今井雅宏「重賞ステップ解析」AJCC

土曜中山で単勝115倍の本命が1着で、馬単12万馬券もスバリ3点目的中!
先週のステップ解析で紹介した日経新春杯も3連複ズバリ1点目的中と絶好調!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;いや~、凄い万馬券、当たっちゃいましたっ!

;いきなりビッグなお年玉になって良かったね~。

;重賞も2レース的中と相変わらずの好調でしたが、やっぱりまずは初春Sの話ですね。単勝115倍の本命が勝って、馬単12万馬券もズバッと3点目での的中でした~!

;タイム差なしの3着争いも熱かったよ。対抗の7番人気がもうちょい頑張ってれば、3連複が2点目的中になって3連単の191万馬券も当たったんだけど、また外人に余計なことされたから。

;それはまた今度に取っておきましょう(笑)。単勝万馬券のモアニケアラ本命は直ぐでした?

;これはほぼ見た瞬間だね。大穴ってのは、だいたい直ぐ分かるやつじゃないと、なかなか当たらないよ。

;また、この馬はどうして?

;牝馬のマンハッタンカフェ産駒で、母父がメジロマックイーン。C要素もそこそこあるから、ストレスのないときのハイペースで適度にばらけた差し競馬なら向く。それでハンデ戦だから、特に悩まなかった。もっと細かいM的な話をすると、たぶん、この馬は7歳で今回と同じ条件を2回使って好走しなかったんで、余計に人気を落としていたと思うんだよね。

;ですね。4,5歳馬とか、条件替わりなら分かりますが、突如7歳牝馬が変わるというのも・・・。

;7歳でもこの馬は、ついこの間まで中距離を走っていたんだよ。つまり1200m鮮度が高い、カテゴリーストレスの薄い馬だったんだ。

;そうだったんですか。

;だから1200mに関しては中長期ストレス面では4歳馬みたいなものと思えば良い。準OPもこれが4戦目だしね。それでここ2戦が前残り競馬になって凡走して短期ストレスもない。つまり短中長期、全てがほぼノーストレス。で、今回はハイペース必至でここ2戦と違って差しが決まる確率も高くなる上にハンデ戦なんだから、追い込める馬場にさえなれば、普通に考えて上位に来るだろう。あとは横山典がちょっとやる気モードになってさえくれればだね。ここが彼の場合、最大の読めない部分なわけだけど(笑)。だけど、重賞でもないときに単勝万馬券の馬とか、単勝を一杯買っては駄目だよ。オッズが簡単に下がっちゃうからね。単勝の代わりに、比重を変えた馬単総流しでいかないと。

;単勝を抑えて買ってくれてなかったら、実際オッズが落ちちゃってたでしょう(笑)。

;それと、100倍近辺の馬を本命にするときは、良い線行くことが結構多いんだよ。むしろそれなりに強い根拠がないと、なかなかそこまで人気ない馬って、本命にしにくいからね。秋の重賞で言えば、ローズSのラテュロスとか。

;あれも単勝88倍の超人気薄で本命にして激走しましたね。

;朝日杯FSで本命にして激走したクリノガウディーも、単勝77倍だったし。さすがにそのレベルで人気ない馬を本命にすることは少ないから、まずまずの確率でしょう?

;なるほど~、100倍前後を本命にしてきたときは、これからもっと注意しますよ。

;だけど、くれぐれも、重賞でないときはオッズが変わらないように単複以外だよ。単複は票数が少ないのと、馬連とかを流して買う人は適当に単勝オッズの売れてる順に相手を買ったりするからね。他のオッズもつられて下がっちゃうから。

;ええ、もちろん分かってますよ。で、続いて重賞の回顧です。日経新春杯は予想上位3頭が3着以内独占で3連複2640円が1点目、馬連も2点目的中でした。昨年の3連複9240円も4点目か何かの的中でしたから、連続的中になりますね。5番人気のルックトゥワイスが本命でしたが、これも直ぐですか?僕と本命が被ったので、自信にはなりましたが。

;そういえばS君はこれで今年の重賞、連勝じゃないの?好調だね~(笑)。僕は直前まで3番人気のシュペルミエールだったけど。

;では、どうしてですか?

;これは一日中、ずっと悩んでたよ。ルックトゥワイスは間隔詰めて反動が出るリスク、シュペルミエールは故障休養明け後に遠征で長距離2戦走ったから、そろそろ脚元にガタが来るケース。困ったことに、この2つが、ほとんど全く同じ確率なんだ。そして2頭とも、肉体的な反動さえ出なければ鮮度が高いC系でメンバー的に激戦模様だから、間違いなく勝ち負け出来る。で、調教内容からは、シュペルミエールの方が安全というジャッジだった。でも、コメント読んでると、どうも中間、やっぱり疲れが出たらしいんだよね。思った通りの談話が出て嫌な予感が当たっちゃったから、さすがにビビった。これでまた降り出し、イーブンになっちゃったよ。

;で、どうなりました?

