さつまの重賞ステップ「桜花賞」

桜花賞では馬場と脚質が重要




皆さんこんちゃ!

さつまです!





今週はいよいよ3歳世代のクラシック初戦となる桜花賞が日曜日に発走を迎えますね!

自分は2歳重賞も好きな方ですが、やはり昨年とはまた違った構図も伺える3歳世代のGI、GIまでに踏んでいるステップレースの最終的な着地(結果)を決める春の桜花賞、皐月賞、オークス、ダービーの4つのグレード競走は特に好きなので、今週末は楽しみにしていました。

まずは1つ目のクラシック競走となる桜花賞で、3歳牝馬の一番星を手にするのはどの馬になるのかを自分なりのアプローチを使って導いていければなと思います。

昨年はルックスに加えて強さも兼ね備えたソダシが主役を担ったレースではありますが、今年は阪神JFを制したサークルオブライフ、そのサークルオブライフを今年の始動戦となったチューリップ賞で力で捩じ伏せたナミュールなどが主役になるのかなと。

そんな桜花賞に関しての今回は馬場と脚質の優位性に関してのお話をしようかなと。

シンプルな部分ですが、今の競馬予想における中でも特に重要視されるファクターの1つでもあるので、馬の能力に直結すると言っても過言では無いくらいには重要な部分だと思って考えていきたいですかね。

それでは今週も最後までお付き合い頂ければ幸いです。



今週は馬場のお話を中心に書きたいので、その他のデータは画像のみに致します。

2011年から2021年までのデータを参照としたものです。



枠番別の成績





脚質別の成績





単勝オッズ別の成績





馬体重と増減別の成績





前走着順別の成績





パッと見てもらうだけでも分かるように、そこまで傾向として出ている感じはしません。強いて言えば人気薄の馬にも比較的チャンスのあるレースかなと言えますかね。これも頭に置きつつ馬場に関してのことを書かせて頂きますので、よろしくお願いします。



出走馬

1 ナムラクレア 牝 3 浜中俊 55
2 カフジテトラゴン 牝 3 古川吉洋 55
3 アルーリングウェイ 牝 3 藤岡佑介 55
4 パーソナルハイ 牝 3 * 吉田豊 55
5 ピンハイ 牝 3 高倉稜 55
6 ウォーターナビレラ 牝 3 武豊 55
7 サブライムアンセム 牝 3 * 岩田望来 55
8 スターズオンアース 牝 3 * 川田将雅 55
9 クロスマジェスティ 牝 3 武藤雅 55
10 ライラック 牝 3 * 福永祐一 55
11 ラブリイユアアイズ 牝 3 * 坂井瑠星 55
12 ベルクレスタ 牝 3 * 吉田隼人 55
13 ラズベリームース 牝 3 * 池添謙一 55
14 プレサージュリフト 牝 3 戸崎圭太 55
15 アネゴハダ 牝 3 * 幸英明 55
16 サークルオブライフ 牝 3 M.デム 55
17 フォラブリューテ 牝 3 ルメール 55
18 ナミュール 牝 3 横山武史 55





【桜花賞の馬場質】
今回は桜花賞におけるファクターの1つとして、馬場に関してのお話になりますが、見解なんかでもちょこちょこ見掛ける、「馬場の内が伸びる、外が伸びる、イン前が有利、差しが決まりやすい」などなど、この様な表現を見掛けることが皆さんもあると思います。

これはその時の天候や馬場の傷み具合、後は展開や馬キャラなど様々な事象と組み合わせることによって結果として結び付くものではありますけど、あくまでもレースの前段階でどちらに傾きやすいのかなどの予測は可能な部分となります。

これは開催初週となる開幕週の馬場であればあるほど時計も出やすく、上がりの幅が前をいく先行馬と後方から仕掛けていく差し馬とで考えた場合に小さくなりやすい為に基本的には前が有利と言われる所以です。

後方から仕掛けていく馬は物理的に繰り出せる上がりが競走馬としてある程度決まっているので、脚が止まりにくい高速馬場の恩恵を受けて先行馬がそれに近しい上がりで回ってくれば来るほど、それを上回る脚力で回ってこなければいけないので、不利になる傾向が強いです。これが前有利のバイアスで、開幕週の綺麗な馬場で起こりやすい現象。

これを起因として起こるのが、内と外の芝のレベルがフラットになる事で起こるイン前が優位性となる馬場。先行馬は基本的にラチ沿いやそこから1.2頭分くらいのスペースを頼りにしやすい為、馬混みを避けて外を回すなどの距離ロスをしなくても良い傾向になるので、内の馬場が傷みの無い良い時こそ前有利に傾きやすいです。

逆に雨の影響や開催が進むに連れて傷みを伴いやすいのもラチ沿いに近しい馬場です。比重として馬が1番レースの中で通ることが多い訳ですし、やはり傷みやすいのも道理な訳で、これによって内の馬場を走るメリットが減少することで変わって起こってくるのが、馬場が比較的綺麗な状態を保っている外を回して通ってくる馬が得をする外差しのバイアス。

これは展開などの恩恵を受けて起こりうる差し決着とはまた違った傾向として考えておきたい部分の1つで、小倉の芝レースなどで見掛けることの多い差し決着のレースに関しても、単純に前傾質になりやすいレースの傾向によって起こるものと、今年の開催では意図的に内をあけて通ってくる意識の強かったジョッキーが多数見られるような内がダメで、外伸びの馬場が出来上がってくるパターンとに分けられます。

