今井雅宏「重賞ステップ解析」フェアリーS

2017年には◎ライジングリーズンが10番人気1着という伝説予想もあるフェアリーS。
昨年は赤松賞4着のチェーンオブラブが7番人気で2着など、前走条件戦で着外でも、展開がハマれば十分巻き返しは可能だ。

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;今週はフェアリーSですね。18年は6番人気の本命が連対して、17年は10番人気の本命が勝って、3連複3万馬券を2点目で当てて3連単27万馬券も当てて、16年も3番人気の本命が勝って馬単90倍台と3連複万馬券も当てたりと、いろいろ伝説予想を繰り広げてきたレースなので期待してますよ~。その前に金杯ですが、両方対抗の方が来ちゃいましたね。本命の馬体重、やっぱりちょっとまずかったですか?中山金杯は今井さんの取り上げた上位6頭中3頭で決まって万馬券でしたから、だいたい走れそうな馬は読めてた感じですが。

;うーん、S君はココロノトウダイから2点目的中だったから余裕な感じだね~。

;3着の11番人気だったウインクシードも今井さんが上位評価してくれていたんで、3連複の万馬券も取れましたよ~。リュヌルージュは10キロ減、まずかったですか?

;ステージ鮮度のない6歳馬が二桁増減で、ここ一年の馬体重からも外れちゃったら、Mの馬体重理論でなくてもちょっときついね。まぁそれでも12番人気の超人気薄だったんで買ったけど。

;ああなると対抗のココロノトウダイからの方が良いですか?こっちも5番人気なので美味しいですし。

;10キロ増も少し嫌だけどね。ただステージ鮮度の高い昇級戦で、若い4歳馬で間隔も開いていて、前目の馬だからね。10キロなら、Mの馬体重論では許容範囲ではある。まぁでも対抗も本命もいまいちの馬体重だから、ちょっとだけ買って遊び程度が無難な判断じゃないかな。S君みたいにココロノトウダイ本命なら、10キロくらいで5番人気なら勝負した方が良いけど。

;今井さんの指示通り、差しに回る位置取りショックを仕掛けてくれたんで、安心して見てましたよ。ウインクシードも「好位の外々回ると?でメリハリつけて乗れば」で、思い切って2番手にいったのが正解でしたかね?

;外枠で先行馬も多いから行けるかどうかと思ったけど、前残り馬場なのに前半37秒だから。外枠でもその気になれば楽に行けちゃうね。

;なんで他の騎手は先行馬でも控えてるんですかね。京都金杯も11番人気だった本命のボンセルが8キロ増えちゃったんで、対抗のピースの方が良いですか?

;ボンセルもステージ鮮度のない7歳馬が8キロ動いて、連対時最高馬体重も超えちゃったからね。人気薄だから、こっちから買っても良いけど、当初の半分くらいの予算で良いよ。それより、このレースは行く馬が全くいない難しさが出たね。メンバー的に前に行く位置取りショックをした馬が来るのは分かるけど、一体どの馬がそうするのか理論的には騎手本人以外は誰も読めない。どっかの新聞で、先行策でも匂わせてれば別だけど。スロー濃厚だから、騎手が行く気になれば、ほとんどの馬が行けるんで、騎手の気持ち一つになる。エントだって、いつもの待機策なら間に合わない外枠の差しになるから惨敗してたし。あの馬が外から無理に押して、ボンセルの騎手が予定外のところから突然被されたんでびっくりして、掛からせちゃったのが全てだった。エントが突如押して行かなければ、掛からず逃げてたから、3着以内は8キロ増でも恐らく確実だったけど。岩田の馬もいつもの位置なら来てなかったよ。どうしようもない若手だと、ああいう馬場でああいう展開でも、差し馬だとスタート決めても折り合いを気にして無理に押さえ込んで後方に抑えるから。そうすると、逆に掛かって消えちゃう。中京最終の鮫島みたいにね。若手は、前に行って掛からすより、控えて差す方がかっこいいと思ってるのが多いから大変だよ。

;あれは酷かったですよね~。9番人気の本命ですよね。代わりに6番人気の対抗が来て、馬連は6点目で当たりましたが、あれは本命が突如16キロ増ですから、6点目と言わず、対抗の福永から買ってズバッと当てるのが普通ですかね?