;もうこうなると単純な理由になってくる。ルックトゥワイスの方が出遅れる確率が若干、高いから。いくらステップが良くても、出遅れて間に合う保証はどこにもないんで。それと枠も恐らく内枠が、断然人気が内に入ってるし、例年の傾向からも有利なはずなんで、内枠のシュペルミエールにした。

;でも、最後にチェンジしたんですよね?

;うん。最後はもっと技術的なことになるよ。2頭とも、ここのところスローなんだよね。ルックトゥワイスの場合は、重賞を走っていることと、2000mをそう遠くない過去に走っていることで相殺出来るんだけど、シュペルミエールはスローの長距離続きで、タフな展開になったとき、最後の一押しで若干だけど影響するリスクがあった。でも、2走前が長期休養明けだから鮮度が高いんで、ほんと僅かなレベルでだけどね。結果、その差で3着だったわけだよ。もし、もっとペースダウンすれば、その影響は出にくいんで、シュペルミエールの方が1着か2着だったろう。ほんの僅かな、臨戦ステップとペースの差で3着だったことになる。逆にルックトゥワイスは当日太かったぶん、切れが要求されないハイペースになって助けられた。

;なるほど、そういうことで、ルックトゥワイスを本命だったんですね。

;対抗は当てにいくならM的に条件が揃いすぎてて崩れる理由が少ない1番人気でも良かったけど、まぁ1番人気と同点の69点に本命をどっちか悩んだシュペルミエールにして、同点でこっちが人気がないんで対抗という形を取ったよ。

;それで69点以上が3頭の予想構成だったんですね?

;そういうことだね。

;2キロ増はどうでしたか?

;もちろん、良くないよ。それでも輸送がない関西圏で2キロならぎりぎり許容範囲かな。ただ、単勝は買いにくくなった。対抗のシュペルミエールも1番人気と同点での対抗だからこっちで勝負ってほどでもないし、1番人気の単勝も買えば完璧だけど、配当的に単勝爆弾はちょっと意味ないから。単勝は少し控えて、複勝はシュペルミエール多めが良いんじゃないかな、こういうときは。馬連は両方から買ったけど。まぁどっちから買っても、3連複で儲かるから良いわけだけど、何れにせよ、ちょっと予定より1点目で当たった割には、このレースは稼げなかった。馬体重的に盛り上がったのは京成杯の方だったよ。

;京成杯は、当日ラストドラフトの方が同点のダノンラスターより人気が落ちたんで、買い目ルール上、3点目での馬連的中になりました。例によって、重賞での堅い予想を今井さんが珍しくしてきたんで、安心して買えましたね。

;ランフォの6キロ増は少し気になるけど、懸念された極端な増加ではないから、間隔開いた3歳なら許容範囲というところだった。それより1番人気のシークレットランだよね。前走14キロ増えた後に、休み明けでもなく前走細かったわけでもないのに、突如12キロ増えたら、さすがにこれはもうアウトだよ。しかも理想馬体重と逆ベクトルだからね。Mの馬体重理論以前に、常識としていくら何でも危ないだろう。

;僕にも分かりました(笑)。

;勝って楽をさせたか、正月の調整ミスということだね。馬体重の面白さの1つは、もうほとんどアウトだろうという馬体重で出てきても、オッズにほとんど影響しない点だ。むしろ、この馬体重でも、前日より当日の方が人気になったくらいだから。もちろん、馬体重ほど実際は太くなくて来ることもあるけど、この馬は単勝3倍台前半の1番人気だからね。そんなラッキーに賭けてみても、しょうがない。絶対来ないわけではないけど、確率が事前より3分の1以下になったことは確かだから、本命の馬や人気薄ならまだしも、このケースは馬連は買っても元返しで良いよ。そうすれば、他の組み合わせでかなり勝負出来るから。3連複の場合はおかしい馬体でも勝ちきれなくても2,3着ならあるんで相手として押さえても良いけど、勝ち切るっていうのは、この馬体重では難しい。

;それにしても重賞、ずっと好調ですね。

;そうだね。でも、もっと当てないと納得出来ないよ。このレースもスローでルメールに勝たれてるしね。頭数が揃わなかったりして、単調な流れという競馬が続いているから、いまいち気分は晴れない。緩い流れ用の予想をしたから当たったけど。12万馬券当てた初春Sだって、ルメールとマーフィーが乗ってなければ、3連単190万馬券も当たってかもなわけだしね~。トップクラスの外人は、ステップの問題を抑える騎乗が上手いのがM的に厄介だ。身体的な部分で馬の心身ストレスというのを理解してるからね。そこは競走馬文化の違い、深さの違いだから、どうしようもないわけだけど。

;でもさすがに、日経新春杯はスローでなく、ハイペースに設定しましたね?