先程の高速馬場の話に戻りますが、ラチに近い馬場が渋ることにより単純に綺麗な芝の上を走るよりも、インを通ってロスを最小限に抑えているつもりが、馬にとっては消耗を強いられるのが内の馬場が傷んでる状態。これによって綺麗な高速馬場であれば基礎スピードの部分で富んだ馬が体力に振ることなく押し切りを図りやすいレースに傾くことが多いけど、逆に内の馬場が荒れており体力を必要以上に持ってかれた時に起こりやすいのが、差し馬など控えていた馬が外の綺麗な馬場を通って一気に加速していき、先行している馬を捕まえて勝ち切るような外差しの決着です。

意味合いが重複する言葉を何度も使っていますが、説明の為に割り切っているのでご了承下さい。笑

なんで似た様な話を手順を踏んでしていたのかというと、桜花賞というレースは基本的にこれまでの傾向からすればこの外差しの決着が起こりやすいGIの1つだからです。

阪神の開催が続いた分で馬場の傷みが出やすくなっている時期に行われるのが桜花賞。その為例年では内ラチに近い馬場ほど荒れているケースが多く、直線の長い外回りコースという条件も相まって瞬発力を活かした外を回した馬が直線で他馬をごぼう抜きするようなケースが多くなっています。

馬の能力にも起因するとはいえ、2014年のハープスターや2018年のアーモンドアイなど物理的に届かなそうな所からでも差し切るようなレースに傾いたのもバイアスの助けがあってこそです。

ダートの方が顕著な前有利が起こるんですけど、基本的に馬の能力や馬場質などの不確定な物を除いて考えた場合、競馬というのは前にいる馬が有利なのは周知な訳ですが、この桜花賞に関しては毎年の様に殆ど差し馬が馬券内に収まっています。

先行勢で決まるレースもしばしばある中で、かなり特殊なレースと言っても良いくらいには差し馬が台頭しやすい条件。先行馬3頭で決まるレースの方が圧倒的に多いですけど、桜花賞に関しては差し馬3頭で決まることが多いまで傾向として捉える事も出来ます。

イン前という分かりやすい優位性のあるレース運びをしても覆されることが多い条件の1つになるのがこの桜花賞なので、今年も例年通り差し馬に有利になる可能性は捨てきれないと考えておきたいです。

今年は例年とは違う傾向?





【京都競馬場改修の影響】
今年もポイントになるのが京都競馬場の改修工事による影響で、阪神開催がロング開催を見据えた芝の管理をしていることです。

これは文字通り受け止めた場合「開催が多くなればその分芝の傷みも出やすいのでは?」と考える方も多そうですけど、予めロング開催を見据えた芝のカットをしており、開幕週から時計は出ているけどこれは競走馬の能力向上における影響で、芝の作りに関しては高速馬場を意識するというよりも、長い開催に耐える事のできるように傷みにくい馬場を意識したものと自分は考えています。

なので例年であればこの時期は内と外の馬場の状態はフラットでは無くて、内が不利で外が有利な馬場のバイアスが作られやすいのですが、今年は天気などの影響を過度に受けていない状態であれば開幕週から長いこと内が良い状態が続いています。

昨年のソダシが勝った同レースに関しても1.3.4着馬は基本的にインに近い所を通った上でレースを進めており、差して来たサトノレイナスに関しても極端な大外までの進路は通っておらず、直線でも前があくのを待ってから割ってくるなどロスを嫌う形。これは例年に比べて内と外の馬場の関係がそこまで差が出来ておらず、フラットに近しいことに起因すると考えられるので、顕著な外差し→インもまだ使える状態くらいに傾向の移り変わりはあると頭の片隅に入れておきたいですかね。

先週行われた大阪杯に関しても結果的にはインを手放さずに回って来た馬が上位を独占。内回りコースと外回りコースの違いや基礎体力にも差のある3歳牝馬と古馬の違いがあるとはいえ、外を回した馬が変わらずノーチャンス気味だったことを考えると、内と外の馬場のレベルを図るには機会としては良かったです。

最終的な判断は今週からBコースに替わることも踏まえてしていくことになるけど、少なくとも10年前と今では生まれる傾向のバランスに関しては変わっていると考えて良いと思います。

それでも競馬において考えられる持ち札として外回りコースであることや単純な基礎レベルの高くなる上級条件になることでペースが今までよりも吊り上がりやすいなどのことも考慮されるので、先行馬の負荷がこれまでよりは増えることによって外差し決着も起こりやすいって話ではあるけど、馬場に関してのバイアスは違うってことが伝わればなと思います。

わざわざ間を補完する内容にしたのは理由もあって、さつまのコラムを読んでくれる人の中には競馬を始めたばかりの人もいると思いますし、単純な確率の話として答えの部分だけを示すよりも、何故この様な確率の変化が起こりやすくなるのかを理解した上で考えて貰うことが出来ればなと思って色々と挟ませて頂きました。

人によっては長ったらしいとか思うかもしれませんが、別にそう思う人は既に知識の上で通ってきた所だと思いますし、持ってなくてももっと簡潔に書いてくれてる人のを読めば良いだけなので、次からは違う選択肢を選べるってことで解決出来そうかなと思います。

今回は自分の形で桜花賞が行われるコースにおける馬場のお話を書きたかったのでこの様な形に致しました!

最後までお付き合い頂きましてありがとうございます!

勿論自分の解釈でズレていることもあるかもしれませんが、それも含めて自分なりに文章に置き換えてるので、少数でも参考になったと思って貰える人がいると嬉しいです!

それでは今週の桜花賞しっかりと悩み抜いて悔いのないように予想出来れば幸いです!

Good luck


さつま



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