キング「先週の回顧&重賞展望」

毎日杯を勝ったブラストワンピースはダービーで信頼できるか!?
一方コース替わり週×内回り×GⅠ整備馬場の大阪杯は「地力<位置取り」の予感?

毎日杯の回顧

ラップ:12.9 - 11.6 - 11.5 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 11.5 - 11.1 - 11.5

展開:ウォーターパルフェがおしてハナへ。スローからの瞬発力勝負。


1着馬: 1枠 通過順位2-2  ノーザン

2着馬: 5枠 通過順位5-5  社台

3着馬: 3枠 通過順位10-10  ノーザン


レースタイプ予想:地力レースでノーザン活躍

レースタイプ結果:地力レースでノーザン活躍


■各種データの結果

・地力レースになりやすいため、ある程度の実績が問われる。(新馬・未勝利からの臨戦は分が悪い)
※結果:新馬・未勝利からの臨戦組は馬券に絡めず。

・キングマンボ系保持馬が活躍している。
※結果:該当馬が1着と3着に。


■総括

阪神の外回り重賞はそのコース形態上、地力を問われがち。

だからこそ、このコースで素晴らしい結果を出した馬の地力は、一定以上信用できます。

そして今回、「1.46.5で2馬身差をつけて勝利」という内容をたたき出したブラストワンピースは、高評価して良いはず。

何故なら過去の毎日杯で、「1.46.5以内で2馬身差以上をつけて勝利」という条件を満たした馬は、キズナとディープスカイのみ。

言わずもがなですが、どちらも後に日本ダービーを勝利しています。

また、「1.46.5以内で勝利」という条件に広げるとアルアインがこれに該当します。

これまた言わずもがなですが、後に皐月賞を勝利しています。

だからといってブラストワンピースがクラシックで勝つとは言い切れません。

が、ひるまない負けん気の強さ、自在性が出てきた脚質など、今回は収穫の多いレースでした。

今後はダービー一本を狙ってくるそうですが、変則ローテだからと言って侮ってはいけないでしょう。

本番では、ダービーポジション(インの中団前目)を確保できるような枠番を引けば、皐月賞組とも互角以上に渡り合えるでしょう。

大阪杯の展望

基本的にGⅠは、「地力>位置取り」の構図が基本です。各部門の頂点を決めるレースとして、あるべき姿だと思います。

ですが僅かながらも、「地力<位置取り」の構図になっているレースもあります。具体例を出すと、天皇賞春、有馬記念、エリザベス女王杯の3レースです。

さて、冒頭で何故この話題に触れたかと言いますと、昨年からG1に昇格した大阪杯は「地力<位置取り」の構図になっていく予感がしているからです。

何せ「コース替わり週×内回り×GⅠ整備馬場」の条件ですからね。

昨年の大阪杯も、好位で進めた2頭のワンツー決着。その一方、2番人気に推されたダービー馬マカヒキは、差し届かずで馬券外に沈みました。

今後の大阪杯は、こういう形が増えていくと、現状では想定しております。

そこで今年注目しているのは、ずばりアルアイン。

4角好位で競馬できる機動力を備えている、昨年の皐月賞馬。

また、中距離重賞で1度も連を外したことがない安定感も兼ね備えており、まず無様な競馬はしないはず。

穴候補はダンビュライト。「コーナー4つの中距離×急坂コース」という条件では、弥生賞5人気3着、皐月賞12人気3着、1600万1人気1着、AJCC2人気1着。得意としているのは間違いないでしょう。

地力はこのメンバーでやや見劣りするものの、確かな機動力で逆転できる可能性は充分にあるでしょう。

ただし、揉まれ弱さが見え隠れする馬。

フルゲート想定の今回は、「5~6枠を引いて外目の番手で追走し、早め先頭の競馬をすること」が、逆転の条件となるでしょう。