今井雅宏「重賞ステップ解析」フェブラリーS

先週の共同通信杯ではターエンダーを本命。
天気から馬体重、そして位置取りまでピタリ読み通りで、馬連2,580円、3連複2,460円、3連単16,600円的中!
今週はもちろん今年最初のGⅠ、フェブラリーSのステップを解析。
まずは去年の1~3着馬のステップ、東海S、東京大賞典、根岸Sという王道のステップから見ていこう。

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;先週の日曜は、共同通信杯で馬連2点目的中とか、人気薄の本命がいろいろと激走しましたね~。

;個人的には、土曜最終の方が良かったけどね。

;あのレースですよね(笑)。とにかく穴の本命が良く走って、特に日曜の準勝負レースでは、東京3Rで6番人気、小倉7Rで7番人気、小倉8Rで8番人気の本命がそれぞれ激走しました。他に人気馬の本命もきっちり走って、日曜の準勝負レースで本命が馬券圏外だったのは2レースだけでしたよ。

;あと、小倉の8Rは1200mだったでしょう?

;先週330倍を2点目で当てたとき、穴が分かりやすい馬場状態だと、ここで解説してた条件ですよね。確かに、今週も馬連の55倍を3点目的中でした。同じ1200mの小倉3Rも本命が勝ちましたよ。

;馬場が荒れすぎてレースが流動的になったけど、どの脚質にもチャンスがあるタイプの摩擦のある馬場だったぶん、短縮の選び方を間違わなければ、良い線にはいける状態だったよね。ただ、それまでの穴を当てまくった状態とは違って、小倉も馬場が荒れすぎて、偶然性の比率が増してはきたけど。

;いろいろと伺いたいこともありますが、土曜の東京12Rから解説して貰いましょうか。LINEからも、一番盛り上がってたレースですし(笑)。

;「10キロくらい増えればベター」で8キロ増とほぼ注文通りで、単勝も11倍もついているなら、これは勝負だよ。天候変化もなかったわけだし。

;そうですよね~。今井さんの指定した条件が、当日綺麗に全部揃ってきましたね。本命にした5番人気の人気薄が勝って、対抗の9番人気が3着だったので、ワイド1点目で3180円つけたレースでした。2着も最後ですが予想に取り上げた12番人気の馬でしたね。7番目ですが42000円もついたので、馬単万馬券買って大儲けした人はかなり多いんじゃないですか。買い目的には7点目くらいですが、400倍つけば十分ですし。少なくとも、いつもここの解説読んでるファンなら、今井さんおすすめの単勝の代わりの馬単総流しをして稼いだ人はかなり多いでしょうね。

;もちろん、S君は馬単買った?

;いや、すいません・・・。実は今回は仕事で忙しくって。今井さんは、かなり買いました?

;買ってないよ。

;ズコっ。なんで買わないんですか。

;いや、3連複の982倍を買ったんで、ホクホクではあったよ。

;なるほど、3連複で勝負したんですか。1,2,7位の組み合わせですもんね。準勝負レースは、1,2位の組み合わせから、取り上げた馬に流して、あとは縦目の1点も買う形でしたよね?

;今回は7点買いだったかな。あとは本命の馬体重がおかしいときには、縦目を厚く、対抗がおかしいときには1,3,4位とか1,3,5位とか買って、あと馬体重の良い馬や配当が付いている馬に流す感じだね。配当が付いてなかったり、馬体がおかしい場合は、4点目以降、特に6点目以降はあんまり買う必要はない。3連複は3点以内を厚く買って、あとは高配当や馬体がよかった馬だけ買うのが基本だよ。このレースは、1,2位の組み合わせからなら全部3連複が140倍以上ついていて、この組み合わせは、ほぼ1000倍の10万馬券だったからね。あの馬体重なら、当たり前だけど期待値的には買った方が良いよ。

;ということは、3連複のみで勝負だったんですか?

