修正して8Rでは早めに動いたけど、それでも1番人気で2着。だからスピカSの1番人気ククナも、いつもより前目につけたけど、それでもやっぱり間に合わなかった。3レース続けて1番人気の外めの差しで間に合わなかったからね。どんなに強い馬がどのタイミングで仕掛けても、外差しはもう勝てないことがはっきり分かったんで、スプリングSでは、差し馬を2番手に行く位置取りショックを仕掛けたんだ。レースの順番も結構重要で、これが最初にスプリングSがあったのなら、ルメールはいつものように外を回らせながら折り合いをつける彼得意の騎乗スタイルを選んで、恐らくアライバルは5着くらいだった。外々を回った追い込みは、物理的にアウトだからね。武見て、「おいおい、これまでのレース見てるのか?」って、さすがにびっくりしたけど。

;最速上がりでしたが、出遅れて大外ぶん回しは、どう考えても無理筋な馬場でしたね~。

;外追い込みはアウトだから、一か八か、出遅れたら中盤でもう一気に捲っていくか、最内に固執する以外は、あの馬場では選択肢ないんだけどね。捲りが嫌いな騎手だから、あの手の馬場で出遅れたら、基本諦めるしかない。デムーロなら、出遅れてもいつものことだから懲りずに、喜んで捲るんだけど。問題はフラワーCだったよ。日曜の馬場なら内を突く馬か前に行く馬以外は無理だけど、完全に乾いたら今度は逆に外差しになる可能性が高い。そうなると1と2はちょっと怖いから、内伸びなら内を突くだろうし、外差しなら外にも出せる枠で、鮮度の高いシンティレーションにしたのもあったけど。

;結局、内伸びて、外回ったぶん、3着でしたよね。

;予報と違って、またもう一回雨が夜中に降ったんだ。だからまた乾き初めの日曜の馬場に逆戻りになったんだよ。まぁ前残りに賭けて2番の逃げ馬にしたら、出遅れてその瞬間に終わりだから、複勝が帰ってきただけでも良かったのかもだけど。あの馬場だと、キングカメハメハの内枠は強いよね。ただ、三浦の前に行く位置取りショックが読めなかった。内枠で揉まれたらアウトの馬だけど、パワーは十分なエピファネイアだから。

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;あの位置取りショックは、やっぱり嵌まりますね。阪神大賞典は昨年に続いて、ディープボンド本命でした。あからさまな断然人気を重賞で本命は、久しぶりでしたよね?

;昨年は10倍も単勝ついて美味しかったけど、今年はやっても仕方ないレースだったよね。重賞だから一応予想はしたけど、延長の非根幹距離はベストなんで、さすがにちょっと逆らえなかったよ。

;では、高松宮記念のデータ分析にいきましょう。昨年は、香港スプリント勝ちだった2番人気ダノンスマッシュが勝ちました。

;香港スプリント好走馬は、この馬しか出走例がないから、データ的にはなんとも判断は出来ない。ちなみに同馬は、2走前スプリンターズSで3番人気2着だったよ。

;では2着ですが、阪急杯1着後の1番人気レシステンシアが来ました。

;阪急杯連対馬は、22頭中9頭が3着以内だよ。来た9頭中8頭が前走3番人気以内。このタイプだと、12頭中8頭が来ている。やっぱり激走でなく、疲れの少ない馬は、短縮でもあり安定感があるね。このタイプで来なかった4頭中3頭が、今回3角4番手以内。残り1頭は18番手。極端な作戦をとると展開次第という面はあるから。ただ、今回先行して来た馬も一杯いるから、悪くはないよ。前走3角7番手以降だと3頭中2頭が消えている。どちらかというと追い込んでいた馬の方が、短縮で忙しく感じるリスクが高い。唯一来た馬も、1番人気で3着だったし。来なかった4頭の2走前は、マイル重賞連対2頭と、シルクロードS4着と阪神C3着。2走前にマイル重賞で連対していたのは来なかった2頭だけで、蓄積疲労には気を付けたい。あと2走前が国内の1200m重賞だったのも来なかった1頭だけで、トップクラスカテゴリーストレスも少し気を付けたいね。
 前走4番人気以降だと、10頭中1頭が3着以内。唯一来た馬は、前走4番人気で2着だから、特別激走というほどでもなかった。それに2走前もGⅡだけど1番人気7着で、3走前も1番人気13着だからね。しかも2レースとも1400m以上だったんで、少なくとも1200m重賞のトップクラスカテゴリーストレスは、全くなかったよ。

;3着には、阪急杯4着後の3番人気インディチャンプが来ました。

;阪急杯3~5着馬は、18頭中4頭が3着以内だよ。他に4着馬が3頭。来た3頭は前走3番人気以内で人気に応えられず、疲れの少ない馬だった。ただあわやの4着好走馬は、3頭とも人気薄だったし、前走3番人気以内でも来なかった馬が7頭もいるから、絶対的というほどの要素でもないかな。前走は、3角5~12番手で、うち3頭が9番手以降。どちらかというと差し届かなかった、差し馬の距離短縮ショック療法がベターかもだね。2走前は、1400m以上の重賞で3着以内だったから、前走は心身疲労の影響も出ての凡走だった。あと来た4頭は、2,3走前が共に1200m以外。4着に来た馬には1200mもいるけど海外だった。1200mのトップクラスJRAカテゴリーストレスにも、少し気を付けたい。



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