キムラヨウヘイ 新潟記念の有力馬診断

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

―アドマイヤアルバ牡4田中勝54須貝尚(栗東)
まずは3走前六甲S5人16着時の推奨文を参照↓
『アドマイヤアルバは後の出世馬を多数輩出のHレベル京都新聞杯2着馬であり、Hレベル4歳世代のダービー9着馬。この時点でOP特別に入れば元値は上です。
3走前オクトーバーSはスローペース完全前残り競馬を折合不安から後方に控えるノーチャンス競馬。そこで差し届かずだった3着ワンブレスアウェイ・4着スティッフェリオは共に次走以降重賞制覇で、それとの比較でも上がり最速5着なら強い競馬でした。
2走前京都金杯は距離短縮マイルで折り合えたものの、直線ではノースペースで、脚を余しての4着健闘。
前走白富士Sでは距離延長二千と大外枠で折合欠いての凡走。
近走はイマイチ噛み合わない近況ですが、折り合いさえまともならば、やはりOP特別級ならば勝ち負けできるパフォーマンスは垣間見せています。
距離短縮マイルのココはその絶好機ですし、あとは藤井騎手が捌けさえすれば…好走できるはずです。』
・・・
その2走前六甲Sはスタート出負け躓きの致命的な不利あって、その時点でノーチャンスと言える敗戦でノーカウント視するしかない敗戦でした。
しかし、それを含めて前走まで4戦連続出遅れ中で、また折り合い難やらも依然としてあって…馬の素材は確かだったと思いますが精神面の崩れでどうにも手が出せない現状です。。


△カヴァル牡4三浦54勢司(美浦)
半年未満の間に3連勝で一気にOPクラス入り。
その間の相手関係は大したレベルではなかったが、前走マレーシアCのレース内容は秀逸。当日の中京芝は
内有利・前有利バイアスが顕著。このレースでも極端なスローペース展開で完全内前残りレースだったところをゴボウ抜きでの勝利。
恐らく後方競馬必至となる点でフルゲート多頭数戦のココは展開と馬場の助けがなければ難しい状況に置かれるだろうが、それ次第では十分に楽しみが持てる馬だろう。


▽カデナ牡5武藤57中竹(栗東)
弥生賞後に『坂で鈍って坂上で伸びた分だけゴール前のインパクトだけはあるという内容になっていた印象。もう少し直線の勝負所で素軽く動けないと、フルゲート皐月賞ではリスクも少々(確実に中山よりも京都の方が良さそうな前傾走法でもある)。巷でも言われているコトだが、これまでは軽い流れの瞬発力だけでの好走続きで、少し前まで鬼門と言われた皐月賞適性(タフな流れ)という点での疑問は大きい。』と書きましたが、直近のレース振りを見る限りではその適性自体は今も変わらずということでしょう。
2走前福島民報杯では脚が止まっての3着でしたが、そういう軽い・一瞬の脚型だけにスローペースでの上がり勝負の方が自身の本領という前走小倉記念での3連続好走目。
今回も脚が鈍る急坂コースではない点は〇ですが、脚が続かない外回りコース(&雨予報)という点では前走比でやや評価を下げたいトコロ。


―クリンチャー牡5田辺57.5宮本(栗東)
凱旋門賞17着は他にも敗因がありそうですが、フォワ賞は欧州舞台で欧州馬に混じっても脚の遅さを露呈する負け方だった様に思えます。
その凱旋門賞遠征前の日本競馬での4連続好走も全て鈍足振りを生かせた競馬での好結果でした。
そして凱旋門賞遠征後は、日経賞~天皇賞春というそれなりに向くレース起用だったにもかかわらずの連続惨敗。
それらは細かい敗因はあるとはいえども、単に凱旋門賞遠征の後遺症なのか本調子からは遠いと見るべきでしょう。
相手関係弱化で多少人気するかも知れませんが、そういうレースが軽くなるコトは相対的にコノ馬向きではありませんので…それで評価を上げるのも不要と判断します。


―ケントオー牡7○○55西橋(栗東)
6走前はOP特別4着、5走前は高速レース不向きで重賞9着、4走前は距離長い二四で重賞7着、3走前は重賞5着、2走前はアクシデントあってのワケ有り凡走、前走はG1で9着…地味な印象から常に人気はしませんが、実は常に最低限の評価できる走りは続けているという近況です。
昨年新潟大賞典でも前残り展開を後方から上がり上位を見せての善戦。
このクラスでもそれなりに走れても良いはずですが、ただし休み明け初戦だけはいつ何時も大きくパフォーマンスを下げるという点でココは静観で。


―コズミックフォース牡4三浦56国枝(美浦)
https://twitter.com/jou_syou/status/1107509633046859776
近年ダービーでの[内枠][先行]での穴激走馬を全て挙げると、直近年から「マイスタイル・エアスピネル・サトノラーゼン・マイネルフロスト・アポロソニック・ペプチドアマゾン」…つまりはそのダービー激走はフロックだったと言いたくなる様な、その後の戦績案外馬ばかりという有り様です。
逆にダービーをキチンと差して好走した馬はその後も信頼が置けるというコトです。

