奥田隆一郎×御池善太郎による対談式コラム「菊花賞」

「直結式馬券術」奥田隆一郎と「勝負ジョッキー」御池善太郎。
御池がデビューする前から交流のあった二人がそれぞれの観点から今週行われる重賞を解説します!

【奥田隆一郎の重賞の見解:菊花賞編】

編集者(以下、編) 昨年の菊花賞は阪神開催ですが「1着○アスクビクターモア(2人気)→2着▲ボルドグフーシュ(7人気)→3着◎ジャスティンパレス(4人気)」の印上位3頭で、3連単3万馬券を本線的中でした。得意なレースと思いますので、よろしくお願いします。

奥田隆一郎(以下、奥) 京都でも阪神でも芝3000mというのはレースの施行自体が少なく、菊花賞は同コース出走馬がいない状況で行われる。そういう意味では、直結コース(求められる適性が似ている別コース)の内容から、出走馬の適性を見極めることができる直結理論にとって攻略しやすいレースといえる。適性が高いのに人気薄という馬を知ることができるからね。
 
編 たしかに、そうですね。それでは、さっそく菊花賞の攻略をお願いします。今年の菊花賞は京都芝3000mで行われます。

奥 京都芝3000mは、スタートが向正面の3角手前にあって3~4角の外回りコースを2回通って、最後の直線は平坦というコース形態になる。穴馬を探す場合、春の実績馬では距離の近いダービーよりも、直結する割合が高い中山芝2000mで行われた皐月賞の好走馬を優先したい。近2年は阪神開催なので3年前の菊花賞を見ると、5人気3着のサトノフラッグは皐月賞5着・ダービー11着の実績。さらに17年菊花賞を10人気2着のクリンチャーも皐月賞4着・ダービー13着で皐月賞の着順が良かった。

編 なるほど、それは面白い視点ですね。その他では、春にダービーと皐月賞で大敗した馬や出走しなかった馬は、どこに注目したら良いですか?

奥 秋に直結コースの神戸新聞杯を好走した馬が激走しやすいね。神戸新聞杯を馬券圏内の好走馬に注目する。

編 わかりました。それでは、1頭目の推奨馬を教えてください。

奥 ファントムシーフを推奨する。

編 ファントムシーフは、さきほど教えてもらった推奨理由「皐月賞の方がダービーよりも着順が良かった馬」に該当します。

奥 そうそう。ファントムシーフは重賞の共同通信杯を制した後、直結コース中山芝2000mの皐月賞を3着に好走した。ダービーは8着だけど、皐月賞の好走を高く評価する。

編 もうひとつの推奨理由にも該当しますね。

奥 もちろん、秋緒戦で直結コース阪神芝2400mの神戸新聞杯を3着に好走したことも高く評価する。休み明けの前哨戦を叩いての上積みを見込め、コース適性の高さを活かして好勝負を期待したいね。

編 了解しました。次に2頭目の推奨馬は?

奥 ショウナンバシットを推奨する。

編 ショウナンバシットは人気がなさそうで、穴馬として楽しみです!

奥 ショウナンバシットも皐月賞5着→ダービー16着で「皐月賞の方がダービーよりも着順が良かった馬」。皐月賞は大外を回った差し・追込馬が1・3・4着だが、ショウナンバシットは早めに動くマクリで掲示板に載る好走を見せており、4角で好位にいた中ではタスティエーラの次に着順が良かった。

編 タスティエーラはダービー馬ですから、その次に評価できるというのは良いですね。

奥 今回は先行馬に有利なコースが舞台となるから、人気薄での大駆けを警戒するよ。

編 わかりました。予想の最終結論は、日曜分の「直結式 重賞予想」で公開されます。「直結式 重賞予想」では、予想の印、推奨買い目(3連複、3連単)、推奨馬の見解が提供されます。是非、ご覧ください。

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【御池善太郎の穴騎手!菊花賞編】

編集者(以下、編) 10月の2週間を終えて、競馬予想GPの三冠王ランキングは現在1位です。先週に続いて、予想家ランキング暫定1位をキープしましたね。さらに、10月は回収率1位になります。

御池善太郎(以下、善) ありがとうございます。先週はG1の秋華賞を的中させたのは良かったのですが、配当が安すぎましたね。

編 秋華賞に関しては、注目度の高いG1レースを的中させたこと自体は良かったと思っています。的中レースを増やしていけば、配当は後から付いてくるでしょうから。

善 そうですね。引き続き高配当を目指して、予想を頑張っていきます。

編 よろしくお願いします。今週はG1の菊花賞が行われます。さっそく注目騎手を教えてください。

善 菊花賞に騎乗する騎手の中で騎手ランクが最高評価のSランクになる騎手は2人だけなので、このコラムは該当する2騎手を推奨します。

編 まず、1人目の推奨騎手は?

善 川田将雅騎手を推奨します。

編 川田将雅騎手はサトノグランツに騎乗します。

善 サトノグランツは川田騎手を鞍上に、未勝利、京都新聞杯、神戸新聞杯の3勝を挙げました。特に重賞を2勝したことを高く評価できて、好相性のコンビといえます。

編 菊花賞と同じ京都で重賞を勝利したことが良さそうですね。

善 そうですね。京都長距離に重賞実績があることや、神戸新聞杯の勝利で夏を越しての成長が見られることは高く評価できます。今回、相性の良い川田騎手の継続騎乗となり、好勝負を期待します。

編 了解です。次に2人目の推奨騎手は?

善 C.ルメール騎手を推奨します。

編 ルメール騎手はドゥレッツァに騎乗します。

善 ドゥレッツァは、未勝利から日本海Sまで4連勝、その中でルメール騎手を鞍上に2勝を挙げています。春のクラシックに出走していない夏の上り馬の中では、高く評価ができる1頭です。

編 たしかに、連勝中で底を見せていないという魅力がありますね。

善 日本海Sは芝2200mの長距離で、古馬を相手に3勝クラスを勝ちました。そこから2ヶ月でさらなる成長を見込めるため、菊花賞での大駆けに期待したいです。

編 わかりました。この重賞の予想の結論は、日曜分の「重賞予想1レース」で公開されます。「重賞予想1レース」では、予想の印、推奨買い目(馬単、3連複、3連単)、推奨馬の見解が提供されます。是非、ご覧ください。

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