;いや、馬単も買おうと思ってたけど、3連複の組み合わせいろいろ考えてマークしている間に時間使っちゃったのと、かなり体調が悪くて取り敢えず早く家に帰って日曜の予想しないと、明日の予想終わらないかなぁと思ってね。3連複のところでマークするのやめて、馬券買って帰ったんだよ。日曜は重賞が二つもあるから、全レース目を通すだけでも大変だし、早く帰らないとだよ。みんなは日曜の予想を期待しているんだとは思うし、やっぱり期待にはなるたけ添いたいから。で、帰ってVTR見たら、900倍が当たってたんだよ。

;3連複の方がほぼ10万馬券ですから、逆に良かったかもですね(笑)。

;あれで3着に変な人気馬が紛れ込んで3連複外してたら、馬単買ってないから、家で倒れ込んでたよ。

;そうなると日曜の予想もお休みだったかもですね(笑)。ところで、なんであの人気薄たちは評価したんですか?

;ハイペースの消耗戦になりそうだったからね。体力のあるタイプで、かつ短縮の馬と休み明けで体力を補給した馬に有利という判断だった。

;確かに休み明けと逆ショッカーリーチ馬の決着でした。後方からで逆ショッカー未完成でも、来ちゃうんですね。

;それが逆ショッカーの面白さだよね。別に逆ショッカーが完成しなくても、短縮向きの馬を短縮が決まりそうなときに買えば、8番手以内で成立しなくても来るから。本命の馬は逆に延長で、休み明けの体力供給が全てだから、「10キロくらい増えれば」の解説だったんだよ。もし4キロくらいしか増えてなかったら、1着はなかったんじゃないかなぁ。10キロも増える自信がなかったんで準勝負レースにしたけど、8キロ増なんて最高のプレゼントだったし、11倍もついたからね。気味が悪いくらい、当日は条件が揃い過ぎたよ。

;とにかく、馬場、馬体重、オッズの良いレースで勝負ですよね。あと、共同通信杯はどうでした?馬連2点目、3連複も3点目の的中でした。

;これは重賞だから仕方なく予想したけど、少頭数で人気馬も切れないし、特にやる気はなかったよ。そしたら、当日は10キロ減だもんねぇ。馬体重の発表見て、一気にテンションが上がったよ。

;「8キロくらい絞れれば」の解説で、ほぼぴったりの10キロ減ですもんね。単勝も9頭立てで14倍なら、即刻大勝負レース決定ですかね。

;少し雨が降ればという解説で、雨が降ってたしね。

;そうでした。1~3着馬は、「雨降れば」の解説で、4着の断然人気だけ、「速い上がりの差し競馬なら」でしたから、あの雨では、まさに勝負レースですね。

;そうなんだけど、天気予報より降りすぎたんだよね。あそこまで降ると、ビターエンダーの適性は正直分からない部分もあった。

;レースのポイントも、軽い降雨なら良いという話でしたね。確かにダーリントンホールは、かなり降れば良いというニュアンスでした。

;ダーリントンホールは重い馬場適性がかなり高いのは戦績からも確実だからね。対抗は崩れそうにない断然人気の武豊って決めてたから、本命をダーリントンホールかビターエンダーかで、ずっと悩んでたんだけど。ダーリントンホールは速い上がりを出したことが一度もないから、正直上がり適性があるかは、走ってみないと分からない。対応出来るかなとは思うけど、血統構成もサンプルが少ないから、推察の域を出ないのに人気馬だと、ギャンブルだしね。それと、ビターエンダーがラチ沿い走らなかったのも、ルメールに味方したよ。そんなに内が悪いわけじゃないんだから、逃げ馬がインをあんなに開ける必要はない。まぁスタート出てくれて、しっかり僕の想定通り前に行く位置取りショックをしてくれたから、それだけでも有り難いけどね。

