瀬戸駿 特別コラム「NHKマイルC」
こんにちは、瀬戸です。
今回、久しぶりにコラムを書かせてもらいました。
今週施行される第25回NHKマイルカップの予想ポイントと有力馬について参考になれば幸いです。
個人的に相性の良いレースで、13年には◎マイネルホウオウから3連単100万馬券も的中しています。
『トレンドは近走上がり上位馬』
先週の東京芝コースは水準より1秒以上速い時計の出る高速馬場。
上がり32秒台で勝利した馬が2頭いるように高速上がりを要求される。
今週も良馬場なら高速決着が濃厚。
位置取り云々より速い上がりを使えることが重要だ。
東京芝1600mというと全体的に淀みのない流れになりやすく、ためて鋭く斬れるタイプより
スピード持続性に優れたタイプに向くイメージだろう。
当レースもダイワメジャーやクロフネといったスピード持続性に優れた産駒が数々激走していた。
しかし、近年はディープインパクト、ハーツクライなど芝中距離の主流血統の好走が多く、
以前より「より鋭い斬れ味」を求められるようになってきている。
直近5年のNHKマイルCも、4番人気以下で馬券になった8頭中6頭が4角9番手以下の差し馬。
うち5頭が上がり3位内と、この点からも高速上がりの重要性がわかる。
そして6頭すべてが二桁馬番だったというのも覚えておきたい。
今年もそれなりに先行馬がそろっており、極端にペースが緩むことはなさそう。
例年通り近走上がり上位馬で、かつ外枠を引いた馬が狙い目。
そこまでドンピシャの馬がいない場合は傾向に近い馬を買いたい。
・推定上位人気馬短評
★レシステンシア
父ダイワメジャー
同距離ローテ
前走の桜花賞はタフ馬場に加えて1000m通過58秒0とかなりキツい流れで、
敗れはしたが改めて能力の高さを示す内容。
上がり、持続力ともにメンバー上位。
昨年の勝ち馬アドマイヤマーズ(ダイワメジャー産駒)と違い33秒台の上がり実績がないため、
上がり勝負になると差し込まれる可能性がある。
自分のリズムで運ぶという条件付きだが、上手く前傾ラップに持ち込めれば好走が期待できる。
あとはイレ込みやすい気性なので初の関東遠征がどう出るか。
★タイセイビジョン
父タートルボウル
同距離ローテ
マイル戦では上がり35秒以上で2着1着とタフな流れで結果を出している馬。
Hラップ経験は大きな強みで、ここも淀みのない流れになれば好走が期待できる。
一方で良馬場の東京マイルで33秒台の上がりを要求された場合に不安を残す。
前走も内伸び馬場で最内強襲なのでさほど評価できず、休み明けを叩かれた上積みで
どこまでパフォーマンス上昇が見込めるか。
この馬はどちらかといえばロスなく運べる内枠の方が合いそう。
★サトノインプレッサ
父ディープインパクト
短縮ローテ
3連勝はすべて重馬場なので評価が分かれる一頭。
スローペース経験しかなく、そのうえ上がりもさほど速くない。
2走前に極悪馬場で上がり34秒9なら良馬場で斬れる計算も立つが、
少頭数のケツから出した数字で確実性に乏しい。
良馬場でもあの程度の上がりなら見せ場くらいだろう。
一方で父は高速馬場に強いディープインパクト。
母サプレザはマイルCSに3度来日して3・4・3着とスピード馬場に対応する裏付けはある。
1800mからの距離短縮ローテも当レースでは強調材料。
東京マイルで大幅にパフォーマンス上昇する可能性は秘めている。
★ルフトシュトローム
父キンシャサノキセキ
同距離ローテ
3連勝はいずれも馬場差を考慮すれば上がりはほぼ34秒台。
新馬戦から中山マイルを使われているが、一戦ごとに道中のペースが速くなっても
上がりが落ちないのは能力が高い証。
東京マイルなら33秒台の脚も問題なく使えるはず。
今回も乗り替わりだがD・レーンなら文句なし。
あとは2走続けて出遅れているのでスタートが課題。
推定上位人気馬は上がり、持続力ともに抜けたレベルではないので1-3番人気だけで決着する可能性は低い。
上位人気馬から入って薄めを狙うか、人気薄から狙うかは枠順や天候などを加味して考えたい。
予想は通常レース前日の夜以降にご覧いただけます。