;福永のは休み明けの5歳の先行馬だから、8キロ増くらいなら、Mの馬体重理論的には、むしろ増えている方がプラスだったね。本命は6歳の差し馬で休み明けでもないのに突如16キロ増だから、来る確率は5分の1くらいになったんで、普通なら全く買う必要はないよ。ただ人気薄だから、展開が嵌まるのを期待して多少なら買っても良いけど。6歳とはいえ、一応昇級戦のステージ鮮度もあるんで、馬体重は多少振幅はあるんで。

;それでもあのまま後ろに下げずに内を突いてたら、少なくとも3着には来てたという直線の手応えでしたね。3連複で90倍くらいが1点目でしたから、残念でしたよ。

;あの前残り馬場で、無理に下げちゃって大外だから。あと勝負レースの門松Sの馬体重もね。

;レースのポイントで「絞れた方が良い」という本命が8キロも増えちゃったやつですね。これも結局対抗の6番人気が来て、上位馬で決まりました。あれはここを読んでるファンなら、さすがにみんな買って22倍で儲けたんじゃないですか。2着の対抗は、注文通りに絞れてましたから。

;対抗は、人気も想定よりなかったから、これは確かに余計にこっちだったね。毎年話してるけど、この正月の変則開催は調整が難しくて、馬体重でアウトの馬が多い。逆に言うと馬体重で馬は絞り込めるんで、むしろ美味しい開催とも言えるわけだよ。とにかくいつも以上に馬体重に注意して、馬を選択して勝負だね。分かりやすい馬体重で出てくるから。ただ、少し増えるのは時期的には仕方ないんで、ステージ鮮度があったり、若くてリズムが流動的な馬の場合は、多少増えている分には我慢することも、いつもよりは多くなるよ。ステージ鮮度のない馬が必要以上にこの時期に減りすぎると、単純に調整ミスで筋肉が落ちたと考えて良いけど。

;では、フェアリーSのデータ分析ですね。

;今週は間が開いてないで時間がないし、種牡馬辞典で忙しいから、駆け足でね。

;いよいよウマゲノム辞典ですね~。それでは早速、見ていきましょう。昨年は芝1600mの1勝クラス勝ちの3番人気スマイルカナが勝ちましたが、このパターンの登録はないです。2着は、同じ1600mの1勝クラスで4着のチェーンオブラブが来ました。1勝クラスの1600mで連を外した馬はどうなっていますか?

;そのタイプだと、28頭中4頭が3着以内だよ。4頭の内訳は3,4,8,11着馬だった。4頭中3頭が前走3角8番手以降で、もう1頭が3番手。やっぱり確率の低い巻返しステップだけに、極端な脚質が嵌まらなかった馬がベターだ。3番手の馬は連を外したと言っても3着で、どちらかというと差し届かなかった馬の方が面白い。今回の脚質は4頭中2頭が3角1番手で、残り2頭は逆に10番手以降。今回も極端な脚質を取っての嵌まり待ちという形だったね。もちろん巻返しステップだから、位置取りショックが付けばよりベターだよ。2走前は1800m2頭と1600頭と1400m1頭。1600mの馬はアルテミスSを3番人気13着と全く力を出せなかった。1600mの距離鮮度が高い馬の方がベターという感じだ。あと2走前は3頭が5番手でもう1頭が10番手。10番手の馬は16頭立てで、3走前も18頭立てで8番手。差し届かなかった馬が面白いといっても、ある程度は活性化されている馬がベターになってるね。2走前のクラスは、1勝クラス2頭と重賞と未勝利。未勝利の馬は距離の短い1400mだった。つまり、ある程度タフな経験があって活性化されている馬が、前走下級条件凡走馬だけに有利という感じだね。

;3着のボレンティアは、1500mの新馬勝ち馬でした。

;芝1400m以上の新馬戦勝ち馬は、27頭中8頭が3着以内だよ。ちょっと数が多いから、とりあえず前走の位置取りで分けようか。まず3角4番手以内だと、16頭中4頭が3着以内だ。他に4着も2頭いる。来た4頭は前走2番手。逃げていない方が安定感はあるね。今回の脚質は3角5番手と6番手と1,2番手。あと前走の着差は0.2秒差以上だった。ある程度勢いがあればよりベターだ。
 前走3角5番手以降だと、11頭中4頭が3着以内。うち4頭が7番手以降だったから、やや後ろよりだった馬の期待値が高い。もう1頭は5番手だったけど、この馬は当日も1番人気だったからね。前走が1番人気なら3頭中2頭が来ているよ。ただ前走10番人気だった馬も激走しているから、あまり気にする要素でもないけど。





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