;これは、きれいな逆ショッカー決着でもありました。

;摩擦が多い馬場で、かつ前半が緩く、途中からずっと加速するという逆ショッカーの教科書みたいなレース展開だったよ。あれならやっぱり決まりやすい。出遅れさえしなければ、だいたい来るんじゃないかな。とにかく、馬場と馬体重が合っていて、オッズも美味しいレースで勝負だよ。京都記念は、「少頭数でいまいち」と書いたように、抜けた人気馬2頭が間隔開けた4歳で鮮度が高い上に、少頭数で展開も読めないから、面白いレースではないしね。余計に、重賞なら勝負レースに指名した共同通信杯の方で勝負だったよ。ただ他のレースは、準勝負レースに選んだ方ばかりで人気薄が来てるから、今週は勝負レースの方でしっかり大きいの当てないとだよね。

;また万馬券で、お願いしますね~。


;それでは、データ分析です。土曜には昨年7番人気のリナーテ、一昨年が4番人気のデアレガーロ、その前が5番人気のスナッチマインドと、3年連続で人気薄の本命が激走している京都牝馬Sとかありますが、やっぱりさすがにGⅠのフェブラリーSですかね。そのフェブラリーSですが、昨年は東海S1着後の1番人気インティが勝ちました。

;今年は東海Sが京都で行われたから、参考データになるけど、距離は同じなんで一応見ていこうか。東海S連対馬は、9頭中4頭が3着以内になる。来た4頭は前走4番人気以内で1着。人気に支持されて、勢いのある馬がベターだ。このタイプなら、6頭中4頭が来ているよ。あと5歳馬なら5頭中4頭が来ていて、生涯トップクラスの蓄積疲労は多すぎない方が良い。それと来た馬は今回4角でも7番手以降か、2番手以内。ある程度メリハリを付けた騎乗をしてくる馬が、より面白くなっている。

;2着のゴールドドリームは、東京大賞典2着後の2番人気でした。

;東京大賞典連対馬は、9頭中5頭が3着以内だ。レース間隔が開いていて、地方からだから、それほどきついストレスでもない。2走前も連対している馬なら、5頭中4頭が来ているね。来なかった馬は8歳馬で、さすがに生涯ストレスがきつすぎると、連続連対の弊害が出る可能性も高くなるけど。2走前に連対してなくて来た馬も3走前は勝っていたし、2走前は2番人気で9着と人気を大きく裏切っていたから、蓄積疲労の心配がかなり少ない臨戦過程でもあった。

;3着のユラノトは、根岸S連対後の8番人気でした。

;根岸S連対馬は、31頭中11頭が3着以内だよ。ストレスはあるけど、ダートは基本的にストレスより勢いの比重が高い、S質なチャンピオン競走だからね。そんなに悪いデータにはならない。それでもストレスはあるから、人気で消えた馬も多くて、慎重さは必要になるよ。数が多いから、前走の脚質で分けてみようか。前走3角6番手以降だと、20頭中8頭が3着以内だ。それで2走前が1600m以上でバウンド延長の馬なら、10頭中5頭と半分が来ている。かつ、前走が4角8番手以内とある程度動いていた馬なら、3頭とも来ている。追い込んでた馬でも2頭来てるけどね。それと2走前4着以下も、6頭中4頭が来ている。つまり、活性化されて、かつ蓄積疲労のないバウンド延長馬が最も有利なデータになってるよね。2走前が1400m以下の場合は、10頭中3頭が来ている。その3頭の2走前は、準OPとOP特別と川崎で、中央の重賞だった馬は5頭とも消えた。つまり、中央の1400m以下トップクラスカテゴリーストレスが薄い馬は有利になる。別に重賞でも良いけど、その場合はそれまでにストレスを回避する仕掛けが欲しいところだよ。
 前走3角5番手以内だと、11頭中3頭が3着以内だ。前走1番人気1着だった馬は2頭とも来ているように、前走が激走でなく、勢いのある馬は注意だね。ただその年は、勢いのある延長馬が走りやすい構造を本来的に持っている道悪だったこともあるけど。1番人気1着でなくて唯一来た馬は、2走前がOP特別。2走前が重賞でなくOP特別だと、5頭中2頭が4着以内に走っているんで、疲労が少ないぶん人気薄なら注意だ。ちなみにその2頭は、今回前走より少し後ろに回って、体力を温存した馬だったよ。





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