今井雅宏「重賞ステップ解析」ジャパンカップ

 

ジャパンカップのステップではやはり天皇賞(秋)が優秀。秋華賞も数こそ少ないが出てくれば好走率の高いステップだ!

かねてよりご要望の多かった重賞ステップ解析が待望のアーカイブ化!
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10月号は人気薄の◎アドマイヤテラで的中させた菊花賞などを収録!

 

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

さらに週末のメニュー
・土曜日の「厳選!勝負レース!」に2年前のレース解析
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が掲載されます!

;今週は3重賞でJCもありますよ。昨年も当ててますし、今年もよろしくお願いします!

;昨年はリバティアイランドからだったけど、単勝1.3倍のイクイノックスがいたから馬券的な妙味が全くなかったよね。今年は混戦のメンバーなら良いけど、どんな感じかな。

;その前に先週ですが、土曜は6.5点レースの西郷特別で本命が勝って、馬単133倍をズバッと1点目と得意の2点目以内の万馬券的中があったりとか、いろいろ盛り上がりましたよね。

;だよね~。土曜に荒稼ぎしたぶんを、さっぱりだった日曜に持って行かれたから、今週は日曜もきっちり当てて締めないとだね。土曜のダートが想像よりもかなりの差し馬場だったんで、日曜もそのイメージを持って重い追い込み馬狙いに徹したら、案外前が残ったのが失敗だった。

;確かに万馬券1点目の西郷特別は、逆ショッカーリーチだった差し馬が3着以内独占で、3連単は超大荒れ決着でしたもんね。

;福島もそうだけど、特に東京と京都だよね。近江特別とか。

;あれは、かなりメイプルタピットの単勝19倍を、プチ単勝爆弾で買い込んでましたよね(笑)。「レースのポイント」で取りあげた4頭中2頭で決まって、馬単万馬券でした。

;解説でも書いたけど、砂圧調整で馬場が前週と変わるかが全てだったんだ。メイプルタピットはこの間解説した、ラニ産駒なんだよね。

;あの嵐だった週ですよね。道悪で高速馬場だと思ったら、午前中は逆に超時計の掛かる差し馬場で、「あれならラニが勝つよ」という話でした。

;ダート馬にしては使われて上昇するしぶとさ、C質のあるのがラニなんだ。だけどタフな馬場でないとなかなか勝てない。前週の軽い前残り馬場のままだとアウトなんで、馬場を調整して変わるか読めなかったから、「レースのポイント」だけにしたんだよね。

;そういえば「レースのポイント」で4頭取りあげながら、レース予想はしてないという、珍しいパターンでした。ああいうときは、特にきな臭いレースが多いですよね(笑)。
レースのポイント解説には、「高速馬場?でタフな砂質になっていれば」で、確かにこの日は時計掛かっていたので、ラニで勝負になりますか。

;そういうことだったね。8Rが前週より1秒以上時計の掛かる馬場になっていたから。しかも外差しでね。

;外捲りで、「ブレーキ掛けない競馬なら」という解説通りの騎乗をしたのも、上手くハマったわけですよね?

;馬場が外差しでピッタリで、その馬場に合わせた競馬をしたから圧勝したわけだよ。あと前走8キロ増の太めが一気に絞れてきたのも勝負だった。やっぱり競馬は、馬場と馬体重が合ってる馬で勝負に限るから。
ただ日曜の感じを見ると、そこまで追い込みバイアスでもなかったんで、今週はその辺を再調整して予想しないと。

;それと土曜東京最終の単勝221倍も買ってましたよね?あれは流石だなと驚きました。

;プチ単勝爆弾だったよ。このレースは、本命の馬体重が叩き2戦目で絞れないで増えてきたんだ。まぁ2キロだから増えても駄目ではないけど、勝ち切る可能性は落ちたよね。だから対抗以下で、当日馬体重ベクトルが合っている馬で、人気のない馬の単勝はとりあえず買っておかないと。

;確かに勝ったナファロアもメイプルタピットと同じで、一気に絞れて順ベクトルでしたね。

;しかも想定の単勝45倍よりも5倍近く人気がない221倍だからね。期待値が当日単純に5倍に跳ね上がったわけで、そこに馬体重のベクトルも合ってるわけだから、少なくとも単勝爆弾の1頭にはピックアップしないと。

;結局予想上位5頭のうち2頭で決まって、2頭とも馬体重のベクトルが合ってた馬でしたね。馬連の600倍も、やっぱりあの馬体重だと買ってました?2着だった対抗の馬体重はベクトルが合ってたので、こっちから流してたかな?と思いましたが。

;いや、買わなかったよ(笑)。忙しくていろいろな馬券種を買ってる暇なかった。あの馬体重とオッズで×○決着なら、馬連600倍は買わないとだったけどね~。しかも当日は前と内の馬場だったから、内枠で買い目に入れてるのは1,2着の2頭だけだったんで余計にミスだったね。

;馬場と馬体重が当日全部合ってましたよね。ところで、なんで14番人気のナファロアはピックアップしたのですか?

