キング「重賞展望&先週の回顧」
ダービー卿CT1~4着馬の共通点とは?
そして同じコースで行われるNZTにその共通点を持つ馬が!
ダービー卿チャレンジトロフィーの回顧
ラップ:12.5 - 10.9 - 11.6 - 11.2 - 11.2 - 11.3 - 11.9 - 11.6
展開:キャンベルが好スタートも、マルターズが追い抜かしてハナへ。それに続いたソルヴェイグが番手に。平均ペース。
1着馬: 5枠 通過順位8-11-7 ノーザン
2着馬: 2枠 通過順位2-4-3 ノーザン系
3着馬: 8枠 通過順位13-12-10 非社台系
レースタイプ予想:位置取りレース
レースタイプ結果:地力レース
■各種データの結果
・過去9回中8回が、テン3F34.8秒以上から入る流れ。
※結果:今年も同様。(テン3F35.0)
・6~8枠×4角5番手以下( 0- 0- 0-33/33)
※結果:これに該当したストーミーシーが3着に。
・前走東風S1~3着組(3- 2- 1- 9/15) 複勝率40.0% 単回値229 複回値133
※結果:これに該当したミュゼエイリアンは凡走。
・7番人気以下で連対した6頭中5頭が、4角3番手以内を通過。
※結果:連対馬はともに6番人気以内。
・7番人気以下で連対した6頭中5頭が、非サンデー系産駒。またその5頭中4頭が非サンデー系保持馬。
※結果:連対馬はともに6番人気以内。
■総括
中山の芝はコース替わりしたことで、前週までと比べて時計の出る馬場になったものの、それでも外差しが決まる馬場だった。
そして何より、パワーが強く求められていたように思う。
何故なら、中山芝の全般傾向として、”非サンデー系保持の大型馬”の好走が目立っていたからだ。
特にこのダービー郷CTではその傾向が顕著に出ており、1~4着馬はすべて”非サンデー系保持の大型馬”という共通点があった。
このポイントを、来年以降に活かしたいのはもちろんのこと、今週に同コースで施行されるニュージーランドTにも活かしたいところ。
1番人気に支持されたグレーターロンドンはどん詰まり。進路さえ確保できれば、結果は違っていたように思える。
2番人気に支持されたレッドアンシェルは、非力さが影響したのかもしれない。京都・阪神の外回りで見直したい。
3番人気マルターズアポジーは、もっと離して逃げた上でテン35秒台でないと、ということなのだろうか。
となると、人気薄にならない限りマイルでその状況はなかなか作れない。舐められた評価の時に見直したい。
1着ヒーズインラブは、そのパワーを活かせる急坂コースに好成績が集中している。
一方、軽さを求められる平坦コースでは成績がやや落ちる。この特徴はチェックしておきたい。
2着キャンベルジュニアは、千六-二千までの馬なのだろう。
3着に健闘したストーミーシーは、暖かくなると調子を上げる夏馬らしい。(陣営のコメントと、過去の成績から判断)
今回は、パワー馬場を利しての好走なのは大前提の上で、今しばらく注目したい。
ニュージーランドTの展望
ダービー郷CTの回顧でも触れたとおり、
・”大型馬”
・”非サンデー系保持馬”
という観点から過去の傾向を探ってみる。
■過去の傾向(※阪神開催を除く2008年以降)
☆馬体重
465キロ以下=(0- 0- 5-51/56 ) 連対率0.0% 複勝回収値68
小柄な馬は連対できていないという傾向がある。
これらは決して人気薄の馬ばかりではなく、3番人気以内の馬も7頭含まれているが、やはり全て馬券圏外に終わっている。
☆非サンデー系保持馬
4番人気以下で連対した8頭のうちの7頭が、非サンデー系保持馬だった。
なお例外馬の1頭は、492キロの馬体重がある馬だった。
以上のように、過去のNZTでも、”馬格”と”非サンデー系保持馬”が重要なテーマになっていることがわかる。
☆実績
また、差しの決まるレースでもあるため、実績上位馬が軸に向いている傾向もある。
具体的な条件としては、
A:2歳12月以降の重賞で3着以内
B:3歳1月以降のOPEN特別で勝利
上記AorBのどちらかに該当する実績馬が、毎年最低1頭は連対している。
※例
08年 2着エーシンフォワード Aアーリントン2
09年 1着サンカルロ Bクロッカス1
10年 2着ダイワバーバリアン A朝日杯3
11年 阪神開催
12年 2着セイクレットレーヴ Bクロッカス1
13年 1着エーシントップ Aシンザン1 / 2着レッドアリオン Aアーリントン3
14年 1着ショウナンアチーヴ A朝日杯2
15年 1着ヤマカツエース Aファルコン3
16年 1着ダンツプリウス Aアーリントン2・Bジュニア1
17年 2着 メイソンジュニア Aファルコン3
大型馬でパワーがあり、非サンデー系保持馬。
更には提示した実績条件に該当する馬となると・・・
もはや登録馬には1頭しかいません。
気になった方は、登録馬の中からぜひ見つけて下さい^^
すぐ分かると思います。
前走のレース運びを見るからに、競馬センスが高く、操縦性は抜群そうなので、どんな競馬も出来るはず。今からとても楽しみです。