それを根拠にして、まともならば差し切り寸前だったブラストワンピースに世代最高馬見解を一貫してし続けていた通りです。

その逆の内枠先行好走馬コズミックフォースの場合には残念ダービー好走馬の疑いが懸けられますので…というかもう既に人気落ち目でそうなっていますが・・・。


―ゴールドサーベラス牡7藤田菜54清水英(美浦)
前走七夕賞はマルターズアポジーのHペース逃げと当日の外有利馬場バイアスが相俟って、以下の画像の通り向正面で一番外後方に居た4頭が大逆転で掲示板内に入ってくるという特殊な展開(完全な外差し決着)…それに恵まれての4着は評価禁物のパフォーマンスで本来能力不足。

 

★ブラックスピネル牡6松若57音無(栗東)
上記の通り、七夕賞はそれだけ特殊な外目後方有利決着でしたので、その逆の内前で粘れなかった馬に次走巻き返し余地の評価が与えられます。
そこで大分思いっ切り負けてますが、自分の競馬もできず-Hペースにも巻き込まれての致し方無しの敗戦だったコノ馬はその資格有りの巻き返し候補と見ます。
3走前新潟大賞典は外有利馬場でのイン逃げ競馬での善戦…2走前鳴尾記念は開幕週馬場でのスローペース逃げ競馬での激走・・・展開利さえ得られれば重賞好走できるだけの戦績の持ち主です。
また調教時計とパフォーマンスが比例する馬で、それの上向きと共に復調歴然という近況で今回もその限りでは好調持続模様…このハナを切れる組み合わせならば展開一つでの激走候補に。


―ジナンボー牡4Mデムー54堀(美浦)
折り合い面に課題ある馬で、前走は道悪馬場で楽逃げの手に出られたのが非常に大きかったという勝利。相手関係も楽だったし、展開も楽だった。
その一つ前のレースではデムーロ騎乗での普通の差し競馬で不発。
現状見せている能力は全く大したコトなくて、これの人気は「父ディープ×母アパパネ×堀厩舎×デムーロ騎手×馬主金子真人HD×生産育成ノーザンF」というガチガチのブランド固めバックボーンによるトコロが大きいだろうと…妙味的観点で言えば圧倒的軽視。


―ショウナンバッハ牡8吉田豊54上原(美浦)
まずは前走宝塚記念後の回顧文を参照↓
『かつては小回りコースに良績集中だったり、馬場が渋るとカラッキシだったり…それらを一まとめにするとやっぱり直線での軽い脚勝負(軽い負荷の追走からの一脚勝負)ならば頑張れて、タフさを要求されると案外なのだと見られます。
近2走はスローペースからの速い上がり競馬での健闘。
そういうスローの差し馬なので、中盤から淀みなく流れてしまった今回展開は如何にも厳しかった感。
近1年で二桁人気激走3度という穴キャラなので…次走以降もスロー想定ならば買って妙味は続くはず。』
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今回は上記のスイートスポットには当てはまらないだろうというのと、致命的な雨馬場想定ともなれは好走余地がなくなる。


―センテリュオ牝4北村友53高野(栗東)
前走マーメイドSは上位入線12頭の前走出走レースが条件クラス戦という、実質的にはレベルが高い準OPクラス戦=超低レベルな重賞戦と言うべき一戦…そこで1人4着という結果は底を見せたとしか言いようがありません。
それよりも大幅相手強化で、他4歳上がり馬との比較でも斤量1キロ重いハンデも有利ではなく。


★ダイワキャグニー牡5内田博57.5菊沢(美浦)
2走前3走前は苦手右回りでの敗戦で、その前には左回りでも連続凡走していましたが一言で言えば明らかな心身不調だったのが最たる敗因だったと見ています。
ブリンカー効果もあってか一時の不調を脱した今ならば、そして良績集中の間隔空きローテ且つ左回り戦ならばG3でも本来格上くらいの馬だと見ていますので…まだ人気被らないココは妙味所と見ます。


▽レイエンダ牡4ルメール57藤沢和(美浦)
まずは前走エプソムC後の回顧文を参照↓
『この日の東京芝は降雨影響あり外有利傾向で、故にメインレースとなるとそれへの意識が強く働き過ぎて逆傾向(お見合い展開での超スローペース前残り競馬)に。そこで逃げ番手の絶好位置を確保した2頭がそのまま上位入線という結果。
(中略)
レイエンダも前走は接触も影響しての大敗でしたが、チーク着用での積極策で一転好結果に至りました。近走が不甲斐なかったのは確かで、今回も実力は読み取れぬ競馬での激走なので解釈は難しいですが…。』
・・・
レイエンダについては大物ではないというのが一貫した評価(近4走連続無印)…前走エプソムCもパフォーマンスとしてはそれなり止まりで、一転マークされる立場になり斤量も背負うとなると決して安泰ではないはずで。

※8/26配信分の「第二重賞の有力馬診断」は番組の構成上提供が難しいため、お休みとさせていただきます。何卒ご了承ください。