;イスラボニータ産駒で、内枠向きのC系だからだよ。最内枠は良い。前走太めだから、もし絞れればよりベストになる。C系は叩いて絞れる形が理想だから。
それと延長で前に行けば位置取りショックもあったね。前走と同じ差しだとどうかで、そこが騎手心理が読めないブラックボックスだけど、延長で前に行く位置取りショックを掛ければ一気に面白くなるわけだ。

;それで「延長で前に行けば位置取りショック」という解説だったわけですね。結局、そのまま騎手が前に行ったから勝ったわけですもんね~。やっぱり予想でした指定通りに乗ると、どんな人気薄でも勝っちゃいますね。

;ただ差しのままだと延長の意味がないんで、そこが読めない難しさはあった馬になる。それで押さえの1頭だったわけだけど、鞍上は行くか追い込むか、特に最近は極端が好きな傾向が強まってるから、そのどっちにするか読めない怖さが前日はあって取り扱いが厄介になってきてるね~。ノリさん2になってるよ。どこかの新聞かなんかで、陣営が「今回は積極策で」とかコメントしてれば一気に期待値も上がるけど。
前にも言ったように、僕の書いた作戦を陣営がしそうだという読みが皆にあれば、買っといた方が良いよ。

;その為に今回一番良い作戦をコメントで書いているわけですよね。あとアンドロメダSはズッコケました。本命が出遅れて、ポツン最後方ですからね~。2着ならデシエルトも取りあげてて万馬券的中ですから、3着で参りましたよ。あれではいくら何でも間に合いませんもんね。

;ノリパパを買ってる時点で、その辺りは覚悟しないとだったかもね。出遅れたにしても、緩ペースをあそこまで後方に下げていく意味がどこにあるのか?とは思うけど、まぁそれも含めて横山典ということで諦めるしかないかな。

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;重賞の回顧ですが、東スポ杯は3番人気サトノシャイニングで3連単もきっちり的中でした。

;精神コントロールの難しい馬が揃っていて、それでいて少頭数だからやりにくいレースだったよ。実際、ジーティーマンはスローで控えたら、掛かり通しで消えちゃったし。2,3着馬もかなり精神コントロールが難しいタイプで乗りにくそうな走りだった。
その中でクロワデュノールは完成されてたね。だいたい3歳夏くらいまでは精神的に安定する馬が多いのがキタサンブラックで、そのあとは特に牡馬だとコントロールが難しくなってくるけど。

;マイルCSのチャリンは出遅れちゃいましたよね。

;ちょっと硬かったぶんの出遅れだったかな。ただこのレースはあんまりペースが上がらないと思ってチャリンでも追走しやすいかと考えたわけで、ペース読みのミスの面が大きい。

;予想でもそういう解説でしたね。

;先行馬がいない割に、思ったより全然前半から速くて、しかも高速決着で、外国のマイラーには流れに乗りにくい競馬になった。前半速くない流れで、時計ももうちょい掛かってくれると良かったけどね。
活性化が強くてかつ1400mが得意なタイプでないと間に合わないような競馬になったから、前半緩く入る方が良いタイプを狙った予想だけに狂っちゃった。
エルトンバローズは外枠だけど予想外のハイペースになって差しに回る位置取りショックを掛けて間に合う外差しの流れになって、心身的に苦手な外枠でも対応出来たという競馬だった。
外差し向きのソウルラッシュにはちょうど良い流れだったけど、まぁ確かに前走は休み明けを1番人気2着でそんなにきついストレスでもなかっのかもしれないね。そこの判断は難しいけど、何れにしてもペースの設定ミスレースになったよ。

;ではジャパンカップのデータ分析にいきましょう。昨年は、天皇賞秋1着後の1番人気イクイノックスが勝ちました。

;天皇賞秋連対馬は、27頭中17頭が3着以内だよ。数が多いから、とりあえず位置取りで分けようか。

;該当馬は追い込みですよ。

;なら、たまには3角7番手以降くらいにしてみよう。そうすると、13頭中7頭が3着以内だよ。
来た馬の今回の位置取りは、3角2~15番手と様々。ただ3角16番手以降になった馬と4角2番手以内だった1頭は共に消えていて、あまりに極端過ぎる脚質を取ると少し心配だよね。
2走前は、GⅠかGⅡで5着以内。といっても該当全馬が国内のGⅠかGⅡだから、それほど気にするデータでもないかな。そのうち5頭が、1番人気を裏切って勝てなかった馬だから、力を出し切れなかったタイプ。好調なんだけど疲れてない馬が最も有利になる。まぁM的には当たり前の話だけどね。
あと2走前が3角6番手以内だと、7頭中6頭が3着以内。活性化はある程度施されている方が良い感じだね。3走前は、GⅠ6頭と、OP特別1頭。GⅠだと9頭中6頭、OP特別は1頭だけで、活性化を補うべくタフな相手と走っているか、逆に鮮度が抜群に高い馬が有利というパターンだった。

;2着リバティアイランドは、秋華賞1着後の2番人気でした。

;秋華賞連対馬は7頭中6頭が3着以内。鮮度が高いぶん率は良いけど、全馬前走2番人気以内の人気馬で、勝ったのは2頭だから、もの凄いというほどでもない。前走の位置取りは、3角5~11番手。来なかった馬は8番手。
今回の位置取りは、3角2~11番手。来なかった馬は11番手で、今回7番手以降になった馬だと3頭とも連を外している。延長である程度ついて行けるタイプだとベター。
2走前は重賞で1番人気3着以内。ただ該当全馬が1番人気だったから、特別意味のあるデータでもないかな。つまり、かなりのエリートだけの出走データということだね。4走前はみんな1800m以下で、来なかった馬は2000m。ある程度活性化している方が、初古馬戦がGⅠだけにベターになる。

;3着スターズオンアースは登録のないヴィクトリアMからだったので、前年にいきましょう。


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