;あれだけ先行馬が揃ってスローじゃぁ、いくら何でもだから。結果を見ても、やっぱりハイペース激戦の方が特に3連複は1点目で当てやすいということだったね。スローだと、各馬の位置取りが騎手の思うがままになっちゃうから、展開を読めないんで、絞りきれない。結局は1番人気のデムーロに上手く乗られて、単勝持って行かれちゃったけど。

;日本人がもっと積極的に乗ってくれないと、つまらないですよね。

;スローにしたら、巧拙の差が出ちゃうから余計に不利なのにね。そもそも重賞を増やしすぎて、少頭数が増えたのも原因だよ。2,3歳戦は特に。

;でも、2,3歳重賞はずっと調子良いですから、これで良いんじゃないですか。

;ペースが上がれば、もっと読みやすくなるよ。フェアリーSは読めなかったけど。

;こっちは4年連続本命連対を狙いましたが、ズレちゃいましたね。

;前週と違って、差し馬は内の競馬になっちゃったんだ。1番人気が中枠で先週の競馬の延長なら、例年のフェアリーS同様、内の差し馬はよほどのC系ないしS系でないと消耗して潰される馬場になっているという読みだったけど、予報と違って突然雨が降ったからね。あれで馬群がばらけて、外枠の差し馬が外回ったらアウトの馬場になって、荒れてばらけた内を回ってこられる内の差し馬の競馬になった。かといって、内に閉じ込められると消耗するレベルの雨でもなかったから、余計にね。

;まさにいつも解説している、内枠のハービンジャー馬場ってやつですかね。

;外枠でも前に行く馬なら悪くはないけど。あの雨は確か降水確率ゼロだっただけに、想像すら出来なかった。主催者側もだろうけどね。

;で、いよいよ今週は3競馬場開催に戻って、選択も楽になりますから、この勢いで、また大きいの当てて下さい。それとずっと好調な重賞も期待してますよ。

;2競馬場開催で、変則月曜はつらかったからね~。選択するレースが少ない上に、各馬の調整が難しくてどんな状態で出てくるかも分からないから。月曜なんて、京成杯以外、全馬馬体重的に指定と逆ベクトルだったでしょう?あれで2レース来たのは奇跡的だった。ああいう馬体重の時は、京成杯でガツンと勝負で良いよ。あれは本命が許容範囲に加えて、対抗がかなり怪しくなったわけだから。あのレースくらいしか勝負出来なかったしね。

;日曜の準勝負の方は、唯一の6.5点レースで馬単65倍を当てましたが、あれは中10週で6キロ増と、ピッタリな馬体重でしたよね。

;点数とオッズと馬場と馬体重で、比重を変えれば完璧になるよ。


;では、今週はAJCCにしましょうか。昨年は苦手な1,2番人気で決まったのに、1点目で当てました(笑)。京成杯と同じで滅多にない重賞でのガチガチ予想をしてきたときは、本当にだいたい堅く決まりますよね。勝ったのは準OP1着後の、2番人気ダンビュライトで、本命でした。ただ今年は準OP組の登録はないので、2着です。2着には菊花賞6着後の1番人気ミッキースワローが来ました。菊花賞連対馬の登録はないですが、菊花賞組はどうなってます?

;菊花賞組は6頭中3頭が来ているよ。昨年もそうだけど、特に今回3角8番手以内と逆ショッカーになった馬は、3頭中2頭が来ている。それに付随して、前走3角5番手以降だった馬は、4頭中3頭が来ている。本来は前に行けるけど、距離を意識して前走は控えた馬が解き放たれて積極的に乗る、基本的な逆ショッカーの形だね。これに当て嵌まって1番人気で消えた馬もいるけど、その馬は前3走とも2200m以上で9番手以降だったのに、いきなり3番手に行っちゃったから、ちょっと前半の負荷としてはきつかったのはある。しかも、その年は差し競馬になったから。あと稍重の年は前走5番手と比較的前目で競馬した馬が来たから、馬場レベルが重ければ、短縮の先行馬も体力的優位性を活かしやすいかな。

;3着のマイネルミラノは、中山金杯11着後の8番人気でした。ただ中山金杯組はいないので、前年にいきましょう。




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