倉本匠馬「Vポジション」金鯱賞

金鯱賞・Vポジション


さて、前回の中山牝馬ステークスのコラムに続いて、今回は予告していた通り以下のコラムを題材として今週の重賞を見ていきましょう。
テーマ
②今年は豪華メンバー・金鯱賞のVポジションとは?展開や馬場など枠順確定後の倉本の見解とは?

通常であれば、以前のように全頭の並びを紹介しその上で展開を解説するのがベストと言えます。しかし、今回は古馬中距離路線におけるレースに加えて少頭数でのレースを考えると、あまり意味がありません。ましてや逃げ馬不在でスローペース確実。直線でどの程度脚を使えるのか。それがポイントになるでしょう。

したがって、今回でのレースではVポジション該当馬はほぼ全頭と言えます。こういったケースでは、展開云々よりも【当日の馬場適性】・【騎手のコース取り】など他のファクターが大きく予想に占める割合が高くなります。徐々に乾いていく段階で、どの馬場が伸びるのか。前が止まらないのか。差しが効くのか。その辺りに注目して自ら買うべきVポジションを取捨選択し導き出して頂ければと思います。

これで終了。というのも寂しいので軽く有力馬についてと穴馬を1頭取り上げておきましょう。

~有力馬解説~
① サトノダイヤモンド(ルメール騎手)
斤量:57キロ 評価:D

【一言評価】
正直言って、重馬場が大きなマイナスポイントです。ただし、この時期の中京の馬場は比較的時計が早いので、日曜日の夕方にはある程度乾いている可能性もあります。重のままならば斤量57キロで消える可能性もあり。といったところです。

② スワ―ヴリチャード(Mデムーロ騎手)
斤量:57キロ 評価:C

【一言評価】
こちらも理想はサトノダイヤモンド同様に良馬場。ただし、左回りに替わって少頭数ならば休み明け斤量57キロでも勝ち負けになりそうです。ただし、やはりこの馬場だと抜けた印象はないので対抗評価辺りが妥当でしょうか

~穴馬紹介~
③ メートルダール(福永騎手)
斤量:56キロ 評価:B

【一言評価】
穴馬というほどでもないですが、今回の狙い目の1頭。前走は斤量55キロに恵まれたにせよ一定評価できる走りでした。再度同じ条件なら楽しみです。もちろん本命候補の1頭でしょう。

とにかく今週の金鯱賞は馬場適性と当日の馬場の伸び具合。これでほぼ9割決まると言っても過言ではありません。ぜひ、読者の皆さんは倉本の予想を手に取った上で注目して頂ければと思います。

また、昨日のコラムで取り上げた中山牝馬Sは本命候補だった2頭がまさかの内枠に入りました。その為、別の穴馬から果敢に勝負しています。フィリーズレビュー、上記で取り上げた金鯱賞も取り上げなかった穴馬から攻めています。ぜひ、そちらの方もよろしくお願いします!