倉本匠馬「キケンなアノコ」中山牝馬S

中山牝馬ステークス・競馬予想GP特別コラム


今週は日曜日のG2レースである金鯱賞とフィリーズレビューを含めて全部で4つの重賞が組まれています。
競馬予想GP限定記事として、今週は以下の二つのコラムを特別に公開します。
先週はオーシャンSで◎キングハート(10番人気)から単勝3130円を中心に高配当ゲットしましたが、2018年調子の良い重賞で競馬予想GPを盛り上げていきたいと思います。


3月8日(木)公開予定
①中山牝馬ステークス・あの馬は危険だ!危険な人気馬を徹底解説


3月9日(金)公開予定
②今年は豪華メンバー・金鯱賞のVポジションとは?展開や馬場など枠順確定後の倉本の見解とは?


の2本立てとします。
今回の記事では①について徹底的に取り上げていきます。ぜひ、明日の枠順確定後の予想のお供として使って頂ければと思います。

中山牝馬Sの人気馬

まず、危険な人気馬をピックアップする以上、とりあえず人気馬を紹介しておきましょう。今回人気が予想されるのは以下の4頭。

フロンテアクイーン(北村宏騎手) 斤量54キロ
マキシマムドパリ(藤岡佑騎手) 斤量56キロ
ト―センビクトリー(田辺騎手) 斤量56キロ
カワキタエンカ(池添騎手) 斤量53キロ


となります。

まずフロンテアクイーンは前走のターコイズSが2着。福島牝馬Sでも2着に好走しているようにG3路線では安定勢力と言えるでしょう。さらに前走ですら斤量54キロと恵まれた条件でしたが、今回も全く同条件。距離延長に全く問題ないことを考えれば引き続きチャンスと言えます。

次に、マキシマムドパリは近3走、G1や牡馬の混じった重賞でも掲示板に絡んでいるように、どのような脚質、展開でも脚を使えるタイプ。愛知杯でもある程度の重馬場に対応しているように、雨が残った馬場も問題なし。この馬もG3路線では安定株と言えます。

そして、トーセンビクトリーは前走メンバーが揃ったAJCCで展開不向きの中で5着に好走。昨年の同レースでもマジックタイムに競り勝っているように相性抜群の中山ならば楽しみな逸材です。

最後にカワキタエンカは、前走こそOP特別で早い流れを演出し大敗しましたが、ローズSと秋華賞でレベルの高い4歳牝馬路線で好走。雨にも対応できる面があり、マイペースにさえ持ち込めば簡単には止まらない競馬が魅力的です。

さてここまで4頭についてザッと取り上げましたが、正直言ってこのレースは特に難しくはありません。何度も牝馬限定戦で戦っている上に、ハンデ戦と言っても既に何度も斤量差がある中でレースをこなしているメンツ。展開と馬場、距離の融通性、左回り右回りさえしっかりと押さえておけば、確実に的中することが出来るレースです。

キケンな人気馬とは

中山牝馬S・危険な人気馬
危トーセンビクトリー


中山牝馬S・好走可能性の高い馬
○エテルナミノル・△カワキタエンカ・△ゲッカコウ・△シャルール・○フロンテアクイーン・△マキシマムドパリ・△レイホーロマンス・☆ワンブレスアウェイ・☆バンゴール


まず、今回のレースは先ほども軽く触れたように、ノットフォーマルとカワキタエンカの2頭の逃げ馬が揃いましたが、特にどちらも先手にこだわるようなタイプではない上に中山1800mのコース形態を考えるとスローペース濃厚です。さらに、今の内がやや荒れた馬場状態を考えれば、雨の影響を受けてさらに内側の馬にとっては厳しい競馬となるでしょう。したがって、好位外目から直線で抜け出すイメージを持つ馬を買うべきと言えます。

では、なぜト―センビクトリーが危険な人気馬なのか。
確かに自在性があり、どのポジションからも競馬が出来る強みのある馬です。しかし、昨年は斤量と展開に恵まれ、今年は斤量56キロ。前走はゲート直後に抑える形で溜めて好走しただけに、同じ田辺騎手が継続騎乗する以上は確実に中団~更に後ろからの競馬となるでしょう。エリザベス女王杯や府中牝馬Sに走りを見てもどう考えても力が足りないのは明白。展開は向かない、斤量は重い、力は足りないでは正直って打つ手がありません。特に内枠だと馬券外、外枠でも良くて掲示板もしくは入着レベルとなりそうでバッサリ切っても問題ないでしょう。

逆に好走する可能性が高いのはピックアップした10頭の中で○がついた馬と△がついた馬達。☆がついた馬は力こそ十分に足りますが、距離が1800mだと長いので絶対に軸馬にはしてはいけない、展開、馬場向けば3着ならあり得る馬です。
やはり、前走斤量54キロでも内容のあったエテルナミノルとフロンテアクイーンが中心で、この2頭は先ほど挙げた好位からの競馬も可能なタイプなのでVポジションに収まる可能性が高く、大きく崩れるとは考えにくいでしょう。現時点においては、外枠を引いた方を本命にする予定です。

以上、中山牝馬の危険な人気馬と好走の可能性が高い馬をピックアップしました。余程不良馬場にならない限りは上記の馬での決着となりそうで、後は枠順などを見た上で最終調整をする程度で問題ないと見ています。ただ、人気は意外と割れそうなので2.3着に穴馬絡めて先週同様に高配当が期待できる予想となりそうです。ぜひ、金鯱賞やフィリーズレビューを含めて、当日の最終決断を楽しみにして頂